クリューサーオール(古希: Χρυσάωρ, Chrȳsāōr)は、ギリシア神話に登場する怪物[1]。その名は「黄金の剣を持てる者」の意。ポセイドーンとゴルゴーン三姉妹の一人メドゥーサの息子。長母音を省略してクリュサオルとも表記される。
ペルセウスがメドゥーサの首をはねた際に、その流血が海(すなわちポセイドーン)にしたたり、ペーガソスと共に産まれた。ただし、血が滴ったのは大地であるとも、傷口から飛び出したともいわれる。
生まれた時から黄金の剣を持っており、その剣を振り回したという。オーケアノスの娘カリロエーとの間にゲーリュオーンとエキドナをもうけた。
文献によっては「軍神アレースに愛でられし父上クリューサーオール」「不死なるクリューサーオール」とも言及される[2]。
系図
出典