『オールスター対抗!女子野球大会』(オールスターたいこう!じょしやきゅうたいかい)は、1978年にフジテレビ系列の『土曜グランドスペシャル』で放送された特別番組(スポーツバラエティ番組)である。全9回。
概要
1978年、フジテレビはアニメで放送中の『野球狂の詩』人気に便乗し、女子野球チーム「ニューヤンキース」を結成し、芸能人などのチームと野球の試合を行う事になる。その中継番組がこれである。
なお当番組の編成により、1971年以来続いた芸能人対抗野球番組『オールスター夢の球宴』は、1981年まで中断する事になる。
開催球場は第1戦のみ後楽園球場で、第2戦からはこの年に開場された横浜スタジアムで行った。7月15日放送分では史上唯一の「非首都圏開催」として、長野県軽井沢町で開催された。
9月からの『欽ちゃんのドンとやってみよう!』再開に伴い、8月を以て『土曜グランドスペシャル』が廃枠になったために終了、この後ニューヤンキースから一部の選手が分離独立し、第2の女子野球チーム「ブラックイーグルス」を結成、そしてニューヤンキース・ブラックイーグルス両チームの連合が今まで通りの芸能人などのチームと試合をしたり、両チームが直接対決する模様を放送する『激突!女子野球』を、19月から土曜・日曜の午後に不定期放送する事になる。
出演者
- 司会
- 主審
- 森山周一郎 - 『夢の球宴』の田辺一鶴に代わって担当、以後再開された『夢の球宴』でも引き続き務める。
この他、盛山毅などの当時のフジテレビアナウンサーが実況を担当した。
番組の流れ
- まずニューヤンキースによるオープニングテーマ(タイトル不明)を披露する。
- 続いて開会式、外野フェンスからニューヤンキース→対戦チームの順番で入場し、全員横一直線に並ぶ。その後は両チーム代表による選手宣誓。
- なお対戦チームは原則として男性選手だけで、女性は応援役程度の出演だったが、末期は女性芸能人も代打要員として出場する事がある。
- そして試合。試合前には始球式が行われる時もある。試合は7回戦で、『夢の球宴』同様延長戦はない。
- 『夢の球宴』の様な閉会式は行われず、試合が終了したら番組も終了する。
試合・放送リスト
全て1978年。
第1戦
- 放送日:4月22日
- 対戦チーム:オールスターズ(芸能人チーム)
- 始球式ゲスト:木之内みどり[1]
- この試合のみ後楽園球場で開催。始球式の木之内は『野球狂の詩』映画やアニメ(第1話のみ)で水原勇気を演じていた。
第2戦
- 放送日:5月6日
- 対戦チーム:オールスターズ
- 始球式ゲスト:ジョー・ディマジオ(元:ニューヨーク・ヤンキース)[1]
- ここから横浜スタジアムで開催。ディマジオは後にニューヤンキースがアメリカに遠征した時、日本プロ野球で活躍した外国人選手で構成された野球チーム「オールアメリカ」の監督を務める。
第3戦
第4戦
第5戦
- 放送日:6月10日
- 対戦チーム:オールジャパン(日本プロ野球OBチーム)
- 初の非芸能人チーム[1]。
第6戦
- 放送日:6月24日
- 対戦チーム:オールナインズ(「昭和九年会」所属芸能人チーム)
- 「昭和九年会」とはいうが、主審の森山周一郎をはじめ、大橋巨泉(当時裏の『クイズダービー』司会者)、山本文郎(当時TBSアナウンサー)、石原裕次郎などといった一部の芸能人は参加していない。
- 初めて女性芸能人(岩崎宏美)が代打で出場。
第7戦
第8戦
- 放送日:7月15日
- 対戦チーム:オールジャパン
- 始球式ゲスト・特別参加:ピンク・レディー[1]
- 唯一「非首都圏」として軽井沢で開催。また当時『サウスポー』をヒットさせていたピンク・レディーが参加した。
- 始球式はピンク・レディーが1人1球ずつ投げ、また守備はショートの位置に2人が並ぶ変則ルール(つまりオールジャパンは10名で守備)、そして打順は1人ずつ交代した。
第9戦
- 放送日:7月22日
- 対戦チーム:オール日活フレンドリー(日活俳優チーム)
- 昭和30年代に一世を風靡した日活俳優で構成。この回でも石原裕次郎を始め、小林旭などといった大物は出演していない。
脚注
- ^ a b c d e f g h i 『読売新聞 縮刷版』読売新聞社、1978年4月22日 - 7月22日。 ラジオ・テレビ欄
関連項目