インターローカルTV(インターローカルティーヴィー)は、かつてインターローカルメディア株式会社が運営を行っていたCSテレビチャンネル。略称はIL-TV(アイ・エル・ティーヴィー)。
概要
当初は、いわさきグループが中心となって、アジアと九州の情報を全国に広く発信することを目的としたAQステーション(えーきゅーステーション)として開局。チャンネル名のAQとは「アジア&九州」(ASIA & QSHU)の略称としていた。
しかし、アジアと九州の情報だけでは無料放送が成り立たなくなり、いわさきグループ以外からも出資を受け、広く日本全国のローカルメディアコンテンツを受け入れ地域と地域をつなぐという意味で現在の社名等に変更した。九州・沖縄地区の一部のケーブルテレビ、スカパー!e2(現・スカパー!)にて視聴可能であった。
しかし、
- 不況などによる広告収入の減少
- 国による通販番組の総量規制の動き[1]
- スカパー!全体のハイビジョン(HD)化進展[2]等で無料放送を続けていくことが困難となり、2010年9月16日いっぱいで閉局した。
閉局時は24時丁度で完全に痕跡が消され、以後チャンネルを手動入力しても「このチャンネルはありません。」と表示されるだけとなった。それと同時に、衛星劇場(現・松竹ブロードキャスティング)から、同社が運営するホームドラマチャンネルのスカパー!における事業を受託して、無料番組枠の「インターローカルアワー」が設けられて、これまで放送してきた番組の一部を無料で続けられることになった[3]。後に、IMAGICAティーヴィー(現・WOWOWプラス)からの受託で、歌謡ポップスチャンネルでも「インターローカルアワー」の無料番組枠が設定された。
チャンネル概要
- チャンネル名:インターローカルTV
- 略称:IL-TV(アイ・エル・ティーヴィー)
- 委託放送事業者:インターローカルメディア株式会社
- プラットフォーム・チャンネル番号
- CS放送
- スカパー!e2(現・スカパー!):Ch.CS194
- 因みに、チャンネル番号は「いい九州」の語呂合わせである
- ケーブルテレビ
- 視聴料金:無料
- 当初は196chでデータ放送の「AQデータ放送」も開局し双方向型のサービスを開始する予定であったが、高性能のチューナーの開発の遅れから開始を延期。結局、放送が開始されないままスカパー!e2(当時)のホームページからも紹介が削除され、開局が断念された。
沿革
- 2002年11月1日 - シーエス九州(現・インターローカルメディア)、開局と同時に「AQステーション」として放送開始。当初から無料放送を実施。
- 2007年6月1日 - チャンネル名称を「インターローカルTV」へ改める。
- 2010年9月16日 - 24時をもって放送終了。
放送された主な番組
主な番組として、韓国国際放送交流財団が運営する海外向け英語テレビ放送「アリランテレビ」と台湾の海外向けテレビ放送「マクロビュー(宏観電視)」のサイマル放送を一部時間帯で実施したほか、九州・沖縄を中心とした民放テレビ局やCATVの人気番組の時差放送や独自制作の番組の放送を行った。但し、佐賀県、宮崎県に関する定時番組は少ない。
運営会社がいわさきグループの系列であることから、「いわさきグループ」が提供クレジットに出る番組やいわさきグループの企業のCMも多かった。
自社制作番組
- IL-TVコンテンツボックス(旧・AQコンテンツコンテスト)
- 全国の視聴者・クリエーターから集まった映像作品をオンエア。
- CLUB Jack Box(旧・BUG BURGER)
- 驚異のフカセ釣り ZENSOH TV
- 焼酎のうまい肴
- 大衆演劇シリーズ
- 岩崎育英奨学会 政経マネジメント塾
など
九州・沖縄地区の民放テレビ局制作番組
その他のテレビ局制作番組
など
韓国「アリランTV」制作番組
いずれもサイマル放送。
- Arirang News
- Daily Drama
- Drama Theater
- Heart to Heart
- Hello World
- It's Korea
- Pops In Seoul
- Ranking Korea
- Wave Makers
台湾「マクロビュー(宏観電視)」制作番組
英語放送の「TAIWAN OUTLOOK」を除き中国語での字幕(テロップ、マクロビュー送出)表示を実施。
- 台視群星会
- 台語新聞
- 好主意好生意
- 台湾真善美
- 品牌台湾
- 漁楽宝島
- ニュース「僑社新聞」
- 少年特攻隊
- 魅力台湾
- 経済GO GO GO
- 興僑胞有約
- 台湾之音
- TAIWAN OUTLOOK
- 決戦濁水渓
脚注
- ^ ILTV晩期は通販番組を放送する時間も多かった。国は通販番組が総放送時間中一定以上の割合となる局については放送免許を拒否する方針に転じた。
- ^ ILTVは従来のNTSC方式ベースの480i・画角4:3規格で放送されていた。
- ^ ホームドラマチャンネルはもともと有料放送。
- ^ CSでの放送はすでに終了しているが、番組自体は継続中で現在は帯広シティーケーブルのほか、ケーブルテレビ番組交流として旭川ケーブルテレビとNCV函館センターでも放送されている。
関連項目
外部リンク
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地上波 フルネット局 26局 | |
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地上波 クロスネット局 2局 | |
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BSデジタル | |
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CSチャンネル4 | |
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過去のCSチャンネル | |
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旧加盟局7 | |
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国内支局 | |
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関連新聞・スポーツ新聞・夕刊新聞社9 | |
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関連項目 | |
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脚注
![](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/4/47/FNN_logo.svg/100px-FNN_logo.svg.png)
1NNN/NNSとの提携関係あり。 2NNN/NNSとのクロスネット局であるが、NNN・FNNのみの加盟と記述してある資料あり。 3NNN・ANNとのクロスネット局であるが、ANNには報道部門のみの参加。 4加盟局が運営・出資する衛星放送(CSチャンネル)。 5現在のJ SPORTS。フジテレビは2009年9月まで出資。 62009年4月30日で閉局。 7太字はFNN・FNS双方に加盟。細字はFNSのみに加盟。 8旧フジテレビは2008年10月に現フジテレビに放送免許を譲渡(会社分割方式)。 9母体新聞社及び加盟局と友好関係のある新聞社。
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