アリゾナ・フォールリーグ(Arizona Fall League)は、毎年オフシーズンにアリゾナ州で開催されるメジャーリーグベースボール(MLB)傘下の教育リーグ(広義のウィンターリーグ)。
概要
毎年、ワールドシリーズ終了後から11月中旬まで、MLBがスプリングトレーニングで使用する球場を舞台に6チームが約30試合[1]を行う。2021年までは2地区に分かれて、各地区の優勝チームがチャンピオンシップに進出し優勝を決定していた(2022年より地区制を廃止)。
MLB各球団から有望株(プロスペクト)7名が選出され、5つのMLB球団のマイナー選手が合同チームを結成して試合を行う。
このリーグは、選手をふるいにかける場であるルーキーリーグなどとは違い、未来のスター候補と指導者が参加して「育成の仕上げ」を行う場である[2]。一例として、2022年のMLBオールスターゲームに選出された全選手の約50%がこのリーグの卒業生であった[2]。
歴史
1992年 - リーグ設立。
1994年 - 当時シカゴ・ホワイトソックス傘下AA級に所属していたマイケル・ジョーダンがスコッツデール・スコーピオンズの一員としてプレーした。
2004年 - 前年のこのリーグに参加中にカージャックに遭遇して殺害されたダーネル・ステンソンの名を冠した「ダーネル・ステンソン・スポーツマンシップ・アワード(通称:ステンソン・アワード)」が制定された。この賞は、全力プレー・献身的プレー・リーダーシップの価値を示した最も模範的なプレーヤーを表彰するものであり、マーク・ティーエン(2004年)やアンドレ・イーシア(2005年)などが受賞している。
2020年 - 新型コロナウイルスの感染拡大の影響により、リーグの開催が中止となった。
2022年 - 2地区制を廃止。レギュラーシーズンの2位と3位が行う準決勝の勝者と、レギュラーシーズン1位のチームがチャンピオンシップを行うことになった。
所属チーム
- 2023年現在
歴代優勝チーム
MVP
殿堂入り選手
関連項目
脚注
- ^ リーグ創設時は約54試合。
- ^ a b “About the AFL”. MLB. 2023年3月13日閲覧。
- ^ a b c d e 監督として選出。
- ^ 打撃コーチとして選出。
外部リンク