第11回日本フットボールリーグは2009年3月15日から同年11月29日まで行われた日本フットボールリーグ(JFL)のリーグ戦である。SAGAWA SHIGA FCが2年ぶり2回目の優勝を果たした。
参加クラブ
第11回JFLの参加クラブは以下の通りである。このうちFC町田ゼルビア、V・ファーレン長崎およびホンダロックが前シーズンの全国地域サッカーリーグ決勝大会からの昇格クラブである。
- ※前年度成績=特記なきものは第10回JFL(2008年)の成績である。
- 色付のチームは2009年シーズン開幕時において
レギュレーション
リーグ・試合形式
- 年間2回戦総当り、1チーム34試合(全306試合)を行い、勝ち点により順位を決定する。全34節を17節ごとに前期・後期に分け、前期の順位によって天皇杯の出場権が与えられる。
- 試合は前後半90分で行い、決着がつかなければ引き分けとなる。勝利には勝ち点3、引き分けには勝ち点1、敗北には勝ち点0が与えられる。
- Jリーグ準加盟クラブのJリーグ加盟の成績面の条件は年間順位4位以上。その上でJリーグ臨時理事会の承認を得られれば次年度からJ2に参入することができる。
- JFLの17位・18位は所属する地域リーグに自動降格し、全国地域リーグ決勝大会の1位・2位はJFLに自動昇格する。JFLの16位と全国地域リーグ決勝大会の3位が入れ替え戦を行う。なお、Jリーグに加盟するチームが出た場合、1チームなら16位までが残留、17位が入れ替え戦出場。2チームなら17位までが残留、18位が入れ替え戦出場となり、3チーム昇格の場合は入れ替え戦出場チームはなくなる。また、JFL加盟チームの廃部、合併等も上記降格条件に影響する可能性がある。
天皇杯への出場枠
前期終了時の上位4チームに第89回天皇杯の出場権が与えられる。
強化費
各試合において勝利チームに勝利チーム賞6万円を支払う。
最終成績
順位 |
クラブ名 |
試 |
勝 |
分 |
負 |
得点 |
失点 |
差 |
勝点 |
備考
|
1
|
SAGAWA SHIGA FC |
34 |
19 |
9 |
6 |
62 |
36 |
+26 |
66
|
Jリーグ加盟ライン (準加盟チームのみ)
|
2
|
横河武蔵野FC |
34 |
17 |
9 |
8 |
48 |
34 |
+14 |
60
|
3
|
ソニー仙台FC |
34 |
17 |
8 |
9 |
49 |
30 |
+19 |
59
|
4
|
ニューウェーブ北九州 |
34 |
16 |
10 |
8 |
49 |
31 |
+18 |
58
|
5
|
ガイナーレ鳥取 |
34 |
16 |
8 |
10 |
65 |
37 |
+28 |
56
|
6
|
町田ゼルビア[1] |
34 |
14 |
12 |
8 |
38 |
30 |
+8 |
54
|
7
|
Honda FC |
34 |
13 |
12 |
9 |
49 |
38 |
+11 |
51
|
8
|
MIOびわこ草津 |
34 |
13 |
9 |
12 |
51 |
43 |
+8 |
48
|
9
|
佐川印刷SC |
34 |
14 |
5 |
15 |
56 |
46 |
+10 |
47
|
10
|
TDK SC |
34 |
14 |
4 |
16 |
39 |
54 |
-15 |
46
|
11
|
V・ファーレン長崎[1] |
34 |
12 |
8 |
14 |
38 |
43 |
-5 |
44
|
12
|
ジェフリザーブズ |
34 |
9 |
14 |
11 |
26 |
37 |
-11 |
41
|
13
|
ホンダロック |
34 |
9 |
13 |
12 |
34 |
38 |
-4 |
40
|
14
|
アルテ高崎 |
34 |
9 |
13 |
12 |
34 |
46 |
-12 |
40
|
15
|
流通経済大学 |
34 |
11 |
7 |
16 |
41 |
55 |
-14 |
40
|
16
|
FC琉球 |
34 |
11 |
5 |
18 |
42 |
57 |
-15 |
38 |
入れ替え戦ライン
|
17
|
FC刈谷 |
34 |
7 |
10 |
17 |
26 |
51 |
-25 |
31 |
地域リーグ降格ライン
|
18
|
三菱水島FC |
34 |
4 |
6 |
24 |
28 |
69 |
-41 |
18
|
備考
- クラブ名太字はJリーグに準加盟し、かつ2010年度からのJリーグ加盟意思を表明していたクラブ
- 斜体は、前期終了時に上位4位に入ったことにより第89回天皇杯本戦出場シード権を獲得したクラブ
- ニューウェーブ北九州のJリーグ加盟と三菱水島FCのJFL脱退が決定したため、FC琉球は残留。代わってFC刈谷が入れ替え戦出場となる。(下記レギュレーション変更参照)
個人記録
得点ランキング
個人表彰・ベスト11
ハットトリック
- Note: (H) – ホーム (A) – アウェイ
入れ替え
JFL→J2
2010年度からのJリーグへの加盟申請を行っていた準加盟クラブについて11月30日のJリーグ臨時理事会で審議が行われ、4位のニューウェーブ北九州のJリーグ加盟が正式に承認された。
5位のガイナーレ鳥取については成績面での不備から加盟は見送られた。
町田ゼルビア、V・ファーレン長崎に関しては2010年度からの加盟申請を行わなかった[1] ため、審議対象とはされなかった。
JFLからの脱退
11月2日に三菱自動車水島FCが成績に関わらずJFLから脱退することがリリースされた。
なお、中国サッカーリーグが来年度の同クラブの受け入れ拒否を表明した事もあって、2010年から岡山サッカーリーグ1部に参加する事が決まった[7]。
レギュレーション変更
Jリーグ加盟及びJFL脱退により2チーム減少したため、JFLと地域リーグ間の昇降格のレギュレーションが以下のように変更された。
順位 |
チーム |
変更前 |
変更後
|
JFL16位 |
FC琉球 |
入れ替え戦(vs地域決勝3位) |
JFL残留
|
JFL17位 |
FC刈谷 |
地域リーグ自動降格 |
入れ替え戦(vs地域決勝3位)
|
JFL18位 |
三菱水島FC |
脱退
|
地域決勝1位 |
松本山雅FC |
JFL自動昇格 |
JFL自動昇格
|
地域決勝2位 |
日立栃木ウーヴァSC
|
地域決勝3位 |
ツエーゲン金沢 |
入れ替え戦(vsJFL16位) |
入れ替え戦(vsJFL17位)
|
地域リーグ→JFL
第33回全国地域サッカーリーグ決勝大会の結果、1位の松本山雅FC、2位の日立栃木ウーヴァSCがJFLへの自動昇格となった。
入れ替え戦
レギュレーション変更により、JFL17位のFC刈谷と第33回全国地域サッカーリーグ決勝大会3位のツエーゲン金沢が入れ替え戦を行う事となった。入れ替え戦の実施は2006年シーズン以来となる。
- ホーム・アンド・アウェー方式で2試合行う。
- 各試合ごとに勝利チームに勝点3、引分の場合は両チームに勝点1を与え、2試合の勝点合計が多いチームを勝利チームとする。
- 2試合の勝点で並んだ場合は得失点差の多いチームを勝利チームとする。
- 得失点差でも並んだ場合は第2戦終了後に15分ハーフの延長戦を行い、それでも勝敗が決しない場合はPK戦で勝利チームを決定する(アウェーゴールルールは採用されない)。
ツエーゲン金沢
(地域決勝3位) v FC刈谷
(JFL17位)
1勝1分でツエーゲン金沢のJFL昇格、ならびにFC刈谷の地域リーグ(東海社会人サッカーリーグ1部)降格が決定した。
脚注
関連項目
外部リンク