横浜市中央卸売市場 本場(よこはましちゅうおうおろしうりしじょう ほんじょう)は、神奈川県横浜市神奈川区山内町[注 1](山内埠頭)に位置する横浜市中央卸売市場の二市場の一つ。
概要
日本国内で三番目、東日本で初となる中央卸売市場として1931年(昭和6年)に開場。卸売市場法に基づき設置・運営されている。敷地面積は98,748平方メートルで、水産物や青果、鳥肉、鶏卵などを主に取り扱っている。また、市場休場日は毎週日曜日および祝日のほか、水曜日にも臨時休場日が設けられることがある。
横浜市の中央卸売市場では統合・再編計画が進められており、2014年(平成26年)度末で南部市場(金沢区鳥浜町)が中央卸売市場としては廃止となり本場に統合された[1][2](統合に伴う全体の整備完了は2016年(平成28年)度を予定[3]、詳細は「横浜市中央卸売市場#統合・再編計画」を参照)。
市場の機能強化としては2014年(平成26年)度から2015年(平成27年)度にかけて水産棟の低温化改修工事(温度管理施設整備)を実施した[4][5]ほか、2020年(令和2年)度から2023年(令和5年)度にかけて青果部施設の増築(3棟)を行い、屋内荷さばき場や冷蔵保管庫などの施設を整備する計画である[6][7][8]。
なお、市場近辺を挟んで東西に広がる地域(コットンハーバー地区およびポートサイド地区)では再開発事業が進行中である。また当市場まで結ぶ道路橋として、みなとみらい地区からは「みなとみらい橋」(歩道整備済み)、コットンハーバー地区からは「コットン大橋」(歩道未整備のため自動車等の通行のみ)が整備されている[注 2]。この他、2017年(平成29年)12月には横浜駅東口から当市場を経由して、みなとみらい地区、山下埠頭地区方面までロープウェイなどの索道で結ぶ空中交通構想も浮上している[9]。
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コットンハーバー地区方面(市場近辺より)
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ポートサイド地区方面(市場近辺より)
沿革
施設
敷地総面積は115,843m2で[15]、せりが行われる市場の他、水産棟や青果棟、冷蔵庫棟などがある。また、市場内には市場関係者に限らず一般人も利用できる飲食街(食堂)も備える。詳細は横浜市経済局のサイト内「本場施設情報ページ」を参照のこと。
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市場内にある飲食街
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水産棟
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冷蔵庫棟 横浜市場冷蔵(ハマレイ)
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イベント
- 横浜市場まつり(毎年10月に開催)
- 雨天決行・入場無料。南部市場の中央卸売市場廃止以前は、「南部市場まつり」と同時開催されていた。
- 「ハマの市場を楽しもう!」(毎月第一・第三土曜日)
- 水産部による地域交流イベント。仕入れ体験や魚裁き教室などを行っている[16]。
所在地・交通
- 所在地: 神奈川県横浜市神奈川区山内町1-1
電車・徒歩
- 横浜駅東口から徒歩約20分
- 京急本線神奈川駅から徒歩約15分
- みなとみらい方面からも「みなとみらい橋」によりアクセス可能 ※みなとみらい駅から徒歩約20分
- ポートサイド地区(ヨコハマポートサイドビル)から徒歩約10分
バス
- 横浜駅東口(16番乗り場)より横浜市交通局48系統「コットンハーバー」「東神奈川駅」行き、「中央市場前」下車(乗車約5分)
車
ギャラリー
- 市場センタービル
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屋根が茶色の頃の市場センタービルを北側より撮影(2011年12月3日)
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同じく当時の市場センタービルを南側より撮影(2011年11月26日)
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屋根の緑色塗装後の市場センタービルを南側より撮影、左上部には"YOKOHAMA MARKET"(横浜市場)のロゴが描かれている(2017年5月14日)
脚注
注釈
出典
関連項目
- 中央卸売市場
- 横浜南部市場 - 金沢区にある民営市場。かつては横浜市中央卸売市場の南部市場であったが、前述の通り当市場へ統合され、中央卸売市場としては廃止となった。
- みなとみらい地区 - 当市場エリアとみなとみらい橋で接続。
- ポートサイド地区 - 隣接する再開発地域。
- コットンハーバー地区 - 山内埠頭内で隣接する再開発地域。当市場エリアとは自動車専用「コットン大橋」または歩行者専用通路「コットンみらいロード」で接続。
外部リンク
座標: 北緯35度28分1.9秒 東経139度38分3.9秒 / 北緯35.467194度 東経139.634417度 / 35.467194; 139.634417