『帰ってきた獣電戦隊キョウリュウジャー 100 YEARS AFTER』(かえってきたじゅうでんせんたいキョウリュウジャー ハンドレッドイヤーズアフター)は、2014年6月20日にリリースされた東映制作のオリジナルビデオ作品である。
スーパー戦隊Vシネマ「帰ってきたシリーズ」の第4作。2013年放送の『獣電戦隊キョウリュウジャー』の特別編に相当し、テレビシリーズの最終回から100年後の2114年の世界を舞台に、未来の獣電戦隊の活躍が描かれている。本編時間は52分。
100年後という設定は、キョウリュウジャーが1億年以上戦っている戦隊であるという設定を踏まえたもので、『忍風戦隊ハリケンジャー 10 YEARS AFTER』や『五星戦隊ダイレンジャー』の最終回なども意識している[1]。また作中でタイムスリップする先の2014年は、テレビシリーズのブレイブ43とブレイブ44の間とされている[2]。
勝山りんの3度目の登場[2]やウエスタンカーニバルによる獣電カーニバルフィニッシュ[1]など、テレビシリーズで実現しなかった要素が多く盛り込まれている。監督の竹本昇は2114年のキョウリュウジャーの最初の組み合わせによるカミツキ合体の登場も希望していたが、造形物の都合から実現しなかった[2]。
テレビシリーズでアクション監督を担当した福沢博文は『烈車戦隊トッキュウジャー』の撮影に参加したため、本作品では清家利一がアクション監督を担当している[3]。
西暦2114年、100年前に獣電戦隊キョウリュウジャーにより倒されたデーボス軍が復活を遂げた。
かつてのデーボス軍の一員であったキャンデリラと、その部下のラッキューロはデーボス軍の復活を察知し、新たな獣電戦隊の結成を画策するが、キャンデリラの適当な性格が裏目に出てしまい、100年前のキョウリュウジャーの子孫らしき人物6名による史上最弱のブレイブチームが誕生してしまったのであった。
キャンデリラによって召集されたダイゴたちの曾孫[4]。
当初はまだ勉強中であり、アースレバンによって記憶が薄れていたキャンデリラが急場しのぎでたまたま持っていた獣電池でキョウリュウチェンジしたため、ノブ太さん以外の5人は曾祖父母とは色違いで、獣電竜の力と変身者の持つブレイブが適合しておらず、またブレイブを取り戻して本来の正しい色が分かった[4]直後も獣電池にブレイブインしていなかったため、実力が発揮できないでいた。
彼らの変身した本来の色のキョウリュウジャーは常時アームド・オン状態であり[4]、本来はアームドがなかったゴールドも追加武装が装備されている。また、ガブリボルバーを使用せずに、自らの意思で獣電アームズを召喚できるため、獣電池を消費する必要がない。
また、2014年のキョウリュウジャーが私服だったのに対し、2114年のキョウリュウジャーはジャケットがある。
2014年の戦いで全滅した後、空間の狭間で力を蓄えていた。アースレバン以外の構成員は、かつて存在した幹部やデーボモンスターによく似た外見を持ち、戦騎たちの左胸には、かつての戦騎と同様に石膏で出来た表情のシンボルが存在する。ガオスたちはアースレバンに吸収されてしまうが、彼の敗北後に解放され、改めてキョウリュウジャーたちに宣戦布告を行い退却していった。2014年に比べ、全体的にコミカルになっている。
各戦騎の表情面は、区別がつけやすいよう手が付けられている[15]。