『ヤングガン2』(Young Guns II)は、1990年にアメリカで製作された西部劇映画。上映時間106分。映画『ヤングガン』の続編にあたる。ビリー・ザ・キッドとその仲間たちの最期を描く。公開は1990年11月。
前作の続編ではあるが、前作では無名のアウトローが鳴り物入りのアウトローになるまでを描いていたのに対し、本作品では成り上がったビリーが追い詰められて死に行く様子を描いている。過去作品に見られる脱獄シーンなどは再現され、『ビリー・ザ・キッド/21才の生涯』でも使われた便所の隠し拳銃、小銭を詰めた散弾銃での射殺などがオマージュ的要素となっている。
デイヴ・ルダボウが、ビリーの仲間にいたことは不明である。1879年3月、ビリーはニューメキシコ準州知事にして小説『ベン・ハー』の著者でもあるルー・ウォーレスと極秘に会見し、説得されたうえで投降した。しかし、期待していた恩赦は受けられそうになく、6月には留置所を脱走した。
ストーリー
大いなる西部開拓時代が終焉を告げようとしていた。馬に揺られて旅して来た老人が待ちうけていると、ハイウェイを車でやって来た弁護士のチャールズ(ブラッドリー・ウィットフォード)が駆けつける。老人は余命いくばくもない今、ビリー・ザ・キッドの死の真実を伝えたいと、自身の過去を語り始める。
1878年、ニューメキシコ南部。リンカーン郡戦争を生き延びたビリー・ザ・キッド(エミリオ・エステベス)は伝説のアウトローとなり、その首に賭けられた50ドルを狙う賞金稼ぎや軍隊に追われる日々を送っていた。仲間のデイヴ・ルダボウ(クリスチャン・スレーター)やパット・ギャレット(ウィリアム・ピーターセン)と行動をともにしていたが、根城であるフォート・サムナーの町まで軍隊の追跡は及んでいた。一方、“警備団”一の教養人のドク(キーファー・サザーランド)は足を洗ってニューヨークで子供たちの教師をしているところを捕まり、留置所で仲間のチャベス(ルー・ダイアモンド・フィリップス)と再会する。ビリーたちは2人を助け農夫のヘンドリー(アラン・ラック)やビリーに憧れる孤児のトム(バルサザール・ゲティ)が仲間入りするが、ビリーの無軌道さに愛想をつかしたパットは彼から去っていく。その結果、5人になった“警備団”は牧場王の異名をもつ権力者ジョン・チザム(ジェームス・コバーン)に脅しをかけるが、そのためにチザムとウォーレス知事(スコット・ウィルソン)は手を組み、ビリー抹殺に本腰を入れる。彼らがビリー抹殺のためにリンカーン郡の保安官に任命したのは、パット・ギャレットだった。
キャスト
※2019年8月7日にキングレコードから発売されたDVD/BDには、2種類の吹き替えが収録されている。
スタッフ
脚注
外部リンク