ホンダ・フォルツァ
第五世代(MF13)を囲む各世代のフォルツァ。
フォルツァ (伊 : Forza )は、本田技研工業 が製造販売しているスクーター である。欧州ではJazz 、北米ではReflex の呼称で販売された時期もあった[ 1] [ 2] 。
日本国では、20世紀末にヤマハ発動機 がMAJESTY 250(4HC)を発売したのをきっかけに、数年で市場規模が3倍にもなる「軽二輪[ 注 1] スクーター・ブーム」が起こった[ 4] 。その覇権争いから本田技研工業が開発したのがフォルツァだった[ 4] 。2004年発売の第二世代(MF08)で市場を制することはできたが、ブームは急速に終息し、市場規模は2010年にはピーク時の四分の1となってしまった[ 5] 。また、競争の過程で開発されたギミックの数々と、日本市場に特化し過ぎたコンセプトは、価格面でも実用面でも輸出にも適さないものとなっていた[ 6] [ 7] 。一方、ヤマハ発動機は2005年、早々に欧州向けをXMAX 250(SG16)に切り替え、とりわけ2006年に発売したXMAX 125(SE32)は、フランスのScooter GT市場で確固たる地位を築いていった[ 8] [ 9] 。競争の場は欧州市場に移ったが、本田技研工業がXMAXに対抗し得る機種に恵まれるには時間が掛かった[ 10] 。2015年に投入したForza 125(JF60)が、ようやくXMAX 125(SE68)を凌駕する存在となると、フォルツァの新たなコンセプトが明確となった[ 11] 。これにより、2018年のForza 300(NF08)、2020年のForza 750(RH11)が開発されることになる[ 11] 。
フォルツァ(250)
第一世代(MF06)
フォルツァ
MF06・2000年型(NSS250Y )
Jazzと名付けられた欧州仕様。
基本情報 車体型式
MF06 エンジン
MF04E型 249 cm3 4ストローク水冷OHC単気筒
内径×行程 / 圧縮比
72.7 mm × 60.0 mm / 10.5:1 最高出力
16 kW(22 PS)/ 7,000 rpm 最大トルク
24 N・m(2.4 kg・m)/ 5,500 rpm 乾燥重量
159 kg 車両重量
172 kg
詳細情報
製造国 日本国
製造期間
タイプ スクーター
設計統括
デザイン
フレーム バックボーン
全長×全幅×全高 2,210 mm × 760 mm × 1,360 mm
ホイールベース 1,545 mm
最低地上高 130 mm
シート高 720 mm
燃料供給装置 キャブレター
始動方式 セルフ式
潤滑方式 圧送飛沫併用式
駆動方式
変速機 無段変速式(Vマチック)
サスペンション 前 テレスコピック式 φ33 mm 後 ユニットスイング式
キャスター / トレール 27.3° / 95 mm
ブレーキ 前 油圧式ディスク φ240 mm 後 油圧式ディスク φ220 mm
タイヤサイズ 前 110/90-13 M/C 55P 後 130/70-12 56L
最高速度
乗車定員 2人
燃料タンク容量 12 L
燃費 41.0 km/L
カラーバリエーション フォースシルバーメタリック パールシーシェルホワイト キャンディグローリーレッド
本体価格 税込 565,950 JPY[ 12]
備考 燃費は60 km/h定地走行テスト値
先代
後継 フォルツァ(MF08)[ 13]
姉妹車 / OEM
同クラスの車 ホンダ・フォーサイト (MF04)[ 14] ヤマハ・MAJESTY(5GM)[ 14] スズキ・スカイウェイブ (CJ42A)[ 14] カワサキ・EPSILON250 (CJ42B)[ 14]
各諸元の出典
註記なき場合は、本田技研工業の報道発表資料
[ 15] より引用した。
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1995年8月に発売されたヤマハ発動機のMAJESTY250(4HC)は、翌1996年には日本国内市場で年間約1万台を売り上げ、「軽二輪」のトップ・セラーとなった[ 13] 。本田技研工業は、1997年にフォーサイト(MF04)を発売して対抗を試みたが歯が立たなかった[ 14] 。調査をしてみると、MAJESTY250の購買層はフォーサイトを全く評価していなことがわかった[ 15] 。そこで、二の矢とされたのがフォルツァ(MF06)である[ 14] 。優れた運動性能と、それを象徴する意匠を備え、市場の拡大を牽引している若年層の支持を得るべく開発された[ 15] 。楔形の外装に、大径の前輪、後輪のディスク式制動装置などが装着され、1999年10月開催の東京モーターショーにNSS250の呼称で「参考出品車(市販予定車)」として展示した[ 15] [ 16] 。しかし、その約1か月前に開催されたミラノショー (EICMA)[ 注 2] で公開された第二世代MAJESTY(5GM)の進化は更に先を行っており、日本のみならず欧州においても、商業的な成功は収めることができなかった[ 18] 。販売呼称は、日本はフォルツァ 、欧州はJazz 、北米はReflex で、欧州及び北米へは2001年から輸出された[ 1] [ 19] 。
2000年型
日本 - 2000年(平成12年)3月17日に翌18日から発売すると発表した[ 12] 。車体塗色は「フォースシルバーメタリック」、「パールシーシェルホワイト」及び「キャンディグローリーレッド」の3色[ 20] 。メーカー希望小売価格は税込565,950JPYで、年間販売計画台数は5,000台とした[ 12] 。同年8月1日には、車体塗色に「ピュアブラック」を追加するとともに、「アイドリングストップ・システム」及び「軽二輪」初となるコンバインド・アンチロック・ブレーキ・システムを装備したフォルツァ S を発売し、年間販売計画台数を10,000台に改めた[ 21] 。メーカー希望小売価格は税込618,450JPY[ 21] 。また、2001年(平成13年)2月27日にも、フォルツァ及びフォルツァ Sにトップ・ボックスを装着したフォルツァ T 及びフォルツァ ST を同年3月10日から発売すると発表した[ 22] 。車体塗色は「キャンディグローリーレッド」を廃し、新たにフォルツァ S及びフォルツァSTに「サイバーゴールド」を追加した[ 22] 。フォルツァ Sの「サイバーゴールド」は同年2月27日から発売する[ 22] 。メーカー希望小売価格は、フォルツァ Tが税込586,950JPY、フォルツァ STが税込639,450JPY。あわせて、「カラーオーダープラン」の受注を同年3月30日に開始する[ 22] 。「カラーオーダープラン」で選択できる車体塗色は「クロームオレンジ」、「クリッパーイエロー」、「バイスブルー」及び「ラピスブルーメタリック」の4色で、追加費用は税込21,000円となる[ 22] 。同年4月1日には、セコム が同日から開始した屋外用セキュリティ専用端末による位置検索・駆け付けサービス「ココセコム」の、本田技研工業の自動二輪車とした最初の推奨車種となり、車載型充電キットが用意された[ 23] 。2000年度のグッドデザイン賞 を受賞した[ 24] 。
2001年型
欧州 - アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)装備の有無で2種ある[ 25] [ 26] 。車体塗色は4色あり、イタリアでのABS非装着車の価格は11,495,000ITL[ 1] 。
北米 - アンチロック・ブレーキ・システム(ABS)装備の有無で2種ある[ 19] 。ABSを装備したスクーターは北米初の例となった[ 19] 。車体塗色はForce Silver Metallic及びCandy Glory Redの2色[ 19] 。
2002年型
日本 - 2002年(平成14年)3月30日に、座席下の収納容量を5.5L増やすなどの一部変更を施し発売した[ 27] 。メーカー希望小売価格はフォルツァ税込576,450JPY、フォルツァ Sが税込628,950JPY、フォルツァ Tが税込597,450JPY、フォルツァ STが税込649,950JPYで、年間販売計画台数は5,000台とした[ 27] 。同年5月31日には、フォルツァ スペシャル 及びフォルツァ S スペシャル を1,000台限定で発売した[ 28] 。「ピュアブラック」の車体塗色に座席等を「モカベージュ」に着色した[ 28] 。メーカー希望小売価格は、フォルツァ スペシャルが税込589,950JPY、フォルツァ S スペシャルが税込639,450JPY[ 28] 。
北米 - 車体塗色はMetallic Red、Metallic Silver、Gold及びCandy Dark Redの4色だった[ 19] 。
2003年型
日本 - 2003年(平成15年)2月28日に、フォルツァ T及びフォルツァ STを廃し、フォルツァ Type X 及びフォルツァ Type X カラーオーダープラン を追加し販売すると発表した[ 29] 。フォルツァ Type X及びフォルツァ Type X カラーオーダープランは、短いウインドシールドやハンドルバー・キャップなどを装着している[ 4] 。車体塗色は「サイバーゴールド」が廃され、フォルツァ Type X専用に「クリッパーイエロー」が追加された、「カラーオーダープラン」はフォルツァ Type X カラーオーダープランでしか選択できなくなった[ 29] 。メーカー希望小売価格は、フォルツァ Type Xが税込597,450JPYで、フォルツァ Type X カラーオーダープランが税込618,450JPY[ 29] 。年間販売計画台数は8,000台とした[ 29] 。同年8月8日には、フォルツァ・TYPE X スペシャルを1,000台限定で発売した[ 30] 。車体塗色は「ピュアブラック」で、「マルチグラデーションストライプ」が施された。メーカー希望小売価格は税込618,450JPY[ 30] 。
北米 - 車体塗色はClipper Yellowのみだった[ 19] 。
2004年型
北米 - オルタネーターを改良した[ 19] 。短いウインドシールドやハンドルバー・キャップなどを装着したReflex Sport が設定された[ 31] 。車体塗色はReflexがRedで、Reflex SportはBlack[ 32] 。価格は、Reflexが5,199.00USD、Reflex ABSが5,699.00USD、Reflex Sportが5,199.00USD、Reflex Sport ABSが5,699.00USD[ 32] 。
2005年型
北米 - 車体塗色はReflexがCandy Dark Redで、Reflex SportはMetallic Silver[ 33] 。価格は、Reflexが5,499.00USD、Reflex ABSが5,999.00USD、Reflex Sportが5,499.00USD、Reflex Sport ABSが5,999.00USD[ 34] [ 35] 。
2006年型
北米 - 車体塗色はReflexがCandy Blueで、Reflex SportはYellow[ 36] 。価格は、Reflexが5,499.00USD、Reflex ABSが5,999.00USD、Reflex Sportが5,499.00USD、Reflex Sport ABSが5,999.00USD[ 37] [ 38] 。
2007年型
北米 - 車体塗色はReflexがLight Silver Metallicで、Reflex SportはRed[ 39] 。価格は、Reflexが5,549.00USD、Reflex ABSが6,049.00USD、Reflex Sportが5,549.00USD、Reflex Sport ABSが6,049.00USD[ 40] [ 38] 。
リコール
日本 - 本田技研工業が、国土交通大臣に届け出た自動車リコールは次のとおり。
2001年(平成13年)4月3日届出[ 41] 。対象は2000年型の10,758台[ 41] 。不具合の部位は加速装置(スロットルグリップ)で、二輪自動車の加速装置(スロットルグリップ)において、スロットルグリップ挿入部の構造が不適切なため、当該部位に水が浸入してハンドルパイプに錆が発生しスロットルグリップが滑らかに作動しなくなり、最悪の場合、スロットルグリップが戻らなくなり、原動機の回転が下がらなくなるおそれがある[ 41] 。改善措置として、当該スロットルグリップとハンドルパイプを対策品に交換する[ 41] 。
米国 - アメリカン・ホンダ・モーターが、全米幹線道路交通安全局に届け出た自動車リコールは次のとおり。
2006年7月25日届出[ 42] 。対象となるのは2006年型で、不具合は付属の取扱説明書[ 42] 。全米幹線道路交通安全局車輌安全ホットラインに関する誤った連絡先情報が記載されている[ 42] 。そのため、そのまま使用を続けると、必要な時に全米幹線道路交通安全局車輌安全ホットラインに連絡できないおそれがある[ 42] 。改善措置として、取扱説明書の正誤表を、販売店と所有者に郵便葉書で送付する[ 42] 。
第二世代(MF08)
フォルツァ Z
MF08・2004年型(NSS250C4 )
フォルツァZ Sパッケージ。
基本情報 車体型式
MF08 エンジン
MF08E型 249 cm3 4ストローク水冷OHC単気筒
内径×行程 / 圧縮比
72.7 mm × 60.0 mm / __ 最高出力
16 kW (22 PS) / 7,500 rpm 最大トルク
24 N・m (2.4kg・m) / 5,500 rpm 乾燥重量
174 kg 車両重量
188 kg
詳細情報
製造国 日本国[ 43]
製造期間
タイプ スクーター
設計統括
デザイン
フレーム バックボーン
全長×全幅×全高 2,165 mm × 755 mm × 1,180 mm
ホイールベース 1,545 mm
最低地上高 140 mm
シート高 710 mm
燃料供給装置 電子制御燃料噴射式(PGM-FI)
始動方式 セルフ式
潤滑方式 圧送飛沫併用式
駆動方式
変速機 電子制御ベルト式CVT(Honda Sマチック)[ 44]
サスペンション 前 テレスコピック式 φ33 mm 後 ユニットスイング式
キャスター / トレール 27.3° / 93 mm
ブレーキ 前 油圧式ディスク φ240 mm 後 油圧式ディスク φ240 mm
タイヤサイズ 前 110/90-13 M/C 55P 後 130/70-12 56L
最高速度
乗車定員 2人
燃料タンク容量 12 L
燃費 41.0 km/L
カラーバリエーション サイバーシルバーメタリック パールミルキーホワイト パールサイバーブラック デルタブルーメタリック キャンディグローリーレッド
本体価格 税込 628,950 JPY[ 45]
備考 燃費は60 km/h定地走行テスト値
先代 フォルツァ(MF06)[ 13]
後継 フォルツァ(MF10)[ 13]
姉妹車 / OEM
同クラスの車 ヤマハ・MAJESTY(5SJ)[ 46] スズキ・スカイウェイブ(CJ43A)[ 47] カワサキ・EPSILON250(CJ43B)[ 47]
各諸元の出典
註記なき場合は、本田技研工業の報道発表資料
[ 48] より引用した。
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2003年10月に開催された東京モーターショーで全面改良したフォルツァを公表した[ 49] 。新設計の原動機は、電子制御燃料噴射装置を搭載し、新たに「ワイドレンジレシオベルコン」を採用することで滑らかな加速が得られるベルト式CVT(無段変速機)と組み合わせた[ 48] 。加えて、電子制御ベルト式CVTシステム「Honda Sマチック」搭載車も設定した。「Honda Sマチック」は、運転者が選択できる二つの自動変速モードと手動変速モードを備え、平坦路や山岳路などの走行に適応させた変速特性を持っている。新設計された車枠は、座席下に62Lの容量を実現した[ 48] 。また利便性に優れ、盗難抑止に効果的な双方向通信電子照合式キー「Hondaスマート カード キー」を、二輪車としては世界で初めて標準で搭載している[ 48] 。欧州での販売呼称がForza に改まった[ 50] 。製造は熊本製作所[ 注 3] が担った[ 43] 。
日本国内市場では、2004年(平成16年)5月から2007年(平成19年)5月まで37か月連続で「軽二輪」の届出台数首位を、2005年の年間届出台数では20,575台を記録した[ 18] [ 52] 。
2004年型
日本 - 2004年(平成16年)3月30日に、「Honda Sマチック」非搭載のフォルツァ X を同年4月27日に、「Honda Sマチック」搭載のフォルツァ Z を同年7月30日に発売すると発表した[ 45] 。車速により音量が変化する車速感応式オーディオ・スピーカー・システムが追加装備として用意された[ 45] 。車体塗色は「サイバーシルバーメタリック」及び「パールミルキーホワイト」の2色のほか、フォルツァ X専用色として「ピュアブラック」が、フォルツァ Zの専用色として「パールサイバーブラック」、「デルタブルーメタリック」及び「キャンディグローリーレッド」が設定された[ 45] 。メーカー希望小売価格は、フォルツァ Xが税込597,450JPY、フォルツァ Zが税込628,950JPYで、年間販売計画台数は15,000台とした[ 45] 。同年11月15日には、その年間販売計画台数を発売から半年が過ぎた同月12日までに達成したと発表した[ 53] 。
2005年型
日本 - 2005年(平成17年)3月19日に、コンバインド・アンチロック・ブレーキ・システムを採用したフォルツァ Z ABS を発売した[ 54] 。車体塗色は「パールサイバーブラック」及び「パールミルキーホワイト」の2色[ 54] 。メーカー希望小売価格は税込693,000JPYで、年間販売計画台数は2,000台[ 54] 。同年5月20日には、同年7月31日受注分までの限定生産車フォルツァ Z・スペシャル の発売を発表した[ 55] 。座席に特別な表皮を用いるなどしている[ 55] 。車体塗色は「ピュアブラック」及び「ウイニングレッド」の2色で、メーカー希望小売価格は税込640,500JPY[ 55] 。販売計画台数は4,000台とした[ 55] 。
欧州 - 「Honda Sマチック」非搭載車をForza X 、「Honda Sマチック」搭載車をForuza EX として発売した[ 50] 。イタリア では、Foruza Xの価格は税込4,790EUR、Foruza EXの価格は税込5,690EUR[ 56] 。フランス での販売はForuza EX ABS の黒色のみで、価格は税込6,000EUR、年間販売計画台数は300台だった[ 50] 。
2006年型
日本 - 2006年(平成18年)3月22日に大幅改良を発表した[ 57] 。前部の意匠を見直すとともに、フォルツァ Zに、6速の手動変速モードを7速へ変更し、「キックダウン機構」及び「オートシフトモード」を採用する、新たな「Honda Sマチック」を搭載した[ 57] 。また、コンバインド・アンチロック・ブレーキ・システム搭載車も設定された[ 57] 。車体塗色は、フォルツァ Xが「ピュアブラック」及び「パールミルキーホワイト」の2色、フォルツァ Zが「ピュアブラック」、「パールミルキーホワイト」、「ウイニングレッド」及び「デジタルシルバーメタリック」の4色、フォルツァ Z ABSは「ピュアブラック」及び「デジタルシルバーメタリック」の2色[ 57] 。メーカー希望小売価格は、フォルツァ Xが税込609,000JPY、フォルツァ Zが税込640,500JPY、フォルツァ Z ABSが税込703,500JPYで、年間販売計画台数は20,000台とした[ 57] 。同年7月18日には、同年8月21日受注分までの限定生産車フォルツァ Z・スペシャル の発売を発表した[ 58] 。特別な車体塗色「ナッソーブルーメタリック」や金色に塗装されたキャスト・ホイールなどが施されている[ 58] 。メーカー希望小売価格は税込651,000JPY[ 58] 。販売計画台数は3,500台とした[ 58] 。
2007年型
日本 - 2007年(平成19年)1月30日に、後輪懸架装置に黄色いショックを採用するなどしたフォルツァ Z・Sパッケージ 及びフォルツァ Z ABS・Sパッケージ を追加発売した[ 59] 。車体塗色は、フォルツァ Z・Sパッケージが「ピュアブラック」、「デジタルシルバーメタリック」、「ウイニングレッド」及び「クリッパーイエロー」の4色、フォルツァ Z ABS・Sパッケージは「ピュアブラック」及び「デジタルシルバーメタリック」の2色[ 59] 。メーカー希望小売価格は、フォルツァ Xが税込609,000JPY、フォルツァ Zが税込640,500JPY、フォルツァ Z・Sパッケージが税込661,500JPY、フォルツァ Z ABS・Sパッケージが税込685,000JPYで、年間販売計画台数は20,000台だった[ 59] 。
リコール
日本 - 本田技研工業が、国土交通大臣に届け出た自動車リコールは次のとおり。
2005年(平成17年)2月17日届出[ 60] 。対象は2004年型の38台[ 60] 。エンジン製造工程でオイルの注入作業が不適切なため、ミッションオイルが注入されていないものがある[ 60] 。そのため、そのまま使用を続けると、ミッション内部の軸受ベアリングが高温となり、当該ベアリングが破損し、走行不能となるおそれがある[ 60] 。改善措置として、ミッションオイルの有無を点検し、オイルが注入されていないものは、エンジン一式を新品と交換する[ 61] 。
第三世代(MF10)
フォルツァ Z ABS ・オーディオパッケージ
MF10・2008年型(NSS250AA8 )
基本情報 車体型式
MF10 エンジン
MF10E型 248 cm3 4ストローク水冷4バルブSOHC単気筒
内径×行程 / 圧縮比
68.0 mm × 68.5 mm / 10.2:1 最高出力
16 kW (22 PS) / 7,500 rpm 最大トルク
22 N・m (2.2 kg・m) / 6,000 rpm 車両重量
207 kg
詳細情報
製造国 日本国[ 62]
製造期間
タイプ スクーター
設計統括
デザイン
フレーム バックボーン
全長×全幅×全高 2,185 mm × 750 mm × 1,180 mm
ホイールベース 1,545 mm
最低地上高 135 mm
シート高 710 mm
燃料供給装置 電子制御燃料噴射装置(PGM-FI)
始動方式 セルフ式
潤滑方式 圧送飛沫併用式
駆動方式
変速機 電子制御ベルト式CVT(Honda Sマチック)
サスペンション 前 テレスコピック式 φ35 mm[ 62] 後 ユニットスイング式
キャスター / トレール 27° / 92 mm
ブレーキ 前 油圧式ディスクφ256 mm[ 62] 後 油圧式ディスクφ240 mm[ 62]
タイヤサイズ 前 110/90-13M/C 55P 後 140/70-13M/C 61P
最高速度
乗車定員 2人
燃料タンク容量 12 L
燃費 43.0 km/L
カラーバリエーション グラファイトブラックチタニウム メタリック
本体価格 税込 824,250 JPY
備考 燃費は60 km/h定地走行テスト値
先代 フォルツァ(MF08)[ 13]
後継 フォルツァ(MF12)[ 13]
姉妹車 / OEM
同クラスの車 ヤマハ・MAJESTY(4D9)[ 63] スズキ・スカイウェイブ(CJ44A)[ 63]
各諸元の出典
註記なき場合は、本田技研工業の報道発表資料
[ 64] より引用した。
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2007年10月に開催された東京モーターショーで全面改良したフォルツァを公表した[ 65] 。新設計の原動機を採用、吸排気効率の向上を図り、従来の2バルブから4バルブへと変更、新形状インテーク・マニホールドの採用や、燃焼室形状および排気ポート形状の最適化などの改良を施し、出力と燃焼効率の向上を実現した[ 62] 。また、メタル・クランク軸受けや一体型クランク、新設計バランサーの組み合わせなどで高い静粛性を実現し、薄肉高張力パイプを使用した軽量かつ高剛性の車枠と、原動機を懸架する高性能リンクの性能から滑らかな乗り味とした[ 62] 。環境性能は、O2 センサやキャタライザの採用で、排出ガス中の有害物質を低減するとともに、燃費も向上させた[ 62] 。電子制御ベルト式CVTは、新たに「オートシフトモード」に負荷判別制御機能を追加し、車速、原動機回転数、スロットル開度から、坂道などでの負荷を判別し、瞬時に適当な駆動力が得られるシフト・ポジションへの自動変速を可能にする「Honda Sマチック Evo」となった[ 62] 。その他、前後13インチ・タイヤの採用などで快適性のさらなる向上を図った[ 62] 。
日本では、2016年まで販売された。
2008年型
日本 - 2007年(平成19年)12月25日に、「Honda Sマチック Evo」を搭載するフォルツァ Z 及びコンバインド・アンチロック・ブレーキ・システムも搭載するフォルツァ Z ABS を発売、2008年(平成20年)3月14日に「Honda Sマチック Evo」を搭載しないフォルツァ X 、オーディオ・システムも搭載したフォルツァ X・オーディオパッケージ 、フォルツァ Z・オーディオパッケージ 及びフォルツァ Z ABS・オーディオパッケージ を発売した[ 64] [ 66] 。平成18年排出ガス規制に適合している[ 64] [ 66] 。車体塗色は、フォルツァ X及びフォルツァ X・オーディオパッケージが「グラファイトブラック」及び「ロスホワイト」の2色、フォルツァ Z及びフォルツァ Z・オーディオパッケージが「デジタルシルバーメタリック」、「グラファイトブラック」、「デュークマジェンタメタリック及び「キャンディータヒチアンブルー」の4色、フォルツァ Z ABS及びフォルツァ Z ABS・オーディオパッケージが「グラファイトブラック」及び「チタニウムメタリック」の2色[ 64] [ 66] 。フォルツァ Z ABSは、加えて座席などを「モカベージュ」に着色し、キャスト・ホイールを金色に塗色し差別化されている[ 66] 。メーカー希望小売価格は、フォルツァ Xが税込651,000JPY、フォルツァ X・オーディオパッケージが税込719,250JPY、フォルツァ Zが税込693,000JPY、フォルツァ Z・オーディオパッケージが税込761,250JPY、フォルツァ Z ABSが税込756,000JPY、フォルツァ Z ABS・オーディオパッケージが税込824,250JPYで、年間販売計画台数は、フォルツァ Xが4,000台、その他が9,000台とした[ 64] [ 66] 。同年6月20日から、専用の車体色や座席色などを採用したフォルツァ Z・スペシャルエディション 、フォルツァ Z・スペシャルエディション・オーディオパッケージ 、フォルツァ Z ABS・スペシャルエディション 、フォルツァ Z ABS・スペシャルエディション・オーディオパッケージ 、フォルツァ Z・スペシャルエディション<スタイル S> 及びフォルツァ Z・スペシャルエディション<スタイル S>・オーディオパッケージ の受注を期間限定で開始した[ 67] 。車体塗色は、フォルツァ Z・スペシャルエディション、フォルツァ Z・スペシャルエディション・オーディオパッケージ、フォルツァ Z ABS・スペシャルエディション及びフォルツァ Z ABS・スペシャルエディション・オーディオパッケージが「ウイニングレッド」及び「ロスホワイト」の2色、フォルツァ Z・スペシャルエディション<スタイル S>及びフォルツァ Z・スペシャルエディション<スタイル S>・オーディオパッケージが「マットファームシルバーメタリック」の1色[ 67] 。メーカー希望小売価格は、フォルツァ Z・スペシャルエディションが税込703,500JPY、フォルツァ Z・スペシャルエディション・オーディオパッケージが税込771,750JPY、フォルツァ Z ABS・スペシャルエディションが税込766,500JPY、フォルツァ Z ABS・スペシャルエディション・オーディオパッケージが税込834,750JPY、フォルツァ Z・スペシャルエディション<スタイル S>が税込708,750JPY及びフォルツァ Z・スペシャルエディション<スタイル S>・オーディオパッケージが税込777,000JPY[ 67] 。販売計画台数は、フォルツァ Z・スペシャルエディション、フォルツァ Z・スペシャルエディション・オーディオパッケージ、フォルツァ Z ABS・スペシャルエディション及びフォルツァ Z ABS・スペシャルエディション・オーディオパッケージで3,000台、フォルツァ Z・スペシャルエディション<スタイル S>及びフォルツァ Z・スペシャルエディション<スタイル S>・オーディオパッケージで500台[ 67] 。
欧州 - Forza X 並びに「Honda Sマチック Evo」及びコンバインド・アンチロック・ブレーキ・システムを搭載するForza EX の2種があった[ 68] 。スペイン での価格は、Forza Xが4,649EUR、Forza EXが5,199EUR[ 69] 。
2009年型
日本 - 2009年(平成21年)2月26日発売[ 70] 。車体塗色は、フォルツァ X及びフォルツァ X・オーディオパッケージが「グラファイトブラック」及び「ロスホワイト」の2色、フォルツァ Z及びフォルツァ Z・オーディオパッケージが「グラファイトブラック、「パールサンビームホワイト」、「ソードシルバーメタリック」及び「パールシャイニングイエロー」の4色、フォルツァ Z ABS及びフォルツァ Z ABS・オーディオパッケージが「パールサンビームホワイト」及び「ソードシルバーメタリック」の2色[ 70] 。メーカー希望小売価格は、フォルツァ Xが税込651,000JPY、フォルツァ X・オーディオパッケージが税込719,250JPY、フォルツァ Zが税込693,000JPY、フォルツァ Z・オーディオパッケージが税込761,250JPY、フォルツァ Z ABSが税込756,000JPY、フォルツァ Z ABS・オーディオパッケージが税込824,250JPYで、年間販売計画台数は9,000台とした[ 70] 。
欧州 - イタリアでの価格は、Forza Xが税込4,850EUR、Forza EXが税込5,750EURだった[ 6] 。
2010年型
日本 - 一部変更を施し2010年(平成22年)1月28日発売した[ 71] 。「Honda Sマチック Evo」に、新たに「S7モード」を追加した[ 71] 。フォルツァ Zは廃止された[ 71] 。車体塗色は、フォルツァ Z及びフォルツァ Z・オーディオパッケージが「デジタルシルバーメタリック」、「キャンディーアルカディアンレッド」、「グラファイトブラック」及び「パールサンビームホワイトの4色、フォルツァ Z ABS及びフォルツァ Z ABS・オーディオパッケージが「グラファイトブラック」及び「パールサンビームホワイト」の2色[ 71] 。メーカー希望小売価格は、フォルツァ Zが税込693,000JPY、フォルツァ Z・オーディオパッケージが税込761,250JPY、フォルツァ Z ABSが税込756,000JPY、フォルツァ Z ABS・オーディオパッケージが税込824,250JPYで、年間販売計画台数は7,500台とした[ 71] 。
欧州 - 絶版となった[ 6] [ 7] 。
2011年型
日本 - 2011年(平成23年)2月24日発売[ 72] 。車体塗色は、「グラファイトブラック」、「パールサンビームホワイト」及び「グリントウェーブブルーメタリック」の3色[ 72] 。メーカー希望小売価格は、フォルツァ Zが税込693,000JPY、フォルツァ Z・オーディオパッケージが税込761,250JPY、フォルツァ Z ABSが税込756,000JPY、フォルツァ Z ABS・オーディオパッケージが税込824,250JPYで、年間販売計画台数は2,900台とした[ 72] 。
2012年型
日本 - 2012年(平成24年)1月24日から、専用の車体色や座席色などを採用したフォルツァ Z・スペシャルエディション の受注を期間限定で開始した[ 73] 。座席などに「グレーカラー」を採用するなどしている[ 73] 。車体塗色は「グラファイトブラック」。メーカー希望小売価格は税込699,300JPY、販売計画台数は300台だった[ 73] 。
第四世代(MF12)
フォルツァ Si(MF12)。
2012年11月開催のミラノショーで発表したForza 300(MF04)の排気量を248cm3 に仕様変更したフォルツァ Si(MF12)を、タイホンダマニュファクチュアリングカンパニー・リミテッド[ 注 6] が製造し、日本市場で発売した[ 5] [ 76] 。フォルツァ Z(MF10)とはコンセプトが大きく異なるため、フォルツァ Z(MF10)も併売された[ 77] [ 78] 。仕様変更についての開発責任者は、FORZA 300(NF04)と同じく本田技術研究所の末田健一が担った[ 79] [ 80] 。
2013年型
日本 - 2013年(平成25年)6月28日に、同年7月19日から販売すると発表した[ 81] [ 82] 。販売呼称はフォルツァ Si [ 81] 。車体塗色は「アステロイドブラックメタリック」、「グローイングレッド」及び「パールヒマラヤズホワイト」の3色[ 81] 。メーカー希望小売価格は、フォルツァ Siが税込539,700JPY、フォルツァ Si<ABS>が税込589,050JPYで、年間販売計画台数は5,500台であった[ 81] [ 82] 。
第五世代
フォルツァ(MF13)。
2018年3月8日からローマで開催されたモトデイズ[ 注 7] で発表されたForza 300(NF08)を、トルコ、日本及びインドネシアでは、法制等との関係から排気量を250cm3 以下に仕様変更して販売された[ 84] [ 85] [ 86] 。Forza 300(NF08)と同様に、「Honda セレクタブル トルク コントロール」、電動式可動スクリーン、「Honda SMART Keyシステム」などを採用した[ 5] [ 84] [ 86] 。製造は、トルコ向けはホンダ・イタリア・インダストリアーレ[ 注 8] が、日本及びインドネシア向けはタイホンダマニュファクチュアリングカンパニー・リミテッド[ 注 6] が担う[ 84] [ 88] [ 89] 。販売呼称は、トルコではFORZA 250 、日本ではフォルツァ 、インドネシアではFORZA である[ 88] [ 90] [ 91] 。
MF13
2018年型
日本 - 2018年(平成30年)3月16日から開催された大阪モーターショーに「国内初公開」の市販予定車として展示し[ 92] [ 93] 、同年5月11日に、同年7月20日に発売すると発表した[ 88] [ 94] 。原動機は内径68.0mm、行程68.5mm、排気量248cm3 で、車体塗色は「パールホライゾンホワイト」、「マットガンパウダーブラックメタリック」及び「アステロイドブラックメタリック」の3色[ 95] [ 96] 。メーカー希望小売価格は税込646,920JPYで、年間販売計画台数は3,000台とした[ 97] 。同年7月20日の発売日までに受け付けた予約数は1,600台に達した[ 5] 。
インドネシア - 2018年8月2日から開催されたガイキンド・インドネシア国際オートショー[ 注 9] で発売を発表した[ 99] 。原動機は内径68.000mm、行程68.567mm、排気量は249.01cm3 で、車体塗色はPearl Horizon White、Sword Silver Metallic及びMat Gunpowder Black Metallicの3色[ 91] [ 100] 。乗り出し価格は76,500,000IDRで、納車は同年11月から[ 101] 。同年10月末までに受け付けた予約台数は889台だった[ 102] 。
MF14
2018年型
トルコ - 2018年3月10日に7月から販売すると発表した[ 103] 。しかし、イタリアからの入荷が遅れ、8月11日からの販売となった[ 104] [ 105] 。原動機は内径68.0mm、行程68.6mm、排気量は249cm3 で、車体塗色は「Kırmızı」、「Mavi」及び「Gri」の3色[ 90] [ 106] 。価格は税別28,700TRYで、年末までの販売目標は1,500台とされたが[ 104] 、発売から間も無く1000台に達したとしている[ 107] 。
MF15
バンコク国際モーターショー で発表したForza 350(NF10)と同様に、新設計エンジン「eSP+」への換装、車枠の一部変更、外装意匠の変更などの改良が施され、型式もMF15に改めた[ 108] [ 109] 。12V・2Aのオグジュアリー・パワー・アウトレット から5V・3AのUSB Type-Cレセクタブルに換装された[ 110] 。
2021年型
日本 - 2021年(令和3年)3月9日に、同月25日に発売すると発表した[ 111] 。原動機は内径67.0mm、行程70.7mm、排気量249cm3 で、車体塗色は「パールホライゾンホワイト」、「インディーグレーメタリック」及び「マットガンパウダーブラックメタリック」の3色[ 112] [ 113] 。メーカー希望小売価格は税込658,900JPYで、年間販売計画台数は2,000台とした[ 114] 。
インドネシア - 2021年2月9日に発売を発表した[ 115] 。原動機は内径67.000mm、行程70.766mm、排気量は249.50cm3 で、車体塗色はPearl Horizon White、Indy Gray Metallic、Mat Gunpowder Black Metallic及びCandy Rosy Redの4色[ 116] [ 117] 。乗り出し価格は83,810,000IDR[ 118] 。
MF17
タイホンダカンパニー・リミテッド[ 注 6] が2022年10月に一部改良を発表したForza 350(NF10)と同様に、前照灯および尾灯とその周辺の意匠の変更及び計器盤内部の液晶表示装置を大型化などの改良が施され、型式もMF17に改めた[ 76] 。
2023年型
日本 - 2022年(令和4年)12月5日に、同月22日に発売すると発表した[ 注 10] [ 120] 。平成32年排出ガス規制に適合している[ 121] 。車体塗色は「パールスモーキーグレー」及び「マットガンパウダーブラックメタリック」の2色[ 122] 。メーカー希望小売価格は税込691,900JPYで、年間販売計画台数は2,800台とした[ 123] 。
Forza 300
仕向地により、Forza 300 、NSS300 Forza などと呼称される[ 124] 。
第一世代(NF04)
雪覇国家公園 の汶水ビジター・センターを訪れたNSS300(NF04)。
2012年11月12日から開催のミラノショーで、Forza 300(MF04)を発表した[ 125] 。Forza 250(NF10)とはコンセプトが異なり、NF10の全面改良ではない[ 76] 。車体は、2名が乗車するのに必要な大きさと、座席下にはフルフェイス・クラッシュ・ヘルメットが二つ入る容積を確保し、高速巡行に考慮した空力特性と、渋滞を容易にすり抜けられる幅狭な車幅を両立する構造とした[ 124] 。新設計の車枠には、剛性を保ちながら約1割の軽量化をなしつつ、高速巡行時の安定性に考慮し、前輪懸架装置は径35mmのテレスコピック・フォークを、後輪懸架装置にはツイン・リア・ショックのアルミニウム製スイングアームを採用した[ 124] [ 126] 。前後にディスク式制動装置を装備し、コンバインド・ブレーキ・システム若しくはコンバインド・アンチロック・ブレーキ・システムにより、高い制動力を確保した[ 126] 。原動機は、排気量279cm3 の単気筒4ストローク・エンジンを搭載し、燃費性能と操作性及び巡航性を実現した[ 124] 。最終駆動は、V-Matic自動変速機とベルトを介してい、高い応答性並びに加速力を得たとしている[ 7] [ 124] 。盗難抑止装置Honda Ignition security system(H.I.S.S.)及びオグジュアリー・パワー・アウトレットも装備した[ 126] 。製造は、ホンダ・イタリア・インダストリアーレ及びタイホンダマニュファクチュアリングカンパニー・リミテッドが担った。
2013年型
欧州 - 2013年8月に発売[ 127] 。車体塗色はAsteroid Black Metallic、Pearl Himalayas White及びSeal Silver Metallicの3色[ 124] 。2014年1月にはトップ・ボックスを標準で装備する限定車Pack Cityも用意された[ 127] 。フランス での価格は税込5499EUR、Pack Cityは税込5799EUR[ 127] 。
タイ - 2013年(仏暦2556年)1月9日に2月から販売すると発表した[ 128] 。希望価格は159,000THB[ 129] 。
2014年型
欧州 - 絶版となった[ 130] 。
米国 - 2013年3月14日に、2014年型を同年7月から販売すると発表した[ 131] 。車体塗色はPearl Redで価格は5,599USD、コンバインド・アンチロック・ブレーキ・システム装着車が6,099USDである[ 131] 。
2015年型
米国 - 2014年11月4日に、2015年2月から販売すると発表した[ 132] 。車体塗色はPearl Redで価格は5,599USD、コンバインド・アンチロック・ブレーキ・システム装着車が6,099USDである[ 132] 。
2016年型
米国 - 2015年11月17日に、2016年3月から販売すると発表した[ 133] 。車体塗色はPearl Redで価格は5,599USD、コンバインド・アンチロック・ブレーキ・システム装着車が6,099USDである[ 133] 。
リコール
カナダ
2014年10月23日開始[ 134] 。対象は2014年型[ 134] 。不具合の部位は燃料装置(燃料ポンプ)で、燃料ポンプ内の樹脂製ブラケットの材質が不適切なため、製造時に使用した試験油に長時間浸漬されると、使用過程において、当該ブラケットが膨張し、インペラと干渉することがある[ 134] 。そのため、そのまま使用を続けると、干渉部の抵抗が大きくなり、最悪の場合、干渉部から生じた磨耗粉がブラケットとインペラ間に噛み込むと、燃料ポンプが停止してストールし、再始動できなくなる[ 134] 。エンジンの失速は、渋滞、道路状況、ドライバーの反応と相まって、怪我や物的損害を引き起こす衝突のリスクを高めるおそれがある[ 134] 。改善措置として、燃料ポンプユニットを対策品と交換する[ 134] 。
2016年2月22日開始[ 135] 。対象は2014年型の224台[ 135] 。不具合の部位は制動装置(リヤブレーキパイプ)で、後輪ブレーキ配管において、リヤブレーキホースとリヤブレーキパイプを締結するボルトの締付け作業が不適切なため、当該ボルトの締付けが不足しているものがある[ 135] 。そのため、そのままの状態で使用を続けると、締付け部が緩んでブレーキ液が漏れ、最悪の場合、リヤブレーキが効かなくなり、衝突によって怪我や物的損害を引き起こすおそれがある[ 135] 。改善措置として、全車両、当該ボルトを正規のトルクで締付ける[ 135] 。なお、ブレーキ液が漏れている場合は、ブレーキ液量を点検し、不足していればブレーキ液を規定量まで補充する[ 135] 。
2016年9月12日開始[ 136] 。対象は2014年型及び2015年型[ 136] 。不具合の部位は燃料装置(燃料ポンプ)で、燃料ポンプ内の樹脂製インレットカバーの材質が不適切なため、製造時に使用した試験油に長時間浸漬されると、使用過程において、当該インレットカバーが膨張し、インペラと干渉することがある[ 136] 。そのため、干渉部の抵抗が大きくなり、干渉部から生じた磨耗粉がインレットカバーとインペラ間に噛み込むと、最悪の場合、燃料ポンプが停止してストールし、再始動できなくなる[ 136] 。エンジンの失速は、渋滞、道路状況、ドライバーの反応と相まって、衝突のリスクを高め、怪我や物的損害(またはその両方)につながるおそれがある[ 136] 。改善措置として、燃料ポンプユニットを対策品と交換する[ 136] 。
第二世代(NF08)
タイの販売店に展示されるForza 300(NF08)。
Forza 125(JF60)の成功を受け、Forza 125の全面改良と同時開発し、両車は排気量の違い以外はほぼ同じ仕様となり、製品の性格はScooter GTに変更された[ 137] 。2018年3月8日からローマで開催されたモトデイズにて発表された[ 83] 。車体は、キャスター角を0.5度立て、車軸間距離を36mm短くするなどし、車体外寸は小さくなった[ 11] 。また、原動機の冷却装置及び蓄電池を燃料槽と座席下の空間に配置し、重量物の集約化を向上させた[ 11] 。これらのことで、軽快な操縦性を実現したとしている[ 138] 。車輪のリム径を前後とも1in大径化した結果、路面追従性及び制動力が強化された[ 138] 。原動機はSH300i(NF05)と多くの部品を共有している[ 138] 。新設計の車枠などにより、総重量で12kgの軽量化を実現した[ 138] 。これにより動力性能が向上し、スタンディング・スタート200mは0.3秒短縮の11.1秒、最高速度は2km/h増の129km/h、航続距離は24.77km増の376.05kmとなった[ 11] [ 138] 。加えて、灯火類全てをLEDとしたほか、本田技研工業のスクーターとして初めてとなる「Honda セレクタブル トルク コントロール」の搭載、電動式可動スクリーン及び「Honda SMART Keyシステム」[ 138] も採用した。計器板には機械式の速度計と回転形を挟んで大型の液晶表示装置を配し、3種の異なった計器を表示をすることができた[ 139] 。製造は、ホンダ・イタリア・インダストリアーレ及びタイホンダマニュファクチュアリングカンパニー・リミテッドが担った[ 139] 。
2018年型
欧州 - 2018年7月発売[ 139] 。EU圏内統一排出ガス規制 (英語版 ) のEURO4に対応している[ 130] 。車体塗色はCrescent Blue Metallic、Pearl Nightstar Black、Matt Cynos Grey Metallic及びMatt Pearl Cool Whiteの4色[ 138] 。フランス での価格は税込5899EUR[ 139] 。
タイ - 2018年(仏暦2561年)3月28日から開催されたバンコク国際モーターショーで予約受付を開始したと発表した[ 140] 。車体塗色は「Silver」、「White - Blue」、「Black - Silver」の3色で[ 141] 、希望価格は169,000THB[ 142] 。
2019年型
欧州 - 車体塗色に追加及び変更はなかった。イタリア では「トップボックス(スマートキーシステムタイプ)」を標準で装着したversione Deluxeが用意された[ 143] 。
タイ - 2019年(仏暦2562年)8月14日から発売した[ 144] 。車体塗色は「สีแดง」、「สีน้ำเงิน เทา」、「สีดำ」及び「สีขาว น้ำเงิน」の4色で、希望価格は169,000THB[ 144] 。
2020年型
欧州 - 車体塗色に追加及び変更はなかった。Forza販売開始から20年となるのを記念したLimited Editionを販売した[ 145] 。車体塗色を特別色のExclusive ‘Air Force’ Greyとし、赤色のステッチが入った座席、赤色のホイール・リム・シール及び記念のロゴが入ったエンブレムが施され、車体塗色と同色の「トップボックス(スマートキーシステムタイプ)」も用意された[ 146] 。価格は税込で5.890EUR(イタリア)[ 147] 。
Forza 125
Bライセンスで運転できるスクーターのフランスにおける年別登録台数
[ 注 11] 。
本田技研工業主要3車種の2022年の国別登録台数
[ 注 12] 。
本田技研工業は、欧州のスクーター市場で一定の規模を有するイタリア、スペイン及びフランスの3カ国にあって、イタリア及びスペインでは小型で高性能なSH125(JF41)及びPCX125(JF47)に高い評価を得つつも、フランスに限っては他社の後塵を拝していた[ 161] 。フランスで125cm3 のスクーターは、自動車免許でも運転でき(Bライセンス)、高速道路も利用できることから、高速道路を経由した比較的長距離の移動にも用いられる例が多く、これに対応したScooter GTと呼ばれるカテゴリが存在する[ 162] 。このカテゴリにはS-Wing(JF12)があったが設計が古く、状況を打開できる新型車の開発が望まれていた[ 161] 。Forza 125は、高速巡航に堪え得る動力性能及び空力特性を備えつつ、市街地において取り回しが容易な小型な車格に考慮し設計された[ 10] 。
第一世代(JF60)
新型車Forza 125を。2014年10月1日から開催したパリ・モーターショー [ 注 13] で発表した[ 161] 。意匠は本田技術研究所の西本太郎が担当した[ 10] [ 137] [ 164] 。軽量な車体に、キャスター角を26.5度まで立て、車軸間距離を1,490mmと比較的短くするとともに、前輪懸架装置は径33mmのテレスコピック・フォークを、後輪懸架装置にはツイン・リア・ショックのアルミニウム製スイングアームを装備し、前後とも大経な車輪にディスク式の制動装置の採用することで、軽快な操縦性と強力な制動力を実現した[ 165] 。2名が乗車するのに必要な空間と、座席下にはフルフェイス・クラッシュ・ヘルメットが二つ入る容積を確保した[ 165] 。新型の原動機eSPは、高出力、高効率で環境負荷も低く、約43.5km/Lの低燃料消費率により500kmの航続距離を実現している[ 165] 。交流発電機(ACG)兼用スターター式「アイドリングストップ・システム」は、従来のセルモーター式「アイドリングストップ・システム」のような減速ギアを持たないため、ギアが噛み合う際に音が発生しない[ 165] 。クランクを吸気前の位置に戻すスイングバック・システムや、圧縮によるクランキング抵抗を打ち消すデコンプレッション機構によりシームレスな使用感を実現させた[ 165] 。可動可能なスクリーンはさまざまな体格の乗員に合わせることができ、高速走行から街乗りまで様々な風圧に対応している[ 165] 。前部に設けられたグローブ・ボックスにはオグジュアリー・パワー・アウトレットも設置し、灯火類はLEDを採用した[ 165] 。計器板には機械式の速度計と回転形を挟んで大型の液晶表示装置を配した[ 165] 。製造はホンダ・イタリア・インダストリアーレが担った[ 166] 。次代JF69の発売までに3万台を超える販売台数を記録し[ 167] 、フランス では最も売れた自動二輪車となった[ 168] 。
2015年型
欧州 - 2015年4月に発売した。車体塗色はMatt Cynos Grey Metallic、Matt Pearl Cool White with Black、Moondust Silver Metallic with Matt Cynos Grey Metallic、Matt Pearl Cool White with Matt Pearl Pacific Blue及びPearl Nightstar Black with Castagna Brownの5色[ 169] 。フランス では同年7月末まで新発売特価として税込4,599EURで販売した[ 170] 。
日本 - 2015年10月に開催された東京モーターショーに「海外販売モデル」として展示された[ 171] 。
2017年型
欧州 - 2016年11月に開催されたミラノショーに合わせ、一部改良が発表された[ 172] 。原動機はEU圏内統一排出ガス規制のEURO4に対応するとともに、最高出力が0.5kW、最大トルクも0.5Nm増加させた[ 172] 。また、最終減速装置の歯数変更、後輪緩衝装置の改良及び後写鏡の位置変更が施され、「Honda SMART Keyシステム」も採用された[ 172] 。
第二世代(JF69)
全面改良にあたっては、Forza 300(NF08)と同時開発となり、両車は排気量の違い以外はほぼ同じ仕様となった[ 137] [ 173] 。電動式可動スクリーンが搭載され[ 174] 、計器板には機械式の速度計と回転形を挟んで大型の液晶表示装置を配し、3種の異なった計器を表示をする[ 175] 。座席下の収納容量は、5.5L増え53.5Lとなった[ 176] 。「Honda セレクタブル トルク コントロール」は搭載されない。2018年5月31日に発表された[ 177] 。製造は、ホンダ・イタリア・インダストリアーレが担った。
2018年型
欧州 - 2018年6月28日発売[ 178] 。車体塗色はMatt Carnelian Red Metallic/Pearl Nightstar Black、Matt Pearl Cool White/Matt Cynos Grey Metallic、Matt Lucent Silver Metallic/Matt Pearl Pacific Blue、Matt Cynos Grey Metallic/Matt Carbonium Grey Metallic及びBlack/Matt Cynos Grey Metallicの5色[ 179] 。フランス での税込価格は5,099EUR[ 178] 。
第三世代(JK02)
Forza 125 スペシャルエディション(JK02)。
パンデミックにより中止となったミラノショーに代えて、2020年10月14日に書面で大幅改良を発表した[ 180] [ 181] 。前部の意匠を見直すとともに、電動式可動スクリーンの伸縮長を40mm追加し、空力特性を向上させた[ 181] 。「Honda セレクタブル トルク コントロール」を採用した[ 181] 。また、オグジュアリー・パワー・アウトレットがUSB Type-Cレセクタブルに置き換えられた[ 182] 。製造は、ホンダ・イタリア・インダストリアーレが担った[ 183] 。
2021年型
欧州 - EU圏内統一排出ガス規制のEURO5に対応した[ 181] 。車体塗色はMat Cynos Grey Metallic、Pearl Cool White、Pearl Nightstar Black、Lucent Silver Metallic及びMat Carnelian Red Metallicの5色[ 184] 。
2023年型
欧州 - 2022年11月開催のミラノショーで発表された[ 183] 。前部のフェアリングをFORZA 750(RH11)に似せた意匠に変更された[ 185] 。車体塗色はMatt Cynos Gray Metallic、Pearl Falcon Gray、Matt Pearl Pacific Blue及びMatt Carnelian Red Metallicの4色[ 186] 。Forza 125 Special Editionも発売され、車体塗色はMatt Cynos Gray Metallicで、車輪、座席のステッチ、計器盤及びエンブレムに赤色が施され、黒色のピリオン・フットペグやステンレス製のフロア・プレートも装着されている[ 186] 。
Forza 350(NF10)
タイの販売店に展示されるForza 350(NF10)。
Forza 300(NF08)の原動機を最新鋭の「eSP+」に換装し、排気量も330cm3 に拡大したForza 350(NF10)を、パンデミックでも2020年7月13日から開催されたバンコク国際モーターショーで発表した[ 187] 。前部の外装を見直すとともに、電動式可動スクリーンの伸縮長を40mm追加し、空力特性を向上させた[ 188] 。「eSP+」となった原動機は、排気量が51cm3 拡大され、最高出力は3kW、最大トルクは 4.3Nm増加した。これにより、最高速度は8km/h増の137km/hに、スタンディング・スタート200mは0.7秒短縮の10.4秒となった。また、クランクシャフトも再設計され10%の軽量化を達成した[ 188] 。新採用のバランサー・シャフトにより、振動が低減された[ 189] 。車枠は一部新設計され、原動機冷却装置を燃料槽の前に転置するなど前部分担荷重を増加させた[ 188] 。加えてエマージェンシー・ストップ・シグナル並びにHonda Smartphone Voice Control systemも採用された[ 188] 。オグジュアリー・パワー・アウトレットはUSB Type-Cレセクタブルに置き換えた[ 190] 。製造は、ホンダ・イタリア・インダストリアーレ及びタイホンダマニュファクチュアリングカンパニー・リミテッドが担った[ 183] 。
2021年型
タイ - 2020年(仏暦2563年)7月14日発売[ 191] 。Standard Type及びHonda Smartphone Voice Control systemを搭載したRoadsync Typeの2種[ 192] 。Standard Typeの希望価格は177,500THBで、車体塗色は「Black」、「White-Blue」、「Red-Black」及び「Blue=Black」の4色[ 192] [ 193] 。Roadsync Typeの希望価格は175,500THBで、車体塗色は「ดำ」及び「สีเทา-ดำ」の2色[ 192] 。初展示となったバンコク国際モーターショーでは、ショー全体で首位となる907台の予約を得た[ 194] 。また、同年12月1日から開催されたモーター・エキスポ2022[ 注 14] では、会場限定140台のRoadsync Editionを販売した[ 196] 。Roadsync Editionはヘルメットなど用品が附属し、車体塗色は「สีดำ」及び「สีแด」の2色で、価格は177,500THBだった[ 197] 。
欧州 - EU圏内統一排出ガス規制のEURO5に対応した[ 198] 。車体塗色はPearl Nightstar Black、Matt Pearl Pacific Blue、Pearl Cool White、Matt Cynos Gray Metallic及びPearl Falcon Grayの5色[ 198] 。
2023年型
前部のフェアリングをFORZA 750(RH11)に似せた意匠に変更された[ 185] 。
タイ - 2022年(仏暦2565年)10月4日発売[ 199] 。希望価格179,000THBのStandard Type、希望価格181,000THBでHonda Smartphone Voice Control systemを搭載したRoadsync Type、希望価格221,800THBでナイトロン[ 注 15] の緩衝装置などを装着したForza Nitron Neon TH1及び希望価格206,900THBでヨシムラ の排気管などを装着したForza Yoshimura Gcraft Rising Spirit TH2の4種。車体塗色は、Standard Typeが「SRORMI GREY」、「ECUPSE BLACK」、「SOLAR RED」及び「ENERGETIC BLUE」の4色、Roadsync Typeが「SRORMI GREY」及び「ECUPSE BLACK」の2色[ 199] [ 201] 。
欧州 - 車体塗色はPearl Siena Red 、Matt Robust Gray Metallic 、Matt Pearl Pacific Blue with new Bronze wheels、Matt Cynos Gray Metallic及びPearl Falcon Grayの5色[ 202] 。
Forza 750(RH11)
新型車Forza 750を、パンデミックにより中止となったミラノショーに代えて、2020年10月14日に書面で発表した[ 180] 。Integra(RC71)やX-ADV(RC95)に利用されたNCシリーズのプラットフォームは、2012年の発表から10年を経ようとしてい、全面改良の時期に来ていた[ 203] 。X-ADV(RC95)の好評を受けて、市場はより運動性を求めていることも判明した[ 203] 。新世代のNCシリーズのプラットフォームを開発するにあたり、それを利用する新型車Forza 750の開発も並行して行うことで、最適化が図られることとなった。自動変速機「デュアルクラッチトランスミッション(DCT)」を備えた並列2気筒の原動機を搭載し、スロットル・バイ・ワイヤは、三つのライディング・モードが選択できる[ 204] 。液晶表示装置を用いた計器盤、三つのレベルが選択できる「Hondaセレクタブルトルクコントロール」、Honda Smartphone Voice Control system及びHonda SMART Keyシステムを装備した[ 205] 。新設計の車枠により、運動性能の向上及びラゲッジ容量の拡大を図った[ 204] 。製造は熊本製作所が担う[ 206] 。2021年のレッド・ドット・デザイン賞 を受賞した[ 207] 。
2021年型
欧州 - 2020年12月17日発売[ 208] 。A2ライセンス所持者向けに35kWバージョンが用意された[ 208] 。EU圏内統一排出ガス規制のEURO5に対応している[ 204] 。車体塗色はJeans Blue Metallic、Candy Chromosphere Red、Matt Beta Silver Metallic及びGraphite Blackの4色[ 204] 。英国 での価格は税込9,999GBP、フランス での価格は税込11,649EUR[ 208] [ 209] 。
中華民国 - 2021年1月1日から先行予約価格46,800TWDで受注を開始した[ 210] 。
韓国 - 2021年3月15日から税込価格14,600,000KRWで発売した[ 211] 。
シンガポール - Honda Smartphone Voice Control systemは、装備しているものの利用できない[ 212] 。車体塗色はJeans Blue Metallic、Candy Chromosphere Red、Matt Beta Silver Metallic及びGraphite Blackの4色[ 212] 。乗り出し価格は35,000SGDにもなる[ 213] 。
関連書籍
関連項目
外部リンク
脚注
註釈
^ 「軽二輪」とは、日本国の道路運送車両法施行規則第二条及び第三十五条の二第一号で規定される「二輪の軽自動車」の別称で、総排気量が0.250L以下の自動二輪車のことである[ 3] 。
^ 本田技研工業は「Esposizione Internazionale Ciclo Motociclo e Accessori」を「ミラノショー」と邦訳している[ 17] 。
^ 熊本製作所は、日本国にある本田技研工業の自動二輪車製造工場で、製造技術の開発も担いながら各国に散らばる製造工場の指導も行う「マザー工場」である[ 51] 。
^ 本田技研工業はタイにおける生産現地法人であった「บริษัท ไทยฮอนด้า แมนูแฟคเจอริ่ง จำกัด」を「タイホンダマニュファクチュアリングカンパニー・リミテッド」と邦訳している[ 74] 。
^ 本田技研工業はタイにおける販売現地法人であった「บริษัท เอ.พี. ฮอนด้า จำกัด」を「エー・ピー・ホンダカンパニー・リミテッド」と邦訳している[ 74] 。
^ a b c 本田技研工業がフォルツァ Si(MF12)の輸入を開始した2013年(平成25年)当時は、タイに於いての製造は二輪車の生産現地法人である「タイホンダマニュファクチュアリングカンパニー・リミテッド(泰 : บริษัท ไทยฮอนด้า แมนูแฟคเจอริ่ง จำกัด )[ 注 4] 」が担っていたが、2021年(仏暦2564年)の販売現地法人「エー・ピー・ホンダカンパニー・リミテッド(泰 : บริษัท เอ.พี. ฮอนด้า จำกัด )[ 注 5] 」とのが合併を経て、2022年(仏暦2565年)6月1日に「タイホンダカンパニー・リミテッド(泰 : สำหรับ บริษัท ไทยฮอนด้า จำกัด )」へ社名が変更された[ 75] 。
^ 内外出版社はパリで開催される見本市「Motodays」を「モトデイズ」と邦訳している[ 83] 。
^ 本田技研工業は「Honda Italia Industriale S.p.A.」を「ホンダ・イタリア・インダストリアーレ」と邦訳している[ 87] 。
^ 日本貿易振興機構は「GAIKINDO Indonesia International Auto Show」を「ガイキンド・インドネシア国際オートショー」と邦訳している[ 98] 。
^ 本田技研工業は、フォルツァ(MF17)の発売を発表した当日に、複合的な要因により製品・部品入荷や物流の遅延が継続・長期化していることから納期の連絡まで時間が掛かると、特に案内している[ 119] 。
^ Moto-Station.comなどの記事から2012年[ 148] 、2013年[ 149] 、2014年[ 150] 、2015年[ 151] 、2016年[ 152] 、2017年[ 153] 、2018年[ 154] 2019年[ 155] 、2020年[ 156] 、2021年[ 157] 、2022年[ 158] の値を引用した。
^ フランスはMoto-Station.comの記事[ 158] から、イタリアはMotorBoxの記事[ 159] から、スペインはMotorbike Magazineの記事[ 160] から引用した。
^ 朝日新聞社はパリで開催される自動車見本市「Mondial de l’Auto」を「パリ・モーターショー」と邦訳している[ 163] 。
^ 日本貿易振興機構はバンコク郊外で開催された自動車見本市「งานมอเตอร์เอ็กซ์โป 2020」を「モーター・エキスポ2022」と邦訳している[ 195]
^ ナイトロン(英 : Nitron Racing Systems Ltd )は、英国に本社を置く法人で、主に自動車等のアフターマーケット向けに緩衝装置を製造販売している[ 200] 。
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