キジカクシ目(キジカクシもく、学名:Asparagales)は、単子葉植物の目の1つ。クサスギカズラ目[2]とも。
分類
APG体系では、ラン科やアヤメ科など、単子葉植物の14科を含む大きな目である[3]。科の和名は、大場(2009)に基づく[1]。
系統
分子系統解析では次のような系統樹が得られている。
core Asparagales
過去の分類体系
クロンキスト体系
クロンキスト体系ではキジカクシ科を独立の科としておらず、キジカクシ目も存在しない。APGでキジカクシ目に属している多くの科はユリ目(多くはユリ科)に入れられている。
ダールグレン体系
単子葉植物が専門であったダールグレン体系ではキジカクシ目を置き、科レベルでも細分している。(ただしアヤメ科やラン科はここに入れず、各科の範囲もAPGとは異なる)
- 被子植物綱 Magnoliopsida
- ユリ亜綱(=単子葉植物) Liliidae
- ユリ上目 Lilianae
- キジカクシ目 Asparagales
- リュウゼツラン科 Agavaceae
- ネギ科 Alliaceae
- ヒガンバナ科 Amaryllidaceae
- Anthericaceae
- Aphyllanthaceae
- キジカクシ科 Asparagaceae
- ツルボラン科 Asphodelaceae
- Asteliaceae
- Blandfordiaceae
- Calectasiaceae
- スズラン科 Convallariaceae
- Cyanastraceae
- Dasypogonaceae
- Doryanthaceae
- ドラセナ科 Dracaenaceae
- Eriospermaceae
- キスゲ科 Hemerocallidaceae
- Herreriaceae
- ギボウシ科 Hostaceae
- ヒアシンス科 Hyacinthaceae
- キンバイザサ科 Hypoxidaceae
- イキシオリリオン科 Ixioliriaceae
- Lanariaceae
- Luzuriagaceae
- トックリラン科 Nolinaceae
- Philesiaceae
- Phormiaceae
- ナギイカダ科 Ruscaceae
- Tecophilaeaceae
- ススキノキ科 Xanthorrhoeaceae
新エングラー体系
新エングラー体系ではキジカクシ科を独立の科としておらず、キジカクシ目も存在しない。APGでキジカクシ目に属している多くの科はユリ目(多くはユリ科)に入れられている。
脚注
ウィキメディア・コモンズには、
キジカクシ目に関連するカテゴリがあります。