カタール・リヤル(アラビア語:ريال قطري リヤール・カタリー、英語:Qatari Riyal)はカタールの通貨単位で、QRまたはQARで記される。
補助単位はディルハム(Dirham)で、1リヤル=100ディルハム。
歴史
1966年まで、カタールでは通貨として「湾岸ルピー」としてのインド・ルピーが使われていた。インドがルピーの通貨切り下げを行った際、カタールを初めとした湾岸諸国は独自通貨の導入を試みた。カタールはまずサウジアラビア・リヤル(Saudi Riyal)を導入した後、カタール・ドバイ・リヤル(Qatar and Dubai Riyal)を導入。サウジアラビア・リヤルは1.065ルピー、カタール・ドバイ・リヤルは切り下げ前の1ルピーと同価とされた。
1973年までは、カタールとドバイはリヤルを共同で発行していた。しかしドバイがアラブ首長国連邦に参加したため、カタールは単独でカタール・リヤルを発行することとなった。
固定相場制度
1975年3月より、カタール・リヤルは公式的にIMF(国際通貨基金)の特別引出権(Special Drawing Rights、SDR)にペッグしている。実際には、1980年以来1USドル=3.64リヤル、つまり1リヤル=0.274725USドルで固定されている。このレートは2001年7月に公式になった。
紙幣
紙幣は1、5、10、50、100、500リヤルの6種類。カタール中央銀行(QCB)が発行している。現在は2003年6月15日より発行している第4版(2007年9月一部改訂)が流通している。2007年の改訂では、偽造防止技術として、コーナーストーン透かしや幅の広いオプティクス安全線、ホログラムなどが追加された。
表面のデザインは色と細部を除きアーチやアラベスクなどの構成はおおよそ共通で、新月刀を交差させ、その上にダウ船と椰子の木のある島が浮かんでいるカタールの国章があしらわれている。
紙幣イメージ:カタール中央銀行 第四版紙幣見本
硬貨
硬貨は 5、10、25、50ディルハムの4種類があるが、実際に多く流通しているのは25、50ディルハムである。
脚注
関連項目
- カタール中央銀行(Qatar Central Bank)
- 湾岸協力会議(Cooperation Council for the Arab States of the Gulf、GCC)
外部リンク
カタール・ドバイ・リヤル
先代 サウジアラビア・リヤル 理由:独自の通貨を持つため 比率:1.065 カタール・ドバイ・リヤル = 1 サウジアラビア・リヤル もしくは 1 カタール・ドバイ・リヤル = 1 湾岸ルピー(平価切り下げ以前の)
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カタールの通貨 1966 – 1973
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次代 カタール・リヤル 理由:ドバイが使用停止したため 比率:等価
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トルーシャル・ステート(アブダビ除く)の通貨 1966 – 1973
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次代 UAEディルハム 理由:UAE結成のため (1971年) 比率:等価
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カタール・リヤル
先代 カタール・ドバイ・リヤル 理由:ドバイが使用停止したため 比率:等価
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カタールの通貨 1973 –
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次代 現在
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