SIG SAUER P226
SIG SAUER P226(初期型) |
概要 |
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種類 |
軍・警察用自動拳銃 |
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製造国 |
ドイツ |
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設計・製造 |
ザウエル&ゾーン |
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性能 |
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口径 |
- 9 mm
- 0.40インチ
- 0.357インチ
- 0.22インチ
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銃身長 |
112 mm |
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ライフリング |
6条 |
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使用弾薬 |
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装弾数 |
- 15発 (9x19 mm)
- 12発 (.40S&W, .357SIG)
- 10発 (.22LR)
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作動方式 |
ティルトバレル式ショートリコイル |
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全長 |
196 mm |
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重量 |
845 g |
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有効射程 |
50 m |
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SIG SAUER P226は、ザウエル&ゾーン社がP220の後継として開発した自動拳銃。
特徴
P220との違いは見た目ではわかりにくいが、ダブルカラムマガジン化が最大の改良点である。このため、装弾数が9x19 mmパラベラム弾仕様で、9発から15発に増えている。.40S&W弾モデルと.357SIG弾モデルの場合は12発になっている。
P220と同様にマニュアルセーフティーを持たない代わりに、起こされたハンマーを安全にハーフコック位置まで落とすためのデコッキングレバーを有する。
長時間水や泥の中に浸けた後でも確実に作動するほど耐久性は高く、アメリカのガンショップではP220より高価である。軍のトライアルでは価格の高さやマニュアルセーフティーを備えないことなどからベレッタ 92に負け、採用されなかった(トライアルの経緯はベレッタ 92#バリエーションを参照)。
海上自衛隊特別警備隊がP226R[3]を2007年6月28日の公開訓練で使用するなど、各国の軍隊(イギリス陸軍(ブローニング・ハイパワーを更新)、SAS、アメリカ海軍SEALsなど)・警察(ニューヨーク市警察、日本警察の特殊急襲部隊など)など、予算的に余裕のある特殊部隊・機関では多く採用されている。
バリエーション
トリガーアクション、バレル長、フレーム素材、装弾数、アジャスタブルサイトの有無などの違いから「X-FIVE」や「XPRESS」など複数のモデルが存在する。最初期に製造されたモデルはスライドの左側面に「SIG SAUER」、右側面に「P226」の刻印が施されており、現在流通しているモデルと若干異なっている。
近年のモデルでは20mmアンダーマウントレールが標準装備されている。現在はカタログが整理され、後述の「P226 E2」の名で売られていたものがP226のスタンダードモデルとなっている。
- P226
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- P226 E2
- 一体型の新型グリップとストロークの短いトリガーを装備したモデル。マガジンキャッチとデコッキングレバーも形状が変更されている。E2は"Enhanced Ergonomics"の略。
- 現在はE2の名が外されて、このモデルが現行型P226のスタンダードモデルである。
- P226 TB
- サプレッサーを取り付けられるようにバレルにネジが切られたモデル。TBは"Threaded Barrel"の略。
- P226 Two-Tone
- スライドがシルバーフィニッシュになっているモデル。
- P226 USPSA Two-Tone
- 上記モデルとは逆に、フレームのみシルバーになっているモデル。
- P226 DAK
- ダブルアクションオンリーのモデル。デコッキングレバーは廃止され、ハンマースパーも削り取られている。規定でシングルアクションが禁じられているニューヨーク市警察に支給品として制式採用されている。
- P226 SAO
- 226のシングルアクションオンリーモデル。外見はP226 エリートとさほど変わらないが、デコッキングレバーの廃止とサムセイフティの追加でコック&ロックが可能になった。
- P226 SAS
- P226 DAKのスライド、フレームに丸みを持たせ、衣服などへの引っかかりを抑えたモデル。スライドはシルバー、グリップは木製に変更されている。SASは"SIG Anti-Snag"の略。
- P226 Elite
- スライド前部にセレーション、フレーム後部にビーバーテイル、グリップ前面にチェッカリングがそれぞれ追加された上位シリーズ。
- P226 Elite Stainless
- スライドとフレームがシルバーで、木製グリップを装着したモデル。
- P226 Enhanced Elite
- フロントコッキングセレーション、ビーバーテイル、ショートリセットトリガー、エクステンデッドグリップタング、E2型グリップを装備したモデル。
- P226 Elite Dark
- 可変式畜光サイト、アルミ製グリップを備えたモデル。
- P226 Elite Dark TB
- P226 Elite DarkのTB版モデル。
- P226 Mk.24
- アメリカ海軍特殊部隊SEALs採用モデル。腐食を抑えるため、リン酸塩皮膜処理がされている。
- P226 Navy
- Mk.24の民間向けモデル。スライドに碇のマークが刻まれている。
- P226 Mk.25
- SEALsが採用した最新型モデル(Mk.24改良型)とその民間向けモデル。特殊コーティングの他に厳密にピカティニーレール規格に改められたアンダーマウントや蓄光サイトを備えている。
- P226 LEGIONN
- 2015年に発表されたP220クラシックシリーズの最新仕様モデル。PVDコーティングの表面処理が施され、フロントコッキングセレーション、ショートリセットトリガー、エクステンデッドグリップタング、X-Ray3サイト等を備え、操作性が向上している。又、シングルアクションオンリーモデルも存在。
- P226 Combat
- 内部パーツにリン酸塩皮膜処理を、バレルにハードクロム処理を施したモデル。フレームとグリップはデザート系カラーになっている。
- P226 Combat TB
- P226 CombatのTB版モデル。
- P226 SCT
- フロントセレーション、トリチウム夜間サイト、バンパー付きマガジンを備えたモデル。装弾数は9x19 mmパラベラム弾で20発、.40S&W弾で14発。
- P226 Tac Ops
- SCTの仕様にビーバーテイル、マグウェル機能付き大型グリップを追加した最高級モデル。
- P226 Classic 22
- .22LR弾専用モデル。アジャスタブルサイトを標準装備している。装弾数は10発。
- P226 Classic 22 Bevertail
- フレーム後部がビーバーテイル形になったモデル。
- P226 X-Five
- 競技向けの5.0インチモデル。IPSCの規定に適合する。一部モデルを除きシングルアクションオンリーでアンビセーフティーを備え、コック&ロックが可能。他にもアジャスタブルサイト、改良型リコイルスプリング、ビーバーテイル、ハイグリップ加工などを備える。そのため、P226とのパーツ互換性はほとんど無くなっている。
- SIG社のカスタム部門「マスターショップ」が製作するモデルも存在する。
- P226 X-Five
- 木製グリップ、フルアジャスタブルトリガー、マグウェルを備えるモデル。カラーはシルバー。装弾数は9x19 mm弾で19発、.40S&W弾で14発。
- P226 X-Five Competition
- ポリマー製グリップ、マグウェルを備えるモデル。カラーはシルバー。装弾数は9x19 mm弾で19発、.40S&W弾で14発。
- P226 X-Five Allround
- P226のようにシングル/ダブルアクションでデコッキングレバーを持つモデル。カラーはシルバーでポリマー製グリップを備える。装弾数は9x19 mm弾で17発、.40S&W弾で12発。
- P226 X-Five Tactical
- アンダーマウントレール、固定式サイト、ブラックカラーなど、実戦を意識したモデル。9x19 mm弾、.40S&W弾で、装弾数は前者が15発、後者が10発となっている。
- P226 X-Six
- SIG社のカスタム部門「マスターショップ」が製作するモデル。
- 競技向けの6.0インチモデル。シングルアクションオンリー、サムセーフティー、アジャスタブルサイトなど、その他の仕様はX-Fiveとほぼ同じ。
P227
ザウエル&ゾーン社のアメリカ合衆国現地法人SIG SAUER社が設計、製造したP226の派生型。2013年に導入され、2019年に廃止された。
使用弾薬を.45ACP弾に変更している。.45ACP弾モデルのP220のマガジン装弾数が8発であるのに対し、P227のマガジン装弾数は10発である。ダブルスタックマガジンを備えるTACOPSは14発装弾可能。
P228
P226の小型軽量化モデルとして1989年に発売されたのがP228である。
P228は小型軽量化に伴いP226よりも安価になった。加えて装弾数が13発と多めな事から、アメリカ軍で「M11」の名称で制式採用されているほか、DHS、FBI、DEA、NCIS、アメリカ空軍特別捜査室 (OSI) と言った捜査機関でも使用されている。また、フランス国家憲兵隊の特殊部隊であるGIGN、ドイツ警察の特殊部隊であるSEK、イスラエル陸軍、日本のSAT、海上保安庁のSSTで採用されている。
一般的にP228は、P226のスライドを短くしただけのものと誤解されがちだが、装弾数の減少によりフレームがスリム化され、手の小さい人でも使用できるようになっている。またグリップもP226と若干異なり、親指が当たる部分がへこんでいて握りやすくなっている。この新型グリップは好評で、P226も同様のグリップに変更され、現行のE2クリップに変更されるまで標準装備だった。
後継のP229が開発されたことで民間への販売は中止された。2012年より民間用のM11-A1が販売されているが、これは新型P229のバリエーションモデルでP228ベースのM11とは別物である。P229及びM11-A1の弾倉は15発まで装弾可能だが、形状が若干違うのでP228及びM11には使用できない。
P229
SIG SAUER P229
SIG SAUER P229R |
概要 |
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種類 |
軍・警察用自動拳銃 |
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製造国 |
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設計・製造 |
シグ・ザウエル&ゾーン |
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性能 |
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口径 |
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銃身長 |
99 mm |
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使用弾薬 |
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装弾数 |
- 15発 (9x19 mmパラベラム弾)
- 12発 (.40S&W, .357SIG)
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作動方式 |
ティルトバレル式ショートリコイル |
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全長 |
180 mm |
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重量 |
865 g |
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P228をより強力な弾種に対応できるように改良したモデルでP228の後継モデルとなる。
P229は、スライドが削り出しでつくられており、P228とは形状も異なる。.40S&W弾を使用するモデルと.357SIG弾を使用するモデルが追加されている。
装弾数は、9x19 mmパラベラム弾モデルが15発(初期型は13発)、.40S&W弾モデル、.357SIG弾モデルはともに12発。
アメリカ合衆国のシークレットサービスと連邦航空保安局が.357SIG弾モデルを、アメリカ沿岸警備隊が.40S&W弾モデルを採用している。
影響を受けた拳銃
-
イラン製P226
-
CZ999
-
アストラ A-100
登場作品
脚注
注釈
出典
参考文献
- Toshi「THE SIG PISTOLS」『Gun』第42巻第13号、国際出版、2003年12月。
関連項目
外部リンク