Arex Rex Zero 1は、スロベニアの銃器メーカーであるArex社が開発した自動拳銃である。
概要
Rex Zero 1はスロベニアのArex社が開発した同社初の自動拳銃である。基本的なデザインはSIGザウアー製のP226と似通っているが、中国北方工業公司で製造されたNP-22などの所謂デッドコピーとは異なり自社での独自設計である為、殆どの部品は流用することができない。
P226との差異としては、P226におけるスライドストップの部分がマニュアルセーフティになっている、スライドストップがデコッキングレバーとしての機能を兼ね備えている、などの点が挙げられる。
フレームの素材はアルミニウムを採用しており、アメリカでの代理店であるFIME Groupは本銃の耐久寿命について、約30000発の射撃に耐えられると公表している。
スライドのカラーはブラックとニッケルの二色が、フレームのカラーはブラック、ニッケル、フォリッジグリーン、フラットダークアース、グレーの五色が用意されており、豊富なカラーバリエーションから選択することができる。
バリエーション
- スタンダード(1S)
- 4.25インチバレルを装備したフルサイズモデル。
- タクティカル(1T)
- ハイプロファイル仕様のサイトとスレーテッドバレルを装備したモデル。
- コンパクト(1CP)
- 全長、全高共にスタンダードより10mm小型化したモデル。
- タクティカルコンパクト(1TC)
- コンパクトのタクティカル仕様。
- コンバット
- 3.85インチバレルを装備したモデル。
- Rex Alpha
- Rex Zero 1をベースに開発された射撃競技用モデル。
- Rex 765
- .32ACP弾を使用する姉妹モデル。現在はカタログ落ちしている。
採用国
その他
2016年のアメリカ合衆国大統領選挙の最終討論直前、Arex社の販売代理店であるFIME Groupは、カスタムグリップを装着したRex Zero 1Sをマイク・ペンスを通じてドナルド・トランプに贈呈した。[3]なお、このカスタムグリップは白頭鷲と星条旗を模したレリーフと共に、「Make America Great Again」の標語が刻まれている。
関連項目
外部リンク
脚注
出典