Microsoft OneNote(マイクロソフト ワンノート)は、マイクロソフトがWindows, macOS, Android, iOS, Windows Phone向けに公開しているデジタルノートアプリケーションである。
概要
一つの用紙(画面)に対して情報やメモなどを効率よく取り込む事ができるように工夫されており、目的ごとにタブを配置して画面内にテキストやメディアファイル等を挿入したり加筆修正することが可能である。手書き機能もあるため、タブレットPCやノートパソコン上での使用にも向く。一部のPCおよびWindows 8やWindows 10にはOneNoteが最初から同梱されている(一部のPCには有料版が同梱されている場合もある)。なお、Office 2016からは単体での販売が無くなりHome and Business以上のエディションを購入する必要がある。また、Windows 10にあらかじめインストールされているのは無料版よりも機能を省いた簡易版であり無料版と同じく商用利用は不可。また、ブラウザ用拡張を使うことにより、ウエブページを画像として保存する機能もある。UWP版がWindowsにおけるOneNoteのデフォルトの体験であると位置づけられ、デスクトップ版については、Office 2019と同時にインストールがされなくなったが別途インストールすることでOffice 2019とOneNote 2016を併用することはできた。この方針は2019年に撤回され、デスクトップ版とUWP版両方がアップデートの更新が決まり、Office 365の一部として提供される他のソフトに併せ、単にOneNoteと呼称されるようになった。2021年にはデスクトップ版に統合され、Windows 10用のOneNoteアプリの提供が2025年10月に停止されることが発表された。[1]
競合するサービスとしてはBoostnote、Evernote、Google Keep、Simplenoteなどが挙げられる[2]。
用途
企業の会議、学校・大学の講義でのメモ取り、ウェブ情報のスクラップブックなどに使われる。また、マインドマップに似た使い方により、執筆のアイデアの整理、ブレインストーミングなどに使われる。OneNoteでは、情報整理の初期の段階、すなわち記録と整理を容易にすることに重点がある。OneNoteで大まかに整理し、アイデアを練ったのち、ワープロやプレゼンテーションのソフトで、広く他者に分かりやすく提示するために書式やレイアウトなど整える使用法もある。ネットワークでのコラボレーション・同期機能があるため、OneNote形式のままでも共有できる。
バージョンの変遷
製品リリースまたはイベント |
リリース日[3]
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開発を初公表[4] |
2002年11月17日
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OneNote 2003 |
2003年11月19日
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OneNote 2003 SP1 |
2004年7月27日
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OneNote 2003 SP2 |
2005年9月26日
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OneNote 2003 SP3 |
2007年9月18日
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OneNote 2007 |
2007年1月27日
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OneNote 2007 SP1 |
2007年12月11日
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OneNote 2007 SP2 |
2009年4月28日
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OneNote 2010[5] |
2010年7月15日
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OneNote 2010 SP1[6] |
2011年6月28日
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OneNote 2013 |
2013年1月29日
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OneNote 2016 |
2015年9月23日
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OneNote 2019 |
提供されず
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OneNote 2010からSkydrive(現OneDrive)との同期機能が搭載された。
本節上述のリリース日はすべて正式版のリリース日。RTM版は正式版の2、3ヶ月前にリリースされるのが通例。
無料版
2014年3月17日にWindows/macOS向けOneNoteの無料版が公開された[7]。
対応プラットフォーム
Windowsのデスクトップ版とmacOS版には無料版の「Microsoft OneNote」と有料版の「Microsoft Office OneNote」があり、無料版にはSharePointサポートやOutlookの統合、バージョン履歴などの機能が省かれていた[8]が、2015年2月13日から機能制限はほぼ撤廃され、制限は商用利用とローカル保存の可否のみとなる[9]。それ以外は最初から標準搭載されている簡易版のWindows 10を除き、各アプリストアから全て無料でダウンロードできる。簡易版および無料版の利用にはいずれもMicrosoft アカウントが必要で、データはOneDrive上に保管されるのが基本。
出典・脚注
関連項目
競合製品
外部リンク