窓の杜(まどのもり、WINDOWS FOREST)は、株式会社インプレスが運営するMicrosoft Windows用のオンラインソフトウェアを紹介するウェブサイトである。Impress Watchの一角をなす。
概要
オンラインソフトウェア紹介のほか、様々な特集が組まれている。ベクター社が運営する同様のサイトVectorとの違いは、ソフトの数を少数に絞り込み、詳しく解説している点にある。また2002年より2017年までほぼ毎年、エイプリルフール企画として窓の社(まどのやしろ)を更新した。
名前の由来
「窓」は、Microsoft WindowsのWindowsを日本語に直訳したものである。「杜」は、良質のオンラインソフトが集まることを「森」に見立てたことによる。
前身となるサイト秋保窓(あきうまど)を立ち上げた当時、製作者のひぐちたかしが宮城県仙台市に住んでいた事から、仙台の雅称「杜の都」にちなんで「森」ではなく「杜」の字が充てられた。
歴史
窓の社
- 2002年4月1日 - エイプリルフール企画、オンラインソフト捏造サイト「窓の社(まどのやしろ)」が初めて掲載される。以降、ほぼ毎年エイプリルフール企画を実施。
- 2006年4月3日 - 窓の社が「日本インターネット エイプリル・フール協会」主催の『2006年ばかオブザイヤー』でdotBar賞を受賞。
- 2011年3月31日 - エイプリルフール企画を2012年に延期[1]。
- 2017年4月1日 - エイプリルフール企画記事へのアクセスをツイッター経由に変更[2]。以降は更新されず。
トラブル
窓の杜大賞の偏向票問題
1996年と1997年の窓の杜大賞では編集部側の票がユーザ側の票よりも遥かに大きく重み付けされており、これにより結果がかなり左右された。例えば1997年では、一般票で二位だった Mule がスタッフ票により五位になり、Mule よりも一般票の少なかった Internet Explorer が二位になった[3]。このようなことが投票したユーザの多くから中立性に欠けるとして非難された。1998年は特別賞以外の賞を一般票のみで決めるというルールに変更された[4]。
ボツの杜問題
1997年頃、「ボツの杜」というコーナーがあった。掲載するに至らなかったソフトウェアを「ボツソフト」として紹介するコーナーだったが、ソフトウェア作家たち[誰?]の反発を招く結果となった[5]。「杜の若葉」へと名称が変更されたのち、最終的には企画そのものを廃止している。
Firefox拡張機能問題
まず始めに、2005年2月の特集記事の中で「拡張機能」と「プラグイン」の違いを解説した上で、「拡張機能」についても「プラグイン」という名称を用いるとした[6]。Mozilla Firefoxでは「拡張機能」と「プラグイン」は明確に区別され、同一視すべきではないことから、Firefoxユーザたち[誰?]から反感を呼んだ。その後の別特集記事における、2006年3月の最終回で「今後は拡張機能と呼ぶ」としており[7]、以降の記事では「拡張機能」の表現が用いられている。なおこの間の記事について訂正はない。
出典
- ^ “エイプリルフール延期のお知らせ”. インプレス (2011年3月31日). 2021年4月1日閲覧。
- ^ “捏造サイト“窓の社(まどのやしろ)”が公開、ついにトップページが消失か?”. インプレス (2017年4月1日). 2021年4月1日閲覧。
- ^ 1997年 窓の杜大賞
- ^ 1998年 窓の杜大賞
- ^ 窓の杜のその裏側
- ^ 「Firefox」プラグイン特集 第1回
- ^ 「Firefox」プラグイン特集 v1.5対応版 第5回
外部リンク