JFEエンジニアリング株式会社(英文社名 JFE Engineering Corporation)は、東京都千代田区及び神奈川県横浜市鶴見区に本社(登記上の本店は東京都千代田区)を置く、エネルギーシステムや環境システム、水処理システム、鋼製構造物、産業機械などの設計、建設を行う、JFEホールディングス傘下の企業である。日本鋼管と川崎製鉄の統合により、日本鋼管の鉄鋼事業をJFEスチール(旧・川崎製鉄)に移管し、法人としての日本鋼管と同社のエンジニアリング事業を継承した会社である。
沿革
日本鋼管
JFEエンジニアリング発足後
- 2003年(平成15年)4月1日 - 日本鋼管、川崎製鉄の両社事業を再編、エンジニアリング関連事業を日本鋼管が承継し、JFEエンジニアリング株式会社に社名変更。
- 2008年(平成20年)3月31日 - 保有するユニバーサル造船の全株式を親会社のJFEホールディングスに譲渡。
- 2008年(平成20年)4月1日 - 川鉄橋梁鉄構を吸収合併。
- 2009年(平成21年)4月1日 - JFE工建、JFE環境ソリューションズを吸収合併、及びJFEソルデック(現・ジャパンテクノメイト・ソルデックセンター)の技術センター(パイプライン技術部、プラント技術部)・設計センター(環境設計部・産業機械設計部)を統合。
- 2013年(平成25年) - 電力事業子会社、アーバンエナジーを設立。鋼構造物製造子会社J&Mスチールソリューションズ設立。
- 2014年(平成26年) - 磯村豊水機工を統合。ドイツ企業のスタンダードケッセル・パワーシステムズを子会社化。
- 2018年(平成30年) - 株式会社Jバイオフードリサイクルによる食品リサイクル事業開始。
- 2019年(平成31年) - JFE環境と東京臨海リサイクルパワーが合併、J&T環境が発足。AnyTechを子会社化。
- 2020年(令和2年) - 三井E&Sグループより三井E&Sプラントエンジニアリングの株式を譲受し、JFEプロジェクトワンに商号変更。
- 2021年(令和3年) - 三井E&Sグループより三井E&S環境エンジニアリングの株式を譲受し、JFE環境テクノロジーに商号変更。
歴代社長
- 日本鋼管
- JFEエンジニアリング
事業所所在地
事業部、主な製品
- 調達本部
- 技術本部
- 総合研究所
- 制御技術センター(環境制御部、エネルギー制御部)
- シビルエンジニアリングセンター(建築技術部、土木技術部、構造技術部、設備技術部)
- プラント建設本部(環境建設ユニット、エネルギー建設ユニット、制御建設ユニット)
- リサイクル・発電事業本部
- 環境本部
- エネルギー本部
- 社会インフラ本部
- 新規事業分野
- スマートアグリ
- バラスト水処理システム
- メディカル
- 自動せりシステム
- 電力小売
- 海外支店・現地法人
- 国内支店
- 北海道支店、東北支店、福島復興再生支店、東京支店、横浜支店、川崎支店、新潟支店、富山支店、静岡支店、名古屋支店、大阪支店、中国支店、九州支店、沖縄支店
過去の製品
日本鋼管 造船部門
太平洋戦争中に小型の海防艦を大量に建造している。戦後は海上自衛隊向けの掃海艇を毎年コンスタントに建造した。また南極観測船「ふじ」「しらせ(初代)」もこの造船所の建造である。
- 海防艦
- 占守型:国後
- 択捉型:佐渡、対馬
- 御蔵型 :御蔵、三宅、倉橋、屋代、千振、草垣
- 鵜来型:鵜来、沖縄、粟国、奄美
- 丙型:5号 - 7号 - 13号 - 15号 - 17号 - 19号 - 25号 - 27号 - 29号 - 31号 - 33号 - 35号 - 39号 - 41号 - 47号 - 49号 - 53号 - 55号 - 57号 - 59号 - 71号 - 73号 - 77号 - 79号 - 85号 - 87号 - 97号 - 105号 - 107号(97,105,107は戦後完成)
- 駆潜艇
- 敷設艇
- 駆潜特務艇
官公庁向け
JFEエンジニアリンググループ
関連する人物
企業スポーツ
- いずれも休部中で、NKK硬式野球部が福山市にある以外はすべて川崎市にあった。
不祥事
- 2022年2月13日、沖縄県竹富町発注の水道施設工事で社員3名が公契約関係競売入札妨害の疑いで逮捕された[2]。3月28日、うち2人が官製談合防止法違反罪などで起訴された。1人は処分保留となった[3]。2023年10月25日、2人が那覇地方裁判所からそれぞれ懲役1年6月執行猶予4年を言い渡された[4]。
脚注
関連項目
外部リンク