『B型H系』(ビーがたエッチけい)は、さんりようこによる日本の4コマ漫画作品。2003年より『漫革』および『週刊ヤングジャンプ』(集英社)本誌にパイロット版が各々数回掲載された後、2004年20号より設定をリセットして連載開始、数回の休載を挟みつつ2011年10号まで連載された。
『ヤングジャンプ増刊 漫太郎』『月刊ヤングジャンプ』、携帯電話向けサイト『ケータイYOUNG JUMP』で発表された番外編(中学生編など)も存在。
ドラマCD版が2007年9月14日に発売、テレビアニメ版が2010年4月から6月まで放送された。
高校入学を控えた山田は、「夢はセクフレ(アニメ版ではエチトモ)100人」という、エッチへの興味が旺盛な美少女。しかし、男子を選り好みしすぎる性格と妄想癖が徒となってか、実際はキスはおろか恋もろくにしたことがない処女。さっさと処女を捨てて後はヤリまくりたいと考える一方で、相手の男に処女であることを見下されるかもという恐怖心を持っており、最初の一歩を踏み出せずにいる。そのため経験豊富そうなイケメンではなく、まずは凡庸で手頃そうなチェリー君を狙おうと画策する。
ある日、山田は本屋で踏み台から転落した所を冴えない男子に助けてもらう(実際は男が下敷きになっただけ)。この凡庸で童貞ぽい男こそ処女を捨てる相手として手頃だと感じた山田は、後に彼が高校のクラスメイト・小須田崇だと知ると、なんとか小須田を落として初エッチを済ませようと様々なアプローチを画策する。しかしツンデレ気質のため本性(処女を捨てたい意思)は明かせず、普段は天邪鬼な態度をとってしまったり、恋愛経験が無いため小須田に対して常識外れなアプローチを行なったり、いざとなるとテンパって空回りしたりを繰り返す。
凡庸な小須田も何かと山田に振り回される日々だが、少しずつ彼女を意識し始める。お互い奥手な性分と彼女の態度ゆえに山田との関係は行きつ戻りつでなかなか進展しないが、そんな中でも男として徐々に成長を見せていく。その姿を見て、山田も小須田という存在が自分の中でどんどん大きくなっていっていることに気付く。
果たして二人はエッチできるのか…?
※ 声優は、テレビアニメ版/ドラマCDの順(表記無しはアニメのみ)。
なお、秋本・工藤・黒川の下の名前は、原作未登場。
色欲を司る神様。それぞれのキャラクターに一柱ずつ付いており、依代とよく似た容姿と性格をしている。睡眠中に色々な助言を与えるが、どのエロ神の助言もほとんど役に立っていない。依代がたくさんエッチをすると、エロ神としての格が上がっていく。(基本的には)人間の目に見えないため、夢の中以外で直接話す事は出来ない。
集英社ヤングジャンプ・コミックスより
2010年4月から6月まで独立UHF局他にて放送された。全12回(全25話)。
原作から抜粋されたエピソードをほぼ忠実にアニメ化しているが、全体の流れは再構成されており、時系列の変更や細かい改変なども多い。裸体などの出てくるシーンには「鬼印」と書かれた修正画像、性的言動には音消し(ピヨピヨ音)によって、それぞれ自主規制が行なわれた。DVD/BD版では、それらが除かれた「こわいもの知らず(笑)無修正版」となっている。
提供クレジットのナレーター[注 3]は山田役の田村ゆかりが行なっており、クレジットが表示されないAT-Xでも提供読み上げのみ流れていた。
挿入歌『BH〜B型H系〜』は、「週刊ヤングジャンプ創刊30周年イメージソングコンテスト」で最優秀賞(金賞)を受賞した公募作品を基に作られた[1]。同メロディーはサブタイトルや場面転換時などでも利用されている。
2010年7月、制作会社と脚本家に脅迫状が数回届く事件が起きたことが、テレビアニメ公式サイトで明らかにされた[2]。
テレビアニメ開始に関連して、HiBiKi Radio StationにてWebラジオが配信された。