89式魚雷(はちきゅうしきぎょらい)は、海上自衛隊が装備している長魚雷[2]。
開発名称G-RX2[1][3]、1989年に制式採用された。開発は技術研究本部、製造は三菱重工業[2]。
潜水艦搭載の対潜水艦・対水上艦向け兵装であり[2]、80式魚雷の後継となるものである。平成26年度の政策評価書においては、89式魚雷及び89式魚雷(B)の2種類が記載されている[4]。
オットー燃料IIを用いた熱航行機関の斜板機関を有している[5][6]。前作より雷速の向上が図られたほか、深深度対応も考慮された[7]。有線誘導が可能で、アクティブ/パッシブ・ソナーを持つ。アメリカ合衆国のMk48に相当する。
後継として防衛装備庁において、囮装置をはじめとする魚雷防御手段などへの対応能力向上や、沿海・浅海域においても目標を探知・攻撃できることを目的とした18式魚雷が開発された。