1963年フランスグランプリ (1963 French Grand Prix) は、1963年のF1世界選手権第4戦として、1963年6月30日にランス・サーキットで開催された。
ロータス・25-クライマックス(1.5L V8)をドライブするジム・クラークがレースを制した[1]。
レース概要
BRMは、モノコックと鋼管サブフレームを組み合わせたセミモノコック仕様のP61を投入した[2]。
スタートでジム・クラークがリッチー・ギンサー(BRM)をリードする。新車P61を使用するグラハム・ヒルはグリッド上でエンジンがストールしてしまったため、マシンを押しがけスタートさせなければならず、レース後に1分加算のペナルティが科せられた。レースはクラークが支配し、ギンサーは石がラジエーターに突き刺さりリタイアに追い込まれた。ジャック・ブラバムはマシントラブルを抱えたトレバー・テイラーとの激しい2位争いに勝った。
首位のクラークは2位ブラバムとの差を大きく広げたが、クラークのクライマックスエンジンが咳き込み始めた。しかし、これは散発的な問題であることが判明し、彼はポジションを維持するのに十分なリードを持っていた。ブラバムはレース終盤にエンジントラブルでグレアム・ヒルとトニー・マグスに抜かれ4位に後退し、残り2周でマグスがヒルを抜いて2位に躍り出た。ヒルは3位でフィニッシュしたが、押しがけスタートにより後にポイントは無効となった[3]。クラークは2位のマグスに1分以上の差を付けてポール・トゥ・ウィンで3連勝、2戦連続でグランドスラム(ポールポジション、ファステストラップ、全周回1位、優勝)を達成した。
エントリーリスト
- 追記
- タイヤは全車ダンロップ
- ^1 - P.ヒルは当初No.24のATSをドライブする予定だったが、ATSがレースから撤退したため、No.42のロータス-BRMで出場した
- ^2 - マシンが準備できず
結果
予選
- 追記
- ^1 - スカルフィオッティは予選でのアクシデントにより決勝を欠場
- ^2 - アランデルはサポートレースに出場するため決勝を欠場
決勝
- ラップリーダー[7]
- 追記
- ^1 - G.ヒル、P.ヒル、グレゴリーは押しがけスタートを受けたため本来は失格だが、レース主催者はそのままレース続行を認め、レース後に1分加算ペナルティを科すことで対処した。ただし、FIA-CSI(国際スポーツ委員会)は3位に入賞したG.ヒルを得点対象外とし、順位の繰り上げは行わなかった[8]。
第4戦終了時点のランキング
- ドライバーズ・チャンピオンシップ
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- コンストラクターズ・チャンピオンシップ
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- 注: トップ5のみ表示。ベスト6戦のみがカウントされる。
脚注
参照文献
外部リンク