1963年イギリスグランプリ (1963 British Grand Prix) は、1963年のF1世界選手権第5戦として、1963年7月20日にシルバーストン・サーキットで開催された。
18回目となるイギリスグランプリは、1960年以来3年ぶりにシルバーストンで開催された。ロータス・25をドライブするジム・クラークが2年連続でイギリスグランプリを制した。
レース概要
予選でジム・クラークがポールポジションを獲得することは驚きではなかった。クラークと0.2秒差の2位にブラバムのダン・ガーニー、3位はBRM・P57(チームは前戦フランスGPに登場した新車P61を使用しないことに決めた)で出走したグラハム・ヒル、4位のジャック・ブラバムまでがフロントローを占めた[1]。2列目はフェラーリのジョン・サーティースとクーパー勢(ブルース・マクラーレンとトニー・マグス)が占めた[2]。
大観衆が詰めかけた決勝はブラバムとガーニーのブラバム勢が先行し、マクラーレンとヒルが続き、クラークは5位と大きく出遅れた。しかし、4周目にクラークは首位を取り戻した。クラークが2位以下を引き離し始める時、マクラーレンはエンジントラブルでリタイアした。ガーニーはブラバムを抜いて2位に上がり、その後ブラバムはエンジンブローでリタイアした。3位に浮上したヒルはサーティースの猛追を受け続ける。59周目にガーニーがエンジントラブルでリタイアした時には、首位のクラークがヒルとサーティースを1分近くリードしていた。最終ラップでヒルの燃料が底をつき、サーティースが2位に上がってレースは終了した[2]。
なお、地元出身のマイク・ヘイルウッドとボブ・アンダーソン(ともにロードレース世界選手権出身者)が本レースでF1デビューを果たしている[2][3]。
エントリーリスト
- 追記
結果
予選
決勝
- ラップリーダー[7]
第5戦終了時点のランキング
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- 注: トップ5のみ表示。ベスト6戦のみがカウントされる。
脚注
参照文献
外部リンク