1962年フランスグランプリ (1962 French Grand Prix ) は、1962年のF1世界選手権 第4戦として、1962年 7月8日 にルーアン・レゼサール で開催された。
ポルシェ をドライブするダン・ガーニー が初優勝を挙げ、ポルシェにとってはF1における唯一の優勝となった。ルーアンでフランスGPが開催されたのは1957年 以来3回目である[ 1] 。
レース概要
ポルシェ・804
フェラーリ はイタリアでの労働ストライキ の影響で本レースを欠場したため、ドライバーズランキング2位のフィル・ヒル はスタンドで観戦せざるを得なかった[ 1] 。前戦ベルギーGP を欠場したポルシェ が復帰した。
レースはグラハム・ヒル がリードし、ポールポジション のジム・クラーク はジョン・サーティース とブルース・マクラーレン と2位争いを繰り広げ、ジャック・ブラバム とダン・ガーニー が続いた。マクラーレンは4速を失いコースアウトで後退する。ブラバムはリアサスペンションが壊れてリタイアとなった。サーティースはイグニッションの問題で8位に後退した。グラハム・ヒルはクラークに22秒差を付けていたが、30周目にジャッキー・ルイス と接触してクラークが首位に立った。グラハム・ヒルは32周目にファステストラップ を記録し、33周目にクラークを抜いて首位を奪い返す。クラークは次の周でフロントサスペンションを壊してリタイアとなり、グラハム・ヒルは再び首位を独走していく。しかし、42周目にインジェクションとスロットルリンケージのトラブルでヘアピンでストップしてしまう[ 1] 。これでガーニーが首位に立って優勝し、ガーニーとポルシェにとってはF1初勝利となった。
ポルシェにとっては唯一の勝利であり、空冷エンジン 搭載車においても唯一の勝利となった。ドイツのコンストラクターが勝ったのは1955年イタリアGP でのメルセデス のファン・マヌエル・ファンジオ 以来7年ぶりで、2008年カナダGP にBMWザウバー のロバート・クビサ が優勝するまで、ドイツのコンストラクターは46年間勝利から遠ざかることになる。クーパー のクライマックス V8 エンジン搭載車に乗るのは2回目のトニー・マグス が2位、序盤に大きく出遅れたリッチー・ギンサー が3位まで追い上げて表彰台を獲得した。サーティースはグラハム・ヒルが脱落した43周目には2位まで順位を戻していたがマシントラブルが立て続けに発生し、最後はマクラーレンにも抜かれて5位に終わった[ 2] [ 3] 。
エントリーリスト
フェラーリ はエントリーしていたが欠場したため、カーナンバー2、4、6は使用されなかった。
追記
結果
予選
決勝
ラップリーダー[ 7]
第4戦終了時点のランキング
ドライバーズ・チャンピオンシップ
コンストラクターズ・チャンピオンシップ
注 : トップ5のみ表示。ベスト5戦のみがカウントされる。
脚注
外部リンク