藤原竜也真木よう子山田裕貴泉澤祐希たくませいこ渋谷謙人智順兒玉宣勝金沢雅美音尾琢真石井正則須賀健太谷川昭一朗岩戸秀年明日海りお遠藤雄弥峯村リエ升毅山口紗弥加高橋克実
『青のSP―学校内警察・嶋田隆平—』(あおのスクールポリス がっこうないけいさつ しまだ りゅうへい)は、2021年1月12日から3月16日までカンテレとケイファクトリーの共同制作により、フジテレビ系「火曜21時枠」で放送されていた、佐々木充郭による『スクールポリス』(ポプラ文庫)を原案とするテレビドラマ。主演は藤原竜也。ヒロインは真木よう子[1]。
藤原のフジテレビ系列連続ドラマ出演は、ドラマデビュー作『それが答えだ!』以来24年ぶりで、初主演である[注 2][2]。
キャッチコピーは「守ってやるが、容赦はしない。」。
東京都では公立中学校にスクールポリス制度を試験的に導入されることが決定し、警視庁捜査一課の刑事・嶋田隆平は日本初のスクールポリスに志願し、住浜区立赤嶺中学校に配属されることになる。表向きはごく平凡な赤嶺中学校であったが、スクールポリスの嶋田が配属されたことでSNSトラブル、生徒の薬物使用疑惑、盗撮事件、教師のマタハラ、セクハラ、パワハラなど、世間を騒がせる社会問題が次々とあぶりだされていく。罪を犯した生徒に対し、無情にも手錠をかける嶋田に対し、スクールポリス制度に関し反対の意見を持つ国語教師・浅村涼子は生徒の側に立ち、嶋田と衝突を繰り返す。
1年前にアパートの外階段で転落死した赤嶺中学の音楽教師・小川香里は嶋田の交際相手で、彼女の死に疑問を抱く嶋田は彼女が勤務していた赤嶺中学にスクールポリスとして乗り込んで死の真相を究明しようとしており、香里と親しかった女生徒・奈良橋に聞き込みを行い、香里が亡くなる直前に揉めていた美術教師・岡部昌浩の存在が浮上する。
岡部の行方を後輩警官の三枝弘樹の協力のもと探し当てるが、ひと足違いでマンションを引き払われ行方をくらましていたため、再び三枝の協力を得て現在、美大受験の予備校講師に転身していたことが判明し、出待ちして遂に岡部を捕まえ、香里の事故死について自転車のブレーキワイヤーを切断したか問い詰めるが、香里が事故死した当日は渡仏して美術館巡りをしており、日本にはいなかったと証言される。その後、さらに岡部を問い詰めたことで赤嶺中学の美術部員であった女生徒・涌井美月に対し体を触った程度でなく、暴行を働いていたが、香里の仲裁で警察沙汰にならずに済み、涼子から嶋田が過去の事件を嗅ぎまわっているとタレコミをうけていたことが判明する。香里が生徒への暴行事件を隠蔽したと信じられなかった嶋田は岡部と内通していた涼子を締め上げ、本当に香里が隠蔽に関与しているか問い詰めるが、当初は事実を公表しようとしたが、涌井の母が暴行を公にしたくないと希望していたことと、問題にしたくない校長の木島敏文に丸め込まれたことで仕方なく秘密裏に処理したと告げられる。
岡部や涼子からの証言で、香里の事故死の究明が暗礁に乗り上げるが、未だ香里が暴行事件を隠蔽していたことが信じられない嶋田のもとに、香里に対し涼子が脅しとも取れる忠告をする謎の音声データが嶋田のスマホに送信される。そのため涼子が香里の死に大きく関わっているのではないかと彼女の過去を調べると、赤嶺中学に採用される前に勤務していた中学で担任をしていたクラスの学級崩壊を止められず、教え子が自殺未遂事件を起こしたため、その責任を取り依願退職していたことを突き止める。その後、赤嶺中学に仮採用で赴任することになり、香里の死と入れ替わる形で本採用となっていたことから、涌井の暴行事件を隠蔽した見返りに本採用を勝ち取るため、香里を脅し殺害したのではと詰め寄るが、香里が岡部が去った後も涌井の暴行事件に疑問を感じており、世間に問うため事件を公にしようとしたので、以前いた学校で自分がいじめ問題の対応をしくじり周囲から非難を受け辛い思いをしたことから、香里が同じ目に遭うことを懸念して忠告しただけであると反論される。
赤嶺中学野球部の練習試合で発生した投手・矢島へのレーザー照射事件を切っ掛けに、1年前、当時の野球部3年生の松田が後輩の坂木を部活でいじめたことを知った小川がいじめを公にしようと動き、松田は推薦入試が取り消されるのではないかと恐れていたが、そのことを知った岡部の暴行事件を嗅ぎまわる小川を疎ましく思い彼女を大人しくさせようと考えていた校長の木島に利用され、松田が木島から小川の自転車のブレーキワイヤーを切断することをけしかけられたことが判明する。生徒を守るためにやっただけで、まさか小川が死ぬとは思わなかったと都合のいい弁明をする木島に対し怒りが頂点に達した嶋田は木島の首を絞める暴行を働くが、木島の傷害教唆容疑の逮捕令状を持った三枝が現れたことで制止される。木島は松田が密かに録音していた音声データ[注 3]が決め手となり傷害教唆の容疑で逮捕されたが、嶋田も行き過ぎた暴行に走ったため、事情聴取を受け謹慎処分を受ける[注 4]。
香里が事故死に至った経緯は判明したものの、心に深い傷を負った涌井を香里がいたずらに追い詰めたりするはずがないと考える嶋田は涌井の身辺調査を行い、教室ではほとんど口をきかない級友・尾崎香澄と区立図書館で仲良く話をしている姿を目撃する。その光景に違和感を感じて尾崎と涌井の二人に何らかの接点がないか涼子に尋ねると、涌井が岡部から暴行を受けた現場に尾崎が居合わせたことを告げられる。
嶋田は岡部の暴行事件は涌井と尾崎が共謀して仕掛けた事件ではないかと睨み、涌井に真実を述べるように詰め寄るがはぐらかされ、そんな中、岡部が3Dプリンターで作成した銃器を使い「約束が違う」と木島を襲撃し腹部を撃ち抜かれる事件が発生し、岡部は殺人未遂の容疑でその身柄を追われることとなる。嶋田は家宅捜索で押収された岡部の私物の中から保険を解約した書類と、涌井の口座に420万円が振り込まれた記録の残る預金通帳を発見し、それらの物証を手に銃撃で重体の木島の病室を訪れ、銃撃された腹部の傷口を抉り岡部が振り込んだ金が、涌井の母から要求された示談金であったことを吐かせ、真相に肉薄し、中途半端な420万円という額が涌井が将来的に進学を希望する建築学部のある大学の4年分の学費の額面と一致していたことを掴み、涌井と尾崎が岡部の暴行行為を誘発し、学費を恐喝していた計画的犯行であった真相にたどり着く。
嶋田は涌井と香澄を教室で尋問し、岡部の暴行行為を誘発し金銭を恐喝したたことを認めさせるが、そんな中、暴行事件ではめられたことを知った岡部が涌井と香澄に復讐するために赤嶺中学を襲撃し、警戒に当たっていた三枝を狙撃する。銃器を持つ岡部に対し嶋田は警棒で対抗し、死闘の末に重傷を負いながらも岡部を逮捕し生徒たちの命を守るが、過去の恋人の死亡事故の真相究明のために暴走した結果、後輩警官の三枝や学生たちを危険な目に遭わせてしまった責任を取らされる形で僻地の交番[注 5]勤務へと左遷される羽目になる。しかし、そこには地域の治安を守るために活き活きと警察官としての職務を全うする嶋田の姿があった。
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