鉢伏山(はちふせやま)は、富山県富山市にある山。標高は1782m。山頂は草原や高層湿原で眺めがよく、またコバイケイソウなどが自生する[1]。
富山県登山連盟において富山の百山の一つに指名されている。県立有峰自然公園内にある。
概要
なだらかな稜線が特徴の山で、山頂には一部風衝草原の湿地があり、樹木が生えず展望が良いのが特徴である。
山名の由来
鉢を伏せたような山容から名付けられたとされている。この山名は全国各地で見られる(鉢伏山(曖昧さ回避ページ)も参照)。
生態
山頂近くには風衝草原の地形により、ハクサンシャクナゲが自生する。
また、山頂は高層湿原であり、ミヤマイヌノハナヒゲ、モウセンゴケ、ワタミズゴケによる池溏が形成されている。この植生は分類上弥陀ヶ原の植生に一部一致する[2]。
登山
有峰林道小口川線のフロヤ谷への分岐道に行った先に、数台の駐車場付きの登山口がある。この登山道は1991年 (平成3年)に開かれた。
参考文献
- 『富山県山名録』 桂書房
- 『富山の百山』 北日本新聞社
脚注
- ^ 『富山県山名録』 桂書房、1985年、168頁。
- ^ “富山県の植生”. 富山県. 2018年3月25日閲覧。
関連項目