豊栄駅

豊栄駅[* 1]
南口(2021年9月)
とよさか
Toyosaka
早通 (3.5 km)
(3.0 km) 黒山
地図
所在地 新潟市北区白新町一丁目1-35[1]
北緯37度55分11.05秒 東経139度12分56.3秒 / 北緯37.9197361度 東経139.215639度 / 37.9197361; 139.215639座標: 北緯37度55分11.05秒 東経139度12分56.3秒 / 北緯37.9197361度 東経139.215639度 / 37.9197361; 139.215639
所属事業者 東日本旅客鉄道(JR東日本)
所属路線 白新線
キロ程 15.0 km(新潟起点)
電報略号 トサ
駅構造 地上駅橋上駅[1]
ホーム 2面3線[1]
乗車人員
-統計年度-
3,197人/日(降車客含まず)
-2023年-
開業年月日 1952年昭和27年)12月23日[1][2]
備考
  1. ^ 1976年に葛塚駅から改称[1]
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北口(2021年9月)

豊栄駅(とよさかえき)は、新潟県新潟市北区白新町一丁目にある、東日本旅客鉄道(JR東日本)白新線である[1]

概要

新潟市北区中心地、旧豊栄市の中心にある。

特急いなほ」を始め、全旅客列車が停車する(一部臨時列車を除く)。また普通列車は1時間に新潟駅 - 当駅間で3本、昼間当駅 - 新発田駅間で1本程度の運転となっている。

歴史

橋上駅舎への改築

当駅は市街地側に面した南側を出入口として来たが、1970年代から駅北側の宅地開発が急速に進捗したことから、次第に駅南北の往来に支障を来たし始めた。駅東側には線路南北をアンダーパスする市道が通っていたが、高さ・幅員共小さく、次第に増加する通行量を処理し切れなくなったことから、1991年(平成3年)に歩道を併設したアンダーパスが新たに開通した。また駅周辺には踏切が元々少なかった上、安全性に問題のある小規模な踏切(特に警報機・遮断機が不備なもの)が次々と廃止されたこともあり、非常に不便であったため、市民からは兼ねてより「北口を開設してほしい」という意見が数多く寄せられていた。また当駅の駅舎自体も、開業時のものを幾度か改修しながら使用し続けていたが、築半世紀を越えて老朽化が著しい上、全体的に狭隘であったため、近年の乗降客増加に対応し切れない状況が続いていた。

このため旧豊栄市とJR東日本は、駅舎を自由通路を内包する橋上駅舎として改築することを決定[17]2004年(平成16年)秋から改築工事に着手、2006年(平成18年)3月25日にオープンした[14]。現駅舎はエレベーター、エスカレーター、多機能トイレなどを備えた、バリアフリーを考慮した構造に設計されている。駅内の自由通路は自転車も通行出来る他、新潟市の第三セクターが運営するコンビニエンスストアも設けられている。駅舎完成後、南北双方の駅前広場が整備された。

駅構造

自由通路を併設した橋上駅舎を有する地上駅[1]単式ホーム1面1線、島式ホーム1面2線の計2面3線のホームがある[1]

新潟駅管理の業務委託駅(JR東日本新潟シティクリエイト(JENIC)受託)。2018年6月末までは単駅管理の直営駅だったが、運転管理業務のない駅構造のため委託駅として選定された。

改札口には自動改札機が3通路設置されており、全通路でSuica等のICカードが利用出来る。有人改札横には、みどりの窓口と多機能券売機1台・指定席券売機1台がそれぞれある。改札口周辺には、コンビニエンスストア(ヤマザキショップ豊栄駅店、新潟市等による第三セクターまちづくり豊栄」運営。Suicaショッピングサービス利用可)、自動販売機、待合室(改札内)等がある。

コンビニエンスストアでは冬季を除き無料レンタサイクル取扱が行われている[18]

バリアフリー対策として、改札口正面には音声案内装置や触地図を備えた周辺地図が設けられている。

南口・北口のエントランス部と両ホームにはエレベーターエスカレータ、誘導チャイムが設置されている。南口・北口共エントランス部は階段と上下エスカレータ(自動運転方式)が並行して設けられている。

また改札内には、オストメイトに対応した多機能トイレが設けられている。改札外のトイレは南口駅前(送迎用駐車場・駐輪場そば)と北口1階(多機能トイレあり)に設けられている。

白新線単線区間の駅構内は全駅1線スルー方式となっており、貨物列車等の通過列車は1番線を使用する。

また、ホーム有効長は1・2番線が10両まで、3番線が4両までの対応となっている。

のりば

番線 路線 方向 行先 備考
1 - 3 白新線 上り 新潟方面[19] おもに1番線
下り 新発田方面[19]

利用状況

JR東日本によると、2023年度(令和5年度)の1日平均乗車人員3,197人である[利用客数 1]

2000年度(平成12年度)以降の推移は以下の通り。

乗車人員推移
年度 1日平均
乗車人員
出典
2000年(平成12年) 3,285 [利用客数 2]
2001年(平成13年) 3,302 [利用客数 3]
2002年(平成14年) 3,318 [利用客数 4]
2003年(平成15年) 3,250 [利用客数 5]
2004年(平成16年) 3,163 [利用客数 6]
2005年(平成17年) 3,157 [利用客数 7]
2006年(平成18年) 3,160 [利用客数 8]
2007年(平成19年) 3,275 [利用客数 9]
2008年(平成20年) 3,406 [利用客数 10]
2009年(平成21年) 3,461 [利用客数 11]
2010年(平成22年) 3,581 [利用客数 12]
2011年(平成23年) 3,674 [利用客数 13]
2012年(平成24年) 3,725 [利用客数 14]
2013年(平成25年) 3,844 [利用客数 15]
2014年(平成26年) 3,732 [利用客数 16]
2015年(平成27年) 3,761 [利用客数 17]
2016年(平成28年) 3,719 [利用客数 18]
2017年(平成29年) 3,681 [利用客数 19]
2018年(平成30年) 3,678 [利用客数 20]
2019年(令和元年) 3,578 [利用客数 21]
2020年(令和02年) 2,572 [利用客数 22]
2021年(令和03年) 2,639 [利用客数 23]
2022年(令和04年) 2,885 [利用客数 24]
2023年(令和05年) 3,197 [利用客数 1]

駅周辺

南口

南口駅前

元々のエントランスである南口側は、北区豊栄地区中心地。駅前は駅開設に合わせた都市計画に伴い造成された[20][21]白新町」、その奥には旧北蒲原郡葛塚町時代からの旧市街地が広がり、公共施設などが多く立地する。タクシーはロータリー内に終日常駐している。

北口

北口駅前

北口側は主に新興住宅地である。1970年代末期[22] から開発が始まり、現在も開発が進められている。タクシーは昼間は常駐、早朝・深夜は概ね列車発着前後のみ待機している。

バス路線

2020年4月現在、以下の路線バスコミュニティバスが運行されており、駅の南北それぞれのロータリー内に停留所が設けられている。いずれも新潟交通グループが運行する路線バスとコミュニティバス「北区区バス」「おらってのバス」が発着する。

南口

バス停名 路線名 系統番号・行先
豊栄駅前
(ロータリー内)
新潟交通 E4 大形線 E45:新潟駅前・万代シテイ
新潟交通観光バス 月岡温泉シャトルバス 急行月岡温泉
新潟交通 イベント臨時バス 臨時新潟競馬場
※中央競馬開催日・場外発売日のみ運行
豊栄駅南口
(ロータリー内)
区バス
(太郎代浜ルート)
北01太郎代浜北区文化会館
※土・休日・年末年始は全便運休
住民バス「おらってのバス」
(葛塚ルート、1.5往復/運行日)
北51:新崎駅北口・太夫浜上・北区文化会館
※土・休日・年末年始は全便運休

新潟交通グループと区バスで停留所名が異なるが、いずれも駅前広場のロータリー西側に設置されている。

北口

バス停名 路線名 系統番号・行先
豊栄駅北口
(ロータリー内)
新潟交通 芋黒線 芋黒新潟医療福祉大学
※土曜・休日・年末年始は全便運休
区バス
(太郎代浜ルート)
北01太郎代浜・北区文化会館
※土・休日・年末年始は全便運休
住民バス「おらってのバス」
(葛塚ルート、1.5往復/運行日)
北51:新崎駅北口・太夫浜上・北区文化会館
※土・休日・年末年始は全便運休

この他、新潟医療福祉大学敬和学園高等学校、南浜病院等周辺諸施設のスクールバスや送迎バスが北口周辺を発着する。

隣の駅

東日本旅客鉄道(JR東日本)
白新線
快速「べにばな」・快速
新潟駅 - 豊栄駅 - 新発田駅
普通
早通駅 - 豊栄駅 - 黒山駅

脚注

記事本文

注釈

  1. ^ 「くづづか」・「くずづか」・「くづつか」等と誤記されることもあった[4]
  2. ^ これは地元からの要望によるものである[7][8][9]

出典

  1. ^ a b c d e f g h i j k l 『週刊 JR全駅・全車両基地』 14号 長野駅・新津駅・高田駅ほか、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2012年11月11日、27頁。 
  2. ^ a b c 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』(初版)JTB、1998年10月1日、567頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  3. ^ p.21 ふるさととよさか今と昔 その6 国鉄葛塚駅 (PDF) (2004年10月15日)
  4. ^ 『葛塚町報』第26号 p.2 白新線工事進む 開通は12月15日 (PDF) (1952年10月20日)
  5. ^ 『豊栄広報』第130号 p.8 駅前舗装やこ線橋など 難問をかかえる葛塚駅 (PDF) (1972年12月20日)
  6. ^ 『豊栄広報』第168号 p.6 葛塚駅のこ線橋完成 (PDF) (1975年6月20日)
  7. ^ 『豊栄広報』第120号 p.6 道路舗装や駅名について (PDF) (1972年3月22日)
  8. ^ 『豊栄広報』第122号 p.2 駅名改称などを陳情 (PDF) (1972年6月15日)
  9. ^ 『豊栄広報』第180号 p.7 『豊栄駅』誕生で祝賀行事を計画 (PDF) (1976年3月20日)
  10. ^ 『JR特急10年の歩み』弘済出版社、1997年5月15日、144-145頁。ISBN 4-330-45697-4 
  11. ^ 平成16年11月27日(土)新潟駅で自動改札使用開始!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道新潟支社、2004年11月27日。オリジナルの2006年1月8日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20060108154725/http://www.jrniigata.co.jp/information/20041127jidoukaisatsu.pdf2021年1月8日閲覧 
  12. ^ 『広報とよさか』第537号 p.14 豊栄駅に自動改札機導入 (PDF) (2005年1月15日)
  13. ^ 2006年1月21日(土)新潟エリアSuicaデビュー!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道新潟支社、2005年9月21日。オリジナルの2006年1月5日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20060105212914/http://www.jrniigata.co.jp/information/20050921suica.pdf2021年1月8日閲覧 
  14. ^ a b 「白新線全通50年 54年ぶりちょうちん行列 3000人祝う 豊栄」『新潟日報新潟日報社、2006年3月27日、朝刊、33面。
  15. ^ 「指定席券売機」が新たに4駅に登場!』(PDF)(プレスリリース)東日本旅客鉄道新潟支社、2010年2月12日。オリジナルの2010年5月9日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20100509044140/http://www.jrniigata.co.jp/mv35niigata.pdf2021年1月8日閲覧 
  16. ^ 『unify』第40号(通巻224号)”. 東日本ユニオンNIIGATA (2018年3月14日). 2020年4月29日閲覧。
  17. ^ 『広報とよさか』第524号 pp.10-11 豊栄駅橋上化事業いよいよスタート (PDF) (2003年12月15日)
  18. ^ 北区めぐりにご利用ください!無料レンタサイクル貸出中”. 新潟市北区. 2020年4月29日閲覧。
  19. ^ a b 時刻表 豊栄駅”. 東日本旅客鉄道. 2019年8月12日閲覧。
  20. ^ 『葛塚町報』第24号 p.2 葛塚町都市計画の解説 (PDF) (1952年9月10日)
  21. ^ 『豊栄広報』第7号 p.3 土地区画整理完工! (PDF) (1958年7月1日)
  22. ^ 『豊栄広報』第214号 p.6 駅裏団地の造成始まる (PDF) (1978年4月20日)

利用状況

  1. ^ a b 各駅の乗車人員(2023年度)”. 東日本旅客鉄道. 2024年7月21日閲覧。
  2. ^ 各駅の乗車人員(2000年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月7日閲覧。
  3. ^ 各駅の乗車人員(2001年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月7日閲覧。
  4. ^ 各駅の乗車人員(2002年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月7日閲覧。
  5. ^ 各駅の乗車人員(2003年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月7日閲覧。
  6. ^ 各駅の乗車人員(2004年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月7日閲覧。
  7. ^ 各駅の乗車人員(2005年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月7日閲覧。
  8. ^ 各駅の乗車人員(2006年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月7日閲覧。
  9. ^ 各駅の乗車人員(2007年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月7日閲覧。
  10. ^ 各駅の乗車人員(2008年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月7日閲覧。
  11. ^ 各駅の乗車人員(2009年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月7日閲覧。
  12. ^ 各駅の乗車人員(2010年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月7日閲覧。
  13. ^ 各駅の乗車人員(2011年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月7日閲覧。
  14. ^ 各駅の乗車人員(2012年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月7日閲覧。
  15. ^ 各駅の乗車人員(2013年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月7日閲覧。
  16. ^ 各駅の乗車人員(2014年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月7日閲覧。
  17. ^ 各駅の乗車人員(2015年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月7日閲覧。
  18. ^ 各駅の乗車人員(2016年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月7日閲覧。
  19. ^ 各駅の乗車人員(2017年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年4月7日閲覧。
  20. ^ 各駅の乗車人員(2018年度)”. 東日本旅客鉄道. 2019年7月21日閲覧。
  21. ^ 各駅の乗車人員(2019年度)”. 東日本旅客鉄道. 2020年7月13日閲覧。
  22. ^ 各駅の乗車人員(2020年度)”. 東日本旅客鉄道. 2021年7月25日閲覧。
  23. ^ 各駅の乗車人員(2021年度)”. 東日本旅客鉄道. 2022年8月8日閲覧。
  24. ^ 各駅の乗車人員(2022年度)”. 東日本旅客鉄道. 2023年7月12日閲覧。

関連項目

外部リンク

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