『警視庁失踪課・高城賢吾』(けいしちょうしっそうか・たかしろけんご)は、堂場瞬一による日本の警察小説のシリーズ。2009年から2013年にかけて全10巻が刊行された。
2010年4月より、「警視庁失踪人捜査課」のタイトルで沢村一樹主演でテレビ朝日系列においてテレビドラマ化された。堂場作品の連続ドラマ化は初めてである。
一人称小説であり、文章は主人公である高城の視点で書かれている。同著者による「刑事・鳴沢了シリーズ」や「アナザーフェイス」、「警視庁追跡捜査係」と同じ世界を舞台としている。
中公文庫より書き下ろしで刊行された。
5年前、浪人生の都知事の孫(当時19歳)が予備校帰りに行方不明となるが、年齢的に家出か事件か判断が付かなかった。家族の捜索願を受けて捜査に乗り出したものの、すぐに捜査を開始したわけではなかった。間もなく孫の遺体が発見され、結果的に数時間の捜査の遅れが致命傷となった。
マスコミに激しい批判を受け、翌年、刑事部内に失踪人捜査を一手に引き受ける「失踪人捜査課(通称:失踪課)」が発足し、都内の所轄署内に間借りする形で3つの分室が作られた。一方面分室が23区北半分を、三方面分室(渋谷中央署に間借り)が23区南半分を、八方面分室(立川中央署に間借り)が多摩地区を管轄している。主人公らが所属するのは三方面分室である。三方面分室は、場所は外来者が訪れやすいように、渋谷中央署の1階・交通課の横にある。
受付窓口はそれまでと変わらず各所轄署だが、そのまま分室に回されることも少なくない。“失踪人捜査のプロ”ということになっているが、実態としては、「行方不明者の家族に話を聞いた」「必要と判断すれば捜査もする」という対外的なアリバイ作りのための組織であり、一種の苦情処理係のような扱いを受けている。本当に事件に発展すれば、捜査一課等、他の担当部署が捜査に乗り出し、失踪課から仕事を奪っていく。発足から数年で、予算の無駄遣いなどの批判が湧き出し、早くも存在意義が揺らぎ始めている(お荷物部署、窓際部署、刑事部の盲腸、などと揶揄されている)。
仕事は主に、書類の作成、統計調査、苦情処理であり、閑職であると認識されている。
行方不明事案はケースごとに以下のように分類されてデータベース化されている。
※登場人物の年齢等は第一作時点のもの
『警視庁失踪人捜査課』(けいしちょうしっそうにんそうさか)は、2010年4月16日より6月11日まで毎週金曜日21:00 - 21:54に、ABCとテレビ朝日の共同制作により、テレビ朝日系列で放送された。主演は沢村一樹。
主人公・高城賢吾の相棒となる明神愛美役がプロ・アマ問わず公募され、応募総数2,298人(プロ695人、アマ1,603人)の中から森カンナがその座を射止めた。森はゴールデンタイムの連続ドラマのレギュラー、及びヒロイン役は今作が初となる。
TVスポット及びオープニングのナレーションは遠藤憲一。
室長が阿比留からオリジナルキャラクターである三浦真人に変更されていたり、一部のキャラクターが登場しなかったり、森田にパソコンが得意という設定が加わるなど、原作と異なる要素が多い(原作に基づいたエピソードでも設定やストーリー展開がかなり変更されている)。
刑事ドラマとしては珍しく死者がほとんど出ない(全く出ないわけではない)のが特徴。また、音楽の評価が比較的高いにもかかわらず、サウンドトラックも発売されていない。
キャッチコピーは「この国の失踪人、年間84,739人。失踪人の数だけドラマがある」。
2011年12月24日にスペシャル版が放映された。また、公式ホームページは朝日放送制作ドラマ枠が廃枠となっていたことと、テレビ朝日の配信担当枠での放送となったことから、テレビ朝日側で掲載されている。なお、連続ドラマ版と違い、デジタルシネマカメラ「RED ONE」を使用した撮影となっている。
太字は捜査対象の失踪人。
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