群馬郡(ぐんまぐん)は、群馬県(上野国)にあった郡。
1896年(明治29年)に発足した当時の郡域は、現在の行政区画では概ね以下の区域に相当する。
飛鳥藤原宮出土の木簡に、「上毛野国車評」と書かれたものが見つかっている。群馬はもともと、上毛野国(後の上野国)の評(後の郡)としてある「車(くるま)」という地名であった。
評が郡に変わって車郡になってから、奈良時代の713年(和銅6年)に好字二字で地名を表すことになったとき、群馬郡(くるまのこおり、くるまぐん)に改名されたと推測されている。字の選択にあたっては、この辺りが馬産地であったことが考慮されたと思われる。
「ぐんま」の読みは後になって生まれたもので、「くるま」は江戸時代まで使われていた。「ぐんま」に確定したのは明治時代からである。
和名類聚抄に群馬郡の郷として長野、井出、小野、八木、上郊、畔切、島名、群馬、桃井、有馬、利刈、駅家、白衣が挙げられている。
*印は消滅。#1 1949年、群馬郡より分立。#2 1950年改称。