第百十号哨戒特務艇[注釈 1](だいひゃくじゅうごうしょうかいとくむてい)は、日本海軍の未成特務艇(哨戒特務艇)。第一号型哨戒特務艇の46番艇[注釈 2]。艤装中に被爆し沈没した。
艇歴
マル戦計画の特務艇、第2121号艦型の110番艇、仮称艦名第2230号艦として計画。1944年11月5日、第百十号哨戒特務艇と命名されて第一号型哨戒特務艇の43番艇に定められ、本籍を呉鎮守府と仮定。1945年4月26日、西井造船所で進水。5月30日、船体概成により西井造船所から横須賀海軍工廠へ引き渡し。
兵装艤装中の7月18日、横須賀空襲に遭遇して被爆し沈没した。
脚注
- 注釈
- ^ 本来の艇名表記は第百十號哨戒特務艇。
- ^ 本艇が特務艇類別等級別表に登載された1944年11月5日時点で、第27号哨戒特務艇、第33号哨戒特務艇、第34号哨戒特務艇が同表未登載のため、1944年11月5日時点で法令上は43番艇、これら3隻を含めると通算で46番艇となる。
- 脚注
参考文献
- 海軍省
- 昭和19年11月5日付 達第363号、内令第1234号、内令第1236号。
- 世界の艦船 No. 507 増刊第45集 『日本海軍護衛艦艇史』、海人社、1996年。
- 福井静夫 『昭和軍艦概史III 終戦と帝国艦艇 -わが海軍の終焉と艦艇の帰趨-』、出版共同社、1961年。
- 防衛研修所戦史室 戦史叢書 第88巻 『海軍軍戦備(2) -開戦以後-』、朝雲新聞社、1975年。
- 丸スペシャル No. 49 日本海軍艦艇シリーズ 『駆潜艇・哨戒艇』、潮書房、1981年。