秀丸エディタ(ひでまるエディタ)は、Microsoft Windows向けのテキストエディタ。
概要
まずOS/2用に開発され、その後Microsoft Windowsへ移植された(OS/2版はフリーウェア)。Windows 3.1時代から現在まで開発が続いており、1995年に32bit対応をした後はWindowsの定番のエディタとなっており[1]、Ver7.09からは64bit版にも正式に対応された。公開当初より本体価格が4,000円(2019年10月より消費税により4,400円[2])のシェアウェアである。
開発は「秀まるお」こと斉藤秀夫。会社員時代に作成していたが、その後退職し「サイトー企画」を立ち上げ、秀丸エディタの開発に専念するようになる。
なお、秀丸メールにも秀丸エディタ相当のエディタが組み込まれており、秀丸エディタのマクロも使用することができる。
秀丸エディタおよびサイトー企画が頒布する「秀シリーズ」ソフトウェアの使用サポートはサイトー企画の運営するメーリングリストで行われており、作者や開発者によるサポートを直接受けることができる[3]。
1996年に窓の杜大賞の「エディタ・ファイル操作部門賞」に選ばれている[4]。
特徴
後述するように、秀丸エディタは多くの機能を搭載するが軽快に動作し[1]、常駐モードなどでさらなる動作速度のアップを図っている。
また、C言語に似た文法を持つ独自のマクロ機能を搭載しており、これにより、定型作業の効率化、複雑な作業の一本化を図ることができる。単なる動作記録としてでなく、分岐条件やDLLへのアクセス、各種プログラムの実行などが可能となっており、単なるエディタに留まらない作業が可能。サイトー企画では、これらのライブラリを用意しユーザーからのマクロを一括して紹介しており、多数のマクロが公開されている。
その他
- 各種言語の色分け
- 大きなサイズのファイルに対応
- 多くのカスタマイズ機能
- タブ式による複数ファイルの管理
- 縦書き・段組み編集に対応
- プラグイン(変換モジュール)による拡張
- アウトライン機能
- 部分編集機能
- コードの折りたたみ機能
などの特徴がある。
Ver.6.50からは単語補完・grep置換をサポートしている。
フリー制度
秀丸エディタはシェアウェアだが、以下の条件に当てはまるユーザーは無料で利用できる「秀丸エディタ フリー制度」という制度がある[5]。
- 学生
- * 個人 - 金銭的に難儀していることが条件。ただし卒業後は有料となる。
- * 団体 - 学生が学校内のPCで使用する場合。卒業後は有料。なお、授業で使う場合も含めて教職員は対象外。
- フリーウェア作者
- * シェアウェア作者は対象外。
- Windows関係の書籍・雑誌の著者
脚注
関連項目
外部リンク