火の山(ひのやま)は、山口県下関市椋野にある山。標高268.2m[1]。
概説
“火の山”の名は、平安時代から山頂に敵の襲来を知らせるための狼煙台が設けられていたことに由来する[1]。1890年(明治23年)には山頂に砲台が置かれ、以後下関要塞の一部として重要な軍事拠点となり、1948年(昭和23年)に開放されるまで一般人の入山が規制されていた[1]。
瀬戸内海国立公園の最西端にあたり、関門海峡に面した風光明媚な場所にあることから、多くの観光施設がある。
周辺施設
火の山に整備された都市公園(広域公園)である火の山公園は山頂公園と山麓公園に分けられる[1]。
山麓
山腹
山頂
テレビ・ラジオ送信所
下関市街地にほど近く、周辺に比べて標高の比較的高い山であることもあり、下関市街地向けのテレビジョン放送およびFM放送の送信所が設けられている。なお、AM放送の送信所は下関市街地の丘陵地に設けられている。
地上デジタルテレビ放送
リモコン キーID |
放送局名 |
物理 チャンネル |
空中線電力 |
ERP |
放送対象地域 |
放送区域 内世帯数 |
Gガイド 局名表記 (×はマルチ 放送の番号) |
ワンセグ 局名表記
|
1
|
NHK 山口総合 |
16ch |
100W |
1kW |
山口県 |
約16万3000世帯 |
NHK総合×・山口 |
NHK携帯G・山口
|
2
|
NHK 山口教育 |
13ch |
930W |
全国 |
NHKEテレ×山口 |
NHK携帯2
|
3
|
tys テレビ山口 |
18ch |
950W |
山口県 |
tysテレビ山口× |
tysテレビ山口携帯
|
4
|
KRY 山口放送 |
20ch |
山口放送× |
山口放送携帯
|
5
|
yab 山口朝日放送 |
26ch |
yab山口朝日× |
yab山口朝日携帯
|
- 全局大平山・岩国デジタル局・鴻之峯局とともに2006年(平成18年)10月1日放送開始。山口県では最初の4局のうちの一つである。
- 全局が中継局である。
- Gガイド局名表記については、法令に基づき電波に重畳することが義務付けられている局名IDに対応しているもので、表記は各放送局が決めている。NHK教育のワンセグについては2009年(平成21年)9月28日に全国で統一される前は「NHK携帯E・山口」であった。デジタル放送については2011年(平成23年)7月10日までは「NHK教育・山口」であった。
- 送信チャンネルが低帯域に固まっていることから、デジタル用のアンテナはローチャンネル・ミドルチャンネル・オールチャンネル用(メーカーによって異なるが36chまでか44chまでか52chまで)が適切。
|
地上アナログテレビ放送
チャンネル |
放送局名 |
コールサインなど |
空中線電力 (映像/音声) |
ERP (映像/音声) |
放送対象地域 |
放送区域 内世帯数 |
開局年月日
|
4
|
KRY 山口放送 関門局 |
JOPM-TV |
500W/125W |
2.2kW/550W |
山口県 |
約11万世帯 |
1962年 (昭和37年) 4月1日
|
21
|
yab 山口朝日放送 |
(下関中継局) |
1kW/250W |
10kW/2.5kW |
1993年 (平成5年) 10月1日
|
33
|
tys テレビ山口 |
11kW/2.7kW |
1970年 (昭和45年) 4月1日
|
39
|
NHK 山口総合 |
11kW/2.8kW |
1970年 (昭和45年) 3月31日
|
41
|
NHK 山口教育 |
全国
|
- KRY関門局は当初、親局(関門テレビ局)として免許を受け、かつては周南本局と別の番組を送出していた(山口放送の該当項参照)。それ以外の各局は、開局時から下関局を名乗る中継局である。
- 旧市街地では、NHK北九州放送局をはじめとする福岡県域局を受信している世帯も多い。同局のデジタルテレビ開始により、当初は受信障害の発生が懸念されていた。
- 山口県のテレビ局は、北九州デジタル局が山口県方面の出力を絞っていることを利用し、「完全デジタル化後、大半の地域では北九州のテレビは見られなくなるから、地元中継局にアンテナを向けるように」というキャンペーンを、2010年(平成22年)7月24日以降大々的に始めており、特にNHK山口放送局が代表して、下関市出身の演歌歌手の山本譲二を地デジ化応援隊メンバーに起用しアピールしている(但し、地元に無いネットワーク系列(フジテレビ系列・テレビ東京系列)局は、福岡県域局であるテレビ西日本、TVQ九州放送を受信する)。
FMラジオ放送
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COME ON! FM(コミュニティFM)は火の山の約1.5 km北方の霊鷲山から送信している。山口放送はKRY下関FM(FM補完中継局)として2016年度予算として交付が決定され[5]、2017年5月15日に本免許が総務省中国総合通信局から付与された[5]。
脚注
関連項目