武 英智(たけ ひでのり、1980年12月31日 - )は、日本中央競馬会(JRA)所属の調教師、元騎手・調教助手。父は同じく元騎手・調教助手武永祥。祖父は元調教師武平三。元調教師武宏平は伯父、元調教師作田誠二は義理の叔父にあたる。元調教師武邦彦は叔従父、武豊、武幸四郎兄弟とは再従兄弟(曾祖父は共に武彦七)の関係。
ニックネームは「ヒデ」。命名者は藤田伸二[1]。
1980年12月31日に永祥の長男として生まれる。
1996年、競馬学校に15期生として入学。同期には北村宏司、高田潤、二本柳壮らがいる。
1999年、栗東の領家政蔵厩舎に所属し騎手デビュー。初騎乗は3月1日、高知競馬第3競走の1番人気ミシマリンボスターで、9頭立ての8着。JRAの新人騎手の初騎乗が地方競馬だったのは史上初のことだった。中央競馬初騎乗は3月6日、阪神第2競走のラインフォレストで、10頭立ての5着。4月11日、中京第8競走のユメノセテコウユーで初勝利。この年には22勝を挙げ、中央競馬関西放送記者クラブ賞(新人騎手賞)を受賞した。
2000年には18勝を挙げ、重賞でも愛知杯で2着に入るなど活躍したが、3年目以降は勝ち星が1ケタに止まった。
2007年、すずらん賞をペプチドルビーで制しオープン特別初勝利。
2008年9月13日に行われた札幌の新馬戦では、武英智騎乗の2番人気ナムラカイシュウが1着、武豊騎乗の1番人気ジョーカプチーノが2着となり、武家でワンツーを決めている[2]。
10万人に1人が発症するという指定難病サルコイドーシスを発症し何度も手術したが完治せず[3]、2012年9月30日付で騎手を引退し、木原一良厩舎で調教助手となった。
2016年12月8日、JRAより2017年度調教師試験に合格したことが発表された。2017年3月1日付で調教師免許を取得したが、暫くは厩舎は開業せず技術調教師として活動していた。なお、同時に親戚(再従兄弟)の幸四郎も調教師試験に合格したことから、2017年は武家の親族2人が同時に調教師として再出発することとなった[4]。2018年3月1日付で厩舎を開業。
2020年9月6日、管理馬メイケイエールが武豊の騎乗で小倉2歳ステークスを制し、騎手時代も含め重賞初勝利を挙げた。
2024年2月18日、管理馬ペプチドナイルが藤岡佑介の騎乗でフェブラリーステークスを制し、悲願のGI初優勝を果たした[5]。
※括弧内は当該馬の優勝重賞競走、太字はGI級競走。
この項目は、競馬に関連した書きかけの項目です。この項目を加筆・訂正などしてくださる協力者を求めています(ポータル 競馬 / ウィキプロジェクト 競馬)。