正鑲白旗(せいじょうはっき、ショローン・フブート・チャガン旗、ᠰᠢᠯᠤᠭᠤᠨ
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ᠬᠣᠰᠢᠭᠤ 転写:Siluɣun Köbegetü Čaɣan qosiɣu)は中華人民共和国内モンゴル自治区シリンゴル盟に位置する旗。地方政府はミャンガト・バルガス(明安図鎮)にある。
古くから遊牧民の活動する地区で、北部は平坦な砂漠地、南部は草原低山の丘陵地域。雨量が少ないため無理をして牧畜をしており、近年は砂漠化・砂嵐に苦しめられている。
歴史
漢・唐時代は単于・可汗が治めていた。
著名なモンゴル八旗の一部として形成された正白旗・鑲白旗およびミンガン旗(明安旗)・タイブス右旗(太僕寺右旗)の一部分が合併され形成された[2]。正白旗・鑲白旗は、清の乾隆26年(1761年)にイミヤンガ・ジャセ(張家口)の管轄下となった。民国3年(1914年)にチャハル特別区に、民国17年(1928年)にチャハル北区に改組された。民国25年(1936年)にチャハル盟に所属となった。
行政区画
2バルガス(鎮)、3ソム(蘇木)を管轄:
- バルガス(鎮)
- ソム(蘇木)
- イフ・ノール・ソム(伊和淖爾蘇木)
- ウラーンチャブ・ソム(烏蘭査布素木)
- ボルゴントホイ・ソム(宝拉根陶海蘇木)
- 種畜場・林場
- エリトゥ(額里図)種畜場
- ジョールゲント(哲日根図)林場
人口
人口はモンゴル族と漢民族が主体で、その他回族、満州族、ダウール族、オロチョン族、エヴェンキ族、チベット族を含む十数種の少数民族で構成されている[1]。
観光
- ブリドゥ廟(中国語:布日都廟):1740年建立、清の乾隆年間に「演教寺」と呼ばれ、当時は300名の僧がいたと言われる名刹だが、文化大革命で破壊され現在は修復された寺院建築が残っている。
- ホラン・シャルガ・ター砂漠[3]観光地区(中国語:渾善達克沙地旅遊景区):ミャンガト・バルガスから北へ38km、両面井国家生態研究地域。ユニークな景観がある。
脚注
- ^ a b c “区划人口”. 正鑲白旗人民政府. 2021年5月16日閲覧。
- ^ “歴史沿革”. 正鑲白旗人民政府. 2021年5月16日閲覧。
- ^ [1]
外部リンク