一般財団法人東方学会(とうほうがっかい)は、日本の学術系財団法人。1947年(昭和22年)に設立され、東方文化に関する学術的研究の発達、東方諸国の文化の進展および国際文化交流を目的としている。元は外務省所管であった[1]。
沿革
1947年6月24日、民間の純学術団体として設立された。設立の目的は、日本の東方学研究の発達を図り、東方諸国の文化の進展に貢献するとともに、進んで世界学界との連絡・提携を促進し、広く国際文化の交流に寄与することである。当初の所管は、外務省広報文化交流部文化交流課であった。
事業
- 関係諸団体・会員との連絡・斡旋、世界学界との交流、日本国内外における研究業績の紹介・普及、著名な学者の招聘・派遣、文献資料の交換、講演会・談話会・国際会議の開催、出版など[1]を行う。
- 事務局は東方学会本館に置かれている。1926年1月に竣工し、2024年1月に改装された。
会誌
- 『東方学』、年2回(1月・7月)発行[2]
- ACTA ASIATICA
役員
会長
会長としての役員任期は1期2年。
- 羽田亨 1947.6—1955.4
- 宇野哲人 1965.5—1973.7[3]
- 石田幹之助 1973.7—1974.5
- 吉川幸次郎 1975.7—1980.4[4]
- 貝塚茂樹 1981.9—1987.2
- 山本達郎 1987.9—1993.9 退任後は没時まで名誉会長(1993.9—2001.1)
- 神田信夫 1993.9—1999.9 退任後は没時まで顧問
- 高崎直道 1999.9—2005.9 退任後は没時まで顧問
- 池田温 2005.9—2009.9
- 吉川忠夫 2009.9—2011.9
旧:理事長
理事長としての役員任期は1期2年。
- 宇野哲人 1947.6—1965.5
- 吉川幸次郎 1965.5—1975.7
- 山本達郎 1975.7—1985.7
- 護雅夫 1985.7—1991.9
- 高崎直道 1991.9—1997.9
- 服部正明 1997.9—2003.9
- 戸川芳郎 2003.9—2009.9
- 興膳宏 2009.9—2013.3
理事長
理事長の任期は1期2年。
外部リンク
脚注
- ^ a b 沿革、目的
- ^ 『東方学回想』全9巻(刀水書房、2000年)を出版。
過去に掲載された座談会での門下生達の回想で、構成は「先学を語る」6巻、「学問の思い出」3巻。
- ^ 理事長を経て会長。1955年4月の羽田亨没後は、1965年5月まで宇野が実質会長兼理事長だった。
- ^ 理事長を経て会長。
- ^ 2013年度より公益法人改革により、内閣府所管の一般財団法人となり理事長に一本化。
会長および理事長時代も、慣習で交互に東大・京大出身の名誉教授が就いている。
関連項目