■ ― 市 / ■ ― 町 / ■ ― 村
東出雲町(ひがしいずもちょう)は、かつて島根県の北東部の中海の南にあった町。企業城下町であり、松江市のベッドタウンとして機能していた。
2011年(平成23年)8月1日、松江市に編入合併されて消滅し、松江市の一部(住所表記は「島根県松江市東出雲町〇〇」)となった。
島根県の総人口が減少しつつある中、当町では増加傾向にあった(1995年 11,365人、2000年 12,275人、2005年 14,193人、2010年 14,351人 [1]。
古事記で黄泉比良坂(よもつひらさか、黄泉へと通じる道)のこの世側の半分とされる伊賦夜坂(いぶやざか)があり、「神蹟黄泉比良坂伊賦夜伝説地」の石碑が立つ。映画「瞬 またたき」のラストシーンの舞台にもなった。
町名を町民の若者が「ひがいも」と略して呼称することが多く、町内には「ひがいも食堂」という飲食店があった。
東出雲町は2005年3月の合併では八束郡で唯一松江市との合併を拒否、単独町政を貫いていたが、2010年5月23日に行われた松江市を合併対象市町村とする合併協議会設置協議についての住民投票で賛成多数(「賛成5,542票(67%)」「反対2,735票(33%)」)となり、法定合併協議会の設置が決まった。そして2011年8月1日から隣接する松江市への合併で八束郡はすべて松江市域となり消滅した。
※現在、教育機関はすべて松江市立になっている。