旅番組(たびばんぐみ)は、テレビ番組のジャンルのひとつで、旅と関連があると見なされている番組を広く指すための用語、総称。
下記のような関係になる。
旅番組 ├ 紀行番組(旅番組の中でも、比較的まじめな、旅の体験記録、ドキュメンタリー番組。その土地に関する歴史、文化など教養的なことを重視。 ├ 旅・グルメ番組(旅番組の中でも、食べ物、料理の内容を重視して、風景とともに食べ物のアップにもかなり画面をさいてゆく番組。) ├ 散歩番組(一日の行動範囲でのドキュメンタリーや、その範囲での施設・商品・食べ物・アクティビティ・人物などの紹介。) └ 旅バラエティ番組(旅番組の中でも、雑多な内容を盛り沢山に盛り込んでいるもの)
旅番組の中でも真面目な内容のものは紀行番組とほぼ同義である。そもそも「紀行」とは「旅行中の体験・見聞・感想などを書きつづった文章」のことであるが[1]、紀行という記録行為を(昔のように文章ではなく)映像として記録し、(昔のように和本を出版するかわりに)番組として放送しているわけである[注釈 1]。画面に現れる旅の体験者は、学者であったり、小説家であったり、俳優だったり、アナウンサーだったりする。
内容が近接したり、重なったりするジャンルとしては下記のものがある。
グルメ番組ではしばしば各地の食をとり上げており、「旅・グルメ番組」としてジャンル分けすることもある。
散歩番組は「旅」と比較すれば狭いエリア内での、1日~半日程度の徒歩圏内での体験をしつつ、施設・人物の紹介を行う番組。旅番組との基準は曖昧だが、主に都内、都市部が中心、ぶらりと立ち寄った無名店で食事、店員や街の人との会話が中心。「街ブラ番組」とも呼ばれる。
旅番組の中でも、雑多な要素を入れ込んでいる番組を「旅バラエティ番組」と言う。紀行的な真面目な内容と、「くだけた内容」をバランスよくミックスしている番組もある。お笑い要素が強い番組などが分類される。
(2023年12月現在)
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