新SD戦国伝 伝説の大将軍編(しんエスディーせんごくでん でんせつのだいしょうぐんへん)は、武者ガンダムシリーズの第5作である。
プラモデルBB戦士の組立説明書に掲載されている漫画『コミックワールド』と、『デラックスボンボン』誌(1993年3月号~1994年1月号)上で掲載された漫画『SD武者ガンダム風雲録』で展開された。『SD戦国伝 武者七人衆編』より続いていた『風雲録』は本作で終了し、次作からは神田正宏によるコミカライズとなる[1]。
前作『新SD戦国伝 地上最強編』の主人公らが引き続き登場し、プラモデルでも前作のキットの強化パーツが含まれるなど前作との関連性が強い。また『SDガンダム外伝』や『SDコマンド戦記』とのクロスオーバーも見られる。
今作の特徴として各キャラクターに心技体のパラメータが設定され、強さや能力の目安となっている。またBB戦士のキットの特徴として、通常の頭・腕・足に加えて各々のキャラクター性にあわせたアクションを可能とする関節が追加されている点が挙げられる。そのため、デフォルメ体系でありながら既存のBB戦士と比べて格段に表情付けが豊かになった。また、蹴りなどのややアクロバティックなポーズを重視するようになった。
登場人物は主に『機動戦士ガンダムF91』『機動戦士ガンダムF90』『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91』などのキャラクターや兵器がモデルになっている。
大将軍と頑駄無軍団は、この時代には組織として存在しない。頑駄無軍団は対闇将軍との戦いのため組織された物であり、大将軍はこの組織内部での最高位であった為である。そのため組織としては「天宮統一」という概念は無く、目的を果たしてからは、このブランク時期に自然消滅したものと推測される[要出典]。
今作の頑駄無の軍団は轟天によって新たに組織された一団であり、新世大将軍による統治が確定してからは、「大将軍家所有の軍団」として存続していく事となる。
地上最強の戦いから1年後。大蛇飛駆塞虫<オロチビグザム>に荒らされた天宮<アーク>の国は轟天頑駄無<ゴウテンガンダム>が先頭に立って復興し、平和な日々が戻ったかに見えた。だがある日、眠っていた轟天の前に光の力の化身である結晶鳳凰<クリスタルフェニックス>が現れ、天宮に新たな闇の勢力が迫りつつある事を伝え、勇気ある若者に授けるようにと轟天に三烈神の鎧を与えた。轟天は結晶鳳凰の意志に従い、地上最強の戦いで活躍した衛府弓銃壱<エフキュウジュウイチ>と流星頑駄無<リュウセイガンダム>、月光頑駄無<ゲッコウガンダム>の3人を集め、それぞれに烈光、烈空、烈破の鎧を与えた。そして3人に伝説の戦いが繰り広げられた聖なる山、悪無覇域夢山<アナハイムさん>へ向かうよう命じた。3人の若武者は2人の忍者、風車の百式とうっかりざくれろをお供に、東にある悪無覇域夢山を目指す。
だが、それと同時に結晶鳳凰が告げた闇の勢力も動き出した。彼らは新生闇軍団と名乗り、轟天が治める破悪民我夢の町<バーミンガムの街>に攻撃を仕掛ける一方、旅に出た烈光達に次々と刺客を差し向ける。数々の戦いに勝利し、烈光達はようやく悪無覇域夢山にたどり着いた。道中手に入れた光凰の弓と昇龍の矢で山頂にあった鳳凰像を射抜くと結晶鳳凰が出現。烈光と融合し伝説の大将軍・新世大将軍が誕生する。時を同じくして破悪民我夢の町に降臨する闇の権化・闇帝王。壊滅の危機に瀕した破悪民我夢自警団の前に新世大将軍が飛来し、闇帝王と一騎討ちを繰り広げる。そして遂に闇帝王を討ち滅ぼし、新生闇軍団を敗走させるのであった。天宮の国には平和が戻り、新世大将軍の元統治されることになる。
括弧内はモチーフとなった兵器・キャラクター。ただし、モチーフについて公式には発表されていないので諸説ある[要出典]。
天宮の国の武者達。
轟天頑駄無より三烈神の鎧を与えられた若者。伝説の大将軍を求めて旅路に出る。
三烈神の旅のお供と道中出会った仲間達。
闇帝王から力を与えられた魔殺駆が結成した軍団。闇帝王が甦らせた死霊武者を中心に、炎を操る炎魔忍軍、冷気を操る氷魔忍軍、妖術使いや妖怪変化からなる妖魔忍軍、飛行能力を持つ空魔忍軍の四部隊から構成される。次作『七人の超将軍編』にも引き続き登場。
モチーフはデラーズ・フリート、クロスボーン・バンガードなど。
同時期に展開していた番外編シリーズ。 当初はSD戦国伝本編と独立していたが、『七人の超将軍編』にて設定が使用され統合される。