新潟市役所(にいがたしやくしょ)は、地方公共団体である新潟市の執行機関としての事務を行う役所。
1881年(明治14年)から1989年(平成元年)までにかけての108年の間、市役所本庁舎は中央区古町地区の西堀通六番町に所在していた[1][2]。
同区学校町通一番町に所在する現在の市役所本庁舎本館は、市制100周年記念事業の一環として1989年に旧新潟県庁舎本庁舎跡地に竣工したもので、旧県庁舎の分館2棟は改修した上で、引き続き市役所本庁舎の分館として使用された。また、2006年(平成18年)には市役所から至近の白山浦一丁目に所在する旧国土交通省北陸地方整備局庁舎跡を取得して改修し、同年12月から白山浦庁舎として使用された。
しかし、分館と白山浦庁舎の老朽化により2020年5月、再開発ビル古町ルフルに「ふるまち庁舎」をオープンし市役所機能の約5割を移転させた[3]。
なお、西堀通の旧市役所立地には1993年(平成5年)にNEXT21が完成した。また、2004年(平成16年)に開館した新潟市歴史博物館(みなとぴあ)の本館は、二代目市庁舎をモデルに建設されたものである。
2017年10月10日に市役所本館の1・2階がリニューアルオープンした[6]。
下記部局の配置はいずれも2020年8月3日現在[6]。
ATMコーナー
分館と白山浦庁舎の老朽化や商業地の活性化などのため、新潟市は再開発ビル古町ルフルの3階から6階までのフロアを約44億円で購入[3]。2020年5月に「ふるまち庁舎」としてオープンし市役所機能の約5割を移転させた[3]。これに先立って新潟市では観光関連部署が西堀前通のビルに移転していたがこれらも集約された[3]。
2017年8月まで市役所本庁舎本館には中央区役所があったがNEXT21に移転した[7]。中央区役所があったスペースは仕切られて執務室とされている。
また配置部局によっては受付によって申し出をしないとならない方法が取られている。
第一分館(第二分館廃止後は単に分館)は1961年築の建物で床面積11,738㎡[7]。
廃止された旧市役所分館は新型コロナウイルス感染症ワクチン接種の集団接種会場として利用されている[8]。
旧・新潟県庁時代からの使用で、老朽化が激しいことから2013年8月より解体工事が始まった。解体後の跡地は駐車場として整備される[9]。
なお、本庁舎、第一・第二分館は、3階の連絡通路でそれぞれ接続していた。
白山浦庁舎は旧建設省が整備した建物を新潟市が譲り受けたもので1号棟から7号棟まで存在[10]。敷地面積は約8300平方メートル[11]。国土交通省北陸地方整備局庁舎が2006年(平成18年)1月に新潟美咲合同庁舎1号館へ移転したのを受け、老朽化が著しい本庁舎第二分館の移転先として新潟市が取得した上で建物を改修し、同年12月から各部局を順次移転した。しかし、建築から半世紀がたち老朽化が著しくなり、大規模地震で倒壊のおそれがあると診断されたことから2016年の庁舎再編の基本方針により他の建物に機能を順次移転することになった[7][10]。
2020年に農林水産部や市教育委員会などがふるまち庁舎などに移転[10]。2021年1月下旬までに環境部が本庁舎に移転し廃止された[10]。
新潟市は住宅と食料品スーパーの両立を条件にサウンディング型市場調査を実施し、全14事業者が両立が可能と回答したことなどから、既存建物の解体撤去と食料品スーパー・住宅の整備などを条件とする一般競争入札で売却することになった[11]。
2022年2月3日、建物の解体・撤去後に食料品スーパーと住宅などを整備することを条件とする条件付きの一般競争入札でダイア建設新潟(中央区)が落札した[12]。
なお、市役所前はこのほかにも市内各方面へのバス路線が発着する拠点として整備されている(のりば案内は#外部リンクを参照)。また、高速バス(ときライナー)も当バス停に停車する。
2019年3月現在、来庁者は割引処理を受けることで60分まで無料となる[13]。
混雑時は周辺駐車場の利用も推奨されており、庁舎隣接駐車場同様、来庁者割引がある[13]。
2023年5月現在、新潟市8行政区の区役所とその出張所は下記の通りである[14]。
座標: 北緯37度54分58秒 東経139度02分11秒 / 北緯37.916136度 東経139.036489度 / 37.916136; 139.036489