摩耶山(まやさん)は、兵庫県神戸市灘区、六甲山地の中央に位置する標高702 m[1]の山。
概要
山頂周辺には掬星台展望台、摩耶ロープウェー星の駅、忉利天上寺、摩耶自然観察園、穂高湖等が点在する。摩耶山の名は空海が天上寺に釈迦の生母・摩耶夫人(まやぶにん)像を安置したことに由来する。古くは八つの国が見渡せるため八州嶺とも呼ばれていた。兵庫50山の一つ。
山頂近くの掬星台展望台(標高690 m)よりの阪神間の夜景が美しい。日本三大夜景のひとつとされる。掬星台には蛍光材で舗装された「摩耶★きらきら小径」が整備されており、夜間はブラックライトにより歩道全体が青色の光で浮かび上がる。六甲全山縦走では最もきつい標高差450 mの登りとなる。
摩耶山には神戸市電弘済会が1954年7月に開業した「ホテル奥摩耶山荘」があったが、1968年11月に営業を休止し建物は撤去された[2]。その後、同地には1970年4月に「国民宿舎摩耶ロッジ」が新築開業した[2]。この国民宿舎は大規模改修され、2001年7月にオテル・ド・摩耶としてリニューアルオープンしたが、PFIの事業期間の満了となり、2021年3月31日をもって営業を終えることになった[3]。また、以前は摩耶学生センター(旧摩耶観光ホテル)もあったが、1994年に営業を完全に取りやめている。
山頂部には摩耶山送信所がある。摩耶山送信所付近から、摩耶史跡公園(旧天上寺跡)方向に向かう途中の天狗岩付近に山頂(標高702 m)と三等三角点(標高698.60 m)[4]がある。
当山に因んで命名された艦艇・船舶として、旧日本海軍の重巡洋艦「摩耶」、旧日本陸軍のドック型揚陸艦(特殊船)「摩耶山丸」、海上自衛隊の護衛艦「まや」がある。
見どころ
、岩屋滝・不動滝(滝行の場) - 登山道の青谷道沿い
登山道
主な登山道は次の通り
- 新神戸駅より旧摩耶道と天狗道(六甲全山縦走路の一部)を経由。または生田川沿いのトゥエンティクロスを通りシェール道、徳川道、桜谷道などを経て穂高湖・杣谷峠経由
- 阪急神戸線王子公園駅より青谷道または五鬼城展望公園・上野道から、摩耶史跡公園(旧天上寺跡)を経由[9]
- 阪急神戸線六甲駅より柿谷入口、山寺尾根を経由
- 谷上駅から炭ヶ谷、桜谷道を経由
摩耶山は、須磨浦公園から宝塚に至る六甲全山縦走路の途中に位置している。
交通
市街地からは、摩耶ケーブル及び摩耶ロープウェー(まやビューライン夢散歩)を使って山頂に行くことができる。六甲山及び六甲山牧場方面からも、バスで山頂に行くことができる。
最寄駅は新神戸駅である。
ギャラリー
-
国立公園の看板
-
八州嶺碑
-
摩耶★きらきら小径
-
-
摩耶山頂三等三角点
脚注
関連項目
外部リンク
ウィキメディア・コモンズには、
摩耶山に関連するカテゴリがあります。