山梨県立日川高等学校(やまなしけんりつ ひかわこうとうがっこう)は、山梨県山梨市に所在する公立の高等学校。普通科(単位制)が設置されている。
概要
教育方針は「質実剛毅」である。初代校長中川太郎が札幌農学校時代の教師であるクラーク博士から学んだ「To Cultivate Your Own Mind」の精神のもと、 文武両道を教育方針とする。1999年度より、単位制を採用している。文化祭は「紫風祭」という。
創立123年(2024年現在)の伝統校であり、卒業生が三万人以上おり数多くの著名人を輩出している。
また、2012年度より文部科学省のSSH指定校となっている。
沿革
- 1901年4月1日 - 「山梨県第二中学校」として開校。
- 1901年4月22日 - 開校式を山梨県会議事堂において挙行(創立記念日)、「山梨県立第二中学校」と改称。
- 1902年11月17日 - 旧東山梨郡日川村一町田中(現山梨市一町田中)1062番地に校舎を新築移転。
- 1906年4月22日 - 「山梨県立日川中学校」に改称。
- 1916年4月22日 - 校歌制定。(「天地の正気」作詞:大須賀乙字、作曲:岡野貞一)
- 1948年4月1日 - 学制改革に伴い、「山梨県立日川高等学校」と改称。
- 1950年4月1日 - 男女共学制を実施。
- 1978年4月1日 - 体育科を設置。
- 1989年4月1日 - 東山梨学区総合選抜学力検査実施に伴う新入生入学。
- 1991年4月20日 - 創立90周年記念式典挙行。
- 1997年4月1日 - 普通科に理数コース設置。
- 1999年4月 - 体育科新規募集を停止し、この年の入学生から全日制普通科単位制高校に改編。
- 2001年4月22日 - 創立100周年記念式典挙行。
- 2007年4月1日 - 全県一学区制導入。
- 2011年4月23日 - 創立110周年記念式典挙行。
- 2012年4月1日 - 文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の指定を受ける。
- 2017年4月1日 - 文部科学省よりスーパーサイエンスハイスクール(SSH)の第二期指定を受ける。
特色
- 毎週月曜日は原則部活動を禁止とし、放課後1時間の自習時間を設けている。
- 毎週土曜日の午前中にも自習の時間を設けている。その際にわからない問題などは、担当の教員やOB・OGの大学生ボランティアに質問することが可能。
- 山梨県の高校では数を減らしている学生食堂が営業しており、良心的な価格で提供される。
学校行事
伝統的な行事が時代の波に飲み込まれていく中で、今日に引き継がれている。主な例としては、4月に新入生オリエンテーション(応援練習)や9月末の強歩大会がある。前者は、日川高生としての自覚を持つために放課後体育館で行われ、応援の型を覚え、3月中に校歌や応援歌など計6曲収録さた冊子とCDで覚え、それを大声で歌う練習を、応援団と応援委員会のもとで行われる。後者は、国道411号に沿って男子と女子でゴールは同じだが距離が異なり、男子は夜に校庭を出発し、東京都の奥多摩湖までの約60km、女子は男子が出発した翌日朝に柳沢峠から奥多摩湖までの約33kmで実施する。コース内には検印所があり、制限時間までに通過しないと失格となる。
設備
日川高校の主な設備は以下の通りである。
- 校舎 - 2004年竣工
- 校庭
- 第二グラウンド - 野球部専用
- 体育館 - 一階に卓球場、ウエイトリフティング場、体操場、二階はバスケットゴール、ステージ等を備える
- トレーニングセンター - いわゆる第二体育館
- トレーニングホール - 剣道場、吹奏楽練習場を備える
- トレーニング場
- 相撲場
- 格技場
- 弓道場
- 屋外プール
- テニスコート
- 同窓会館 - 学生食堂、茶室、会議室を備える
国際交流
イギリスのKatharine Lady Berkeley’s Schoolと1997年度より交流を始め、1998年度に姉妹校提携し、10月にはイギリスから留学生が来日、3月には日川高校から留学生を派遣し、それぞれ約2週間の短期留学となっている。
教育設備
SSH指定校の文科省の補助金や同窓会の寄付などにより、恵まれた設備が整っている。普通教室には55インチ大型液晶テレビが配置され、日常の授業で使われる他、SSHの活動ではiPadやノートパソコンを使用した学習が行われる。また、2017年度より30席程度の自習室が各年次の階に設置された。
他に、ベネッセが運営する教育支援アプリケーション「Classi」を利用し、Web上で課題や学習時間の報告が行う。また、授業でも使用することがある。
部活動
体育局では、ラグビー、野球、バスケット、バレーボール、ウェイトリフティング、ハンドボール、体操が全国レベルである。ラグビー部は花園へ県代表として50回出場、うち8回においてベスト4に進出している。野球部は選抜高等学校野球大会に1回、全国高等学校野球選手権大会に5回出場。ウェイトリフティング部は2014年南関東総体(インターハイ)は地元山梨市民総合体育館で行われ、団体総合優勝した。
文化局では、吹奏楽部が関東地区のコンクールなどの常連である。
現在活動を行っている部(2018年4月1日現在)
現在活動を行っていない又は廃部になった部(2018年4月1日現在)
著名な出身者
- 政治家・経営者など
- 研究、教育
- 文化、芸能、放送など
- スポーツ
- 野球
- ラグビー
- サッカー
- その他
交通アクセス
以前は学校がバス会社に委託する形でスクールバスが運行されていたが、廃止となった。
脚注
関連項目
外部リンク