尾張一宮駅(おわりいちのみやえき)は、愛知県一宮市栄三丁目にある、東海旅客鉄道(JR東海)東海道本線の駅である。駅番号はCA72。
名鉄一宮駅と並行に位置し一体的なターミナルとなっており、ともに一宮市の代表駅となっている。名鉄との区分のため必要がある場合には 「JR尾張一宮駅」とも呼ばれ、また、両駅をあわせて「一宮駅」あるいは「一宮総合駅」と称する場合もある[3]。運行形態の詳細は「東海道線 (名古屋地区)」を参照。
歴史
駅構造
島式ホーム2面4線を有する高架駅[1]。ホームは11両以上の長さ(有効長)があり、上屋は8両分設置されている。内側の2・3番線が本線、外側の1・4番線が副本線となっている。(主に朝夕ラッシュ時に使用)1番線東側にホームのない副本線が1本あり、貨物列車や工事作業用列車の停車や待避、車両の留置などに使われている。1・2番線は片渡り線により名古屋方面からの進入や大垣方面への発車ができ、双方に折り返しが可能な構造になっているが、通常ダイヤで当駅止まりの設定はない。ただし、人身事故等によりダイヤに大幅な遅延が発生すると、一部の列車が当駅で運転を打ち切る場合がある。(その為に、JR東海所属車両の方向幕や行き先表示には「尾張一宮」が用意されている。)岐阜駅発着の普通と大垣・米原発着の快速は、列車により岐阜駅で乗り換えるよりも当駅で乗り換える方が負担が軽減されることがある[19]。
駅長・駅員配置駅(直営駅)であるほか、管理駅として清洲駅・稲沢駅・木曽川駅の3駅を管理している。駅にはJR全線きっぷうりばが置かれている。なお、地上駅時代は名鉄駅と改札口も共通であったが、1993年(平成5年)2月21日より供用を開始した名鉄駅の高架化に伴い分離された。
高架下にはジェイアール東海ツアーズ一宮支店、アスティ一宮(商業施設)[15]、ベルマート(コンビニエンスストア)が入居している。
のりば
番線 |
路線 |
方向 |
行先
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1・2
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東海道本線
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上り
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名古屋方面
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3・4
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下り
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岐阜方面
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(出典:JR東海:駅構内図)
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改札口(2022年11月)
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ホーム(2022年11月)
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駅名標(2022年3月)
配線図
名鉄一宮駅・尾張一宮駅 構内配線略図
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↑ 津島方面 ↑玉ノ井方面 |
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← 名鉄名古屋 方面
← 名古屋 方面 |
![名鉄一宮駅・尾張一宮駅 構内配線略図](//upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/3/37/Rail_Tracks_map_M-J_Ichinomiya_Station_2009.svg/300px-Rail_Tracks_map_M-J_Ichinomiya_Station_2009.svg.png) |
→ 名鉄岐阜 方面
→ 岐阜 方面 |
凡例
出典:[20][21] |
利用状況
愛知県統計年鑑によると、2017年(平成29年)度の1日平均乗車人員は27,123人であった。
国鉄時代の名古屋 - 一宮 - 岐阜間の旅客数のシェアは名鉄が圧倒的に高かったが、国鉄が民営化してJR東海の経営となった後は速度・所要時間が優位であるJR線の利用者数が上回っている。
愛知県統計年鑑によると、近年の1日平均乗車人員は以下の通り推移している。
年度 |
1日平均 乗車人員
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1995年 |
20,953
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1996年 |
22,554
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1997年 |
22,673
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1998年 |
22,875
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1999年 |
22,846
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2000年 |
23,515
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2001年 |
23,940
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2002年 |
24,124
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2003年 |
24,425
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2004年 |
24,566
|
2005年 |
25,362
|
2006年 |
25,681
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2007年 |
26,293
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2008年 |
26,665
|
2009年 |
26,306
|
2010年 |
26,255
|
2011年 |
26,008
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2012年 |
25,699
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2013年 |
26,303
|
2014年 |
26,091
|
2015年 |
26,435
|
2016年 |
26,809
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2017年 |
27,123
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駅前ビル「i-ビル」
一宮市の新たな玄関口として、2010年(平成22年)10月に建設工事を開始した。2012年(平成24年)11月1日に図書館以外の施設が先行オープンし[16]、2013年(平成25年)1月10日に一宮市立中央図書館が開館した。
尾張一宮駅の高架下に隣接し、1階部分は自由に行き来することができるコンコースも配置されている[25]。
i-ビル(あいビル)という愛称は、一般公募および投票で決定された。
7階建てで建物の中央には3階から5階を中心とした幅44メートルの巨大な吹き抜け「シビックテラス」が整備され[26]、イベント利用を想定したギャラリーや市民活動支援センターが併設されている[17]。
「シビックテラス」は、幅44メートル・奥行き31メートル[26]、
東側には壁がない[17]半屋外の開放的な構造で[16]、エスカレーターが交差しており[16]、建物の中央部にある。
1階部分には商業施設であるアスティ一宮(名古屋ステーション開発が運営)や[17]、観光案内所・駅前交番が設けられ[26]、5階から7階には一宮市立中央図書館、中央子育て支援センター、シビックホール等が入っている[17]。
ビル北側の2階から4階は立体駐車場となっている[26][25]。
i-ビルが建設される前の2007年(平成19年)5月に取り壊された3階建ての旧駅ビルは、太平洋戦争末期の空襲で焼失した後、民衆駅として建て替えられたものであった。
2013年(平成25年)には第45回中部建築賞を受賞した[27]。また、2013年度グッドデザイン賞も受賞[28]。
駅周辺
一宮市の中心市街地に位置している。
駅正面に「i-ビル」があり、高架化の一部とともに商業施設「アスティ一宮」[15]などが入居している。また、駅機能として一体的となっている名鉄一宮駅に併設して名鉄百貨店一宮店が入居しているほか、名鉄線の高架下には名鉄一宮駅バスターミナル・一宮プラザおよび一宮七夕郵便局などが入居している。
かつてJR線・名鉄線ともに地上駅だったころは、駅周辺にある踏切は開かずの踏切であったが、高架化により解消された。また、駅付近で単独立体交差となっていた道路については、駅北側の八幡通りは地下構造であったが埋め戻されたほか、さらに先にある国道155号は陸橋化されていたが撤去され、いずれも平坦な道路に戻された。
周辺の施設
駅付近にあるその他の主要施設は、以下の通りである。
バス路線
路線バスは、名鉄駅に隣接する一宮駅バスターミナル側とJR駅側(東口)にそれぞれ乗り入れている。
尾張一宮駅側では、一宮駅東口3(i-バス、名鉄バス)、4(名鉄バス)、5(名鉄バス)、B(i-バス)の乗り場が設けられている。
また、以下の夜行高速バス路線が、当駅前(駅東側)のi-バス 千秋町コース Bのりば付近(ファミリーマート一宮東口店付近)に乗り入れている(この乗り場は一宮市の案内図では表示されていない)。
かつては以下の路線も運行されていた。
隣の駅
- 東海旅客鉄道(JR東海)
東海道本線
- 特急「ひだ」・「しらさぎ」停車駅(「ひだ」は一部のみ)、「ホームライナー大垣」停車駅
- ■特別快速・■新快速・■区間快速
- 名古屋駅 (CA68) - 尾張一宮駅 (CA72) - 岐阜駅 (CA74)
- ■快速
- 名古屋駅 (CA68) - (一部稲沢駅 (CA71)) - 尾張一宮駅 (CA72) - 岐阜駅 (CA74)
- ■普通
- 稲沢駅 (CA71) - 尾張一宮駅 (CA72) - 木曽川駅 (CA73)
脚注
出典
関連項目
ウィキメディア・コモンズには、
尾張一宮駅に関連するカテゴリがあります。
外部リンク