小松島競輪場(こまつしまけいりんじょう)は徳島県小松島市横須町にある競輪場。施設所有および主催は小松島市。競技実施はJKA中四国支部。
概要
1950年に開設。
開設記念競輪(GIII)として「阿波おどり杯争覇戦」が毎年7月に開催されている。なお、2025年度は高松競輪場の大規模改修工事の兼ね合いもあり同場の開設記念を高松市が借り上げて開催される予定。過去には1994年、1995年、2001年、2006年にふるさとダービーが、2010年に共同通信社杯春一番(共にGII)が、それぞれ開催された。
マスコットキャラクターは阿波狸合戦の「金長たぬき」をモチーフとした「ポンスター」、それにちなんで「ポンスターカップ」および「金長たぬき杯争奪戦」が開催されている。他にも現役時代「スッポン」の異名をとった笹田伸二を称え「笹田伸二杯争覇戦」が開催されている。
実況は、全国初の女性競輪実況アナウンサーでもあった茂村華奈が担当していたが2022年末を最後に卒業し[注 1]、2023年1月以降は現役時代小松島競輪場をホームバンクとしていた元ガールズケイリン選手の岩原紗也香が担当している[1][2][3]。
2004年3月17日から四国競輪インターネットライブによる動画実況放送が行なわれていたが2010年11月2日に終了した。トータリゼータシステムは日本ベンダーネットを採用している。
小松島市議会で承認を得られたことから、2020年7月の記念競輪の開催終了後、同年内にかけてバンクの改修や照明設備の設置などを行った[4][5]。その後、2022年5月23日より全国26場目として自場でミッドナイト競輪を開始している[6](それまでは、他の競輪場を借り上げてミッドナイトを開催)。なお、ミッドナイトの中継は小松島現地からではなく東京のチャリロトスタジオからの放送となっている。また、2025年2月にミッドナイトでのGIIIを開催する事になった[7]。
2022年度からは、株式会社チャリ・ロトによる開催事務の包括委託が行われている。
ガールズケイリンについては、長らく場内に女子選手用の控室・宿舎が設けられていなかったため、全国の競輪場で唯一開催実績がなかった[注 2][注 3]。2024年、岐阜競輪場に続いて女子選手専用の宿舎・および施設工事を実施し[1][9][10]、2024年6月26日に初めてガールズケイリンの開催を行った[11][12]。小松島競輪場をホームバンクとする(した)ガールズケイリン選手は、岩原紗也香(引退)、藤原春陽、豊田美香がいる。
チャリロト
2024年4月16日より重勝式投票「チャリロト」の発売が開始された[13]。なお小松島は伊東温泉競輪場・静岡競輪場・千葉競輪場・いわき平競輪場・京都向日町競輪場とキャリーオーバーを共有する『グループB』としての発売となり、キャリーオーバーの対象外であるチャリロト3は小松島単独での発売となる。
バンク
400mを使用している。直線の長さは標準的だが、かつて500mバンクだったものを改修した名残で、カントがやや緩いのが特徴。なおバック側は建築物の裏が岸壁という全国の競輪場で最も海に近い立地となっているため、常に海風の影響に対する注意が必要となっている。
アクセス
牟岐線(JR四国)南小松島駅下車、徒歩で約10分。
場外車券売場
- 江田サービスセンター(小松島市江田町字敷地前)は2011年10月10日に閉鎖された。
歴代記念競輪優勝者
※ 1節4日間制開催となった、2002年4月以降の歴代記念競輪優勝者を列記。
エピソード
- 2006年9月、小松島市の元競輪局次長が時効(返還期限が過ぎた)となった払戻金を着服したとして、業務上横領の容疑で逮捕された。
- 2023年より、本競輪場のバンクをラジコンカー向けに開放するイベントを年数回の頻度で開催している[16]。
脚注
注釈
- ^ ただし、岩原が実況を担当した松戸競輪場で開催された第1回オールガールズクラシックと日程が重なった2023年10月1日のFII(ミッドナイト)の最終日で一日のみ実況に復帰している。
- ^ 昭和期の女子競輪においては小松島でも開催実績がある[8](競輪が始まった当初は各競輪場には専用の選手宿舎がなく、競輪場近くの旅館が選手宿舎であったため、小松島でも女子競輪を開催していた)。
- ^ ほかにTIPSTAR DOME CHIBAもガールズケイリンの開催実績はないが、TIPSTAR DOME CHIBAでは競輪とは異なるルール・機材による250競走「PIST6」を開催しており、現状は男子選手のみで行われている(ただし、PIST6では女子用の賞金額も設定されているため、将来的にはガールズケイリンによるPIST6を開催する構想はある)。
- ^ 台風6号の影響のため最終日6R以降中止となり、順延せず、そのまま開催打ち切りとなった。
- ^ COVID-19対策の為に、入場は事前に抽選を行った上で徳島県在住者のみとして行った。
出典
外部リンク
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※=改修工事のため長期本場開催休止中 <再開予定>広島 – 2025年4月/小田原 – 2025年秋/京都向日町 – 2029年春 |
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