ふるさとダービー

ふるさとダービー
概要
格付け GII
優勝賞金 1540万円(副賞含む、2008年)[1]
概定番組 4日間トーナメント
開催地 持ち回り
開催時期 4、8、11月
歴史
初回開催 1989年
最終開催 2008年11月
初代優勝者 三宅勝彦
最多優勝者 松本整村上義弘(4回)[2]
直近優勝者 武田豊樹(2008年11月)
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ふるさとダービーは、かつて地方都市にある競輪場の活性化を図り、特別競輪(現在のGI相当)に匹敵するビッグレースを開催することを目指して1989年から行われていた、競輪GII競走である。

1年に3回、開催競輪場を変えて行なわれ、2日目の特別優秀競走は開催される競輪場によって名称が異なっていた。

歴史

1989年12月の第1回大会は広島競輪場で3日間開催で行われた。1990年は年2回、1991年から年3回となり、1990年12月の広島大会以降は4日制で開催された。

2001年度からの競輪の番組制度改革に伴い、大会はGIIに格付けされ、11月に開かれる全日本選抜競輪トライアル競走となった。さらに開催時期もそれまでは特に固定されていなかったものが4月、6月、8月に固定された。これに伴い大会名も「ふるさとダービー○○(全日本トライアル)」(○○は開催競輪場名)となったが、2005年度よりふるさとダービーが全日本選抜競輪のトライアルレースではなくなったため、大会名から「全日本トライアル」の部分は削除された。

その後も地方競輪場における風物詩的なレースとして開催され続けていたが、次第に開催全体の収益がGIII(各競輪場の記念開催)と同等にまで落ち込み、特別開催としての経費がGIIIより増加することが問題視されるようになったため、2008年1月10日、日本自転車振興会によって2009年度以降、ふるさとダービーの開催は行われないことが発表され、2008年11月に行われた発祥の地である広島競輪場での開催をもって19年の歴史に幕を閉じた。

なお、ふるさとダービーの代替として、2009年度より共同通信社杯競輪の開催を春・秋の2回にすることも併せて発表された。(共同通信社杯競輪は2012年度より再度年1回開催に変更されている)

出場選手選抜方法

ふるさとダービーの出場選手は以下の優先順位に従って3開催分の選手を選抜し、開催される競輪場の地区や各選手の強さなどのバランスを考慮して配分されていた。なお年度間の出場機会は3開催中2開催まで。

  1. 前年のKEIRINグランプリ出走者(9人)
  2. 前年8月-12月の期間内における平均競走得点上位者
  3. 前年7月-12月の期間内でFIの決勝戦1位回数上位者
  4. 前年7月-12月の期間内でFIの決勝戦2位回数上位者
  5. 前年7月-12月の期間内でFIの決勝戦3位回数上位者

優勝者一覧

日付 開催場 選手 府県
1989年12月11日 広島 三宅勝彦 岡山
1990年2月7日 福井 坂本勉 青森
1990年12月11日 広島 井上茂徳 佐賀
1991年3月6日 弥彦 俵信之 北海道
1991年7月9日 福井 井上茂徳 佐賀
1991年12月9日 別府 豊田知之 岡山
1992年4月6日 弥彦 伊藤勝也 静岡
1992年9月1日 函館 鈴木誠 千葉
1992年12月7日 別府 吉岡稔真 福岡
1993年7月6日 函館 神山雄一郎 栃木
1993年8月31日 武雄 吉岡稔真 福岡
1993年12月7日 玉野 高木隆弘 神奈川
1994年4月26日 武雄 三宅勝彦 岡山
1994年7月5日 小松島 平田崇昭 福岡
1994年12月13日 玉野 小橋正義 岡山
1995年4月7日 富山 松本整 京都
1995年7月4日 小松島 滝澤正光 千葉
1995年12月11日 和歌山 松本整 京都
1996年7月8日 富山 松本整 京都
1996年12月10日 和歌山 松本整 京都
1997年2月24日 防府 小橋正義 岡山
1997年7月8日 防府 澤田義和 兵庫
1997年12月8日 観音寺 坂巻正巳 茨城
1998年2月24日 豊橋 稲積秀樹 富山
1998年7月7日 弥彦 神山雄一郎 栃木
1998年12月8日 観音寺 小倉竜二 徳島
1999年2月23日 佐世保 渡邉晴智 静岡
1999年10月31日 伊東温泉 鈴木誠 千葉
1999年12月5日 佐世保 稲村成浩 群馬
2000年2月27日 豊橋 村上義弘 京都
2000年9月3日 福井 横田努 熊本
2000年12月10日 玉野 小川圭二 徳島
2001年2月25日 小松島 小倉竜二 徳島
2001年4月22日 武雄 郡山久二 大阪
2001年7月1日 函館
(同着)
伏見俊昭 福島
渡邉晴智 静岡
2001年8月26日 富山 稲村成浩 群馬
2002年4月21日 防府 齋藤登志信 山形
2002年6月30日 松阪 小嶋敬二 石川
2002年8月25日 弥彦 村上義弘 京都
2003年4月20日 久留米 伏見俊昭 福島
2003年6月29日 京都向日町 村上義弘 京都
2003年8月24日 四日市 小川圭二 徳島
2004年4月25日 佐世保 金子貴志 愛知
2004年6月29日 函館 齋藤登志信 山形
2004年8月31日 福井 村上義弘 京都
2005年4月26日 武雄 佐藤慎太郎[注 1] 福島
2005年6月28日 弥彦 石毛克幸 千葉
2005年8月30日 豊橋 岡部芳幸 福島
2006年4月11日 小松島 一丸安貴 愛知
2006年8月8日 富山 平原康多 埼玉
2006年11月5日 防府 手島慶介 群馬
2007年4月22日 観音寺 山田裕仁 岐阜
2007年8月7日 函館 山崎芳仁 福島
2007年11月4日 松阪 稲垣裕之 京都
2008年4月22日 弥彦 手島慶介 群馬
2008年8月26日 福井 飯嶋則之 栃木
2008年11月3日 広島 武田豊樹 茨城

脚注

注釈

  1. ^ 1着で入線した小野俊之(大分)の失格による繰り上がり。[3]

出典

  1. ^ 武田豊樹がGII初優勝 ふるさとダービー広島”. 広報KEIRIN (2008年11月25日). 2024年5月20日閲覧。
  2. ^ ふるさとダービー優勝回数について”. JKA. 2024年5月20日閲覧。
  3. ^ “山田英明が1着失格 ビッグ決勝15年ぶり/伊東G2”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2020年9月22日). https://www.nikkansports.com/public_race/keirin/kyodo/2020/news/202009210001261.html 2024年10月18日閲覧。 

外部リンク

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