『太陽と雪のかけら』(たいようとゆきのかけら)は、もんでんあきこによる日本の漫画作品、及びそれを原作とした日本の昼ドラマ作品。1999年から2000年に『コーラス』(集英社)で連載。2002年にドラマ化され、TBS系列で放送された。
概要
『コーラス』(集英社)1999年7月号から2000年7月号に連載。全13話。また、番外編1話が『コーラスSpecial&Special』2000年夏号に掲載された。
作者が、前作の『竜の結晶』の連載後、モチベーションが上がらない中でとりかかったため構想やストーリーづくりに時間がかかり、経済に関する勉強が必要になるなど苦労したと語る作品[1]。単行本全3巻。
あらすじ
雪深い地方で陶芸家の祖父と2人で暮らす高校生の藤吉サリナは、幼い頃に母と死別し、父は誰かわからないと教えられ育ってきた。ある日、東京から祖父に弟子入りしたいという若者・松田涼が訪れ、弟子として住み込むようになり、サリナは涼に恋心を抱く。3年後、涼は突然、サリナの父が危篤なので自分と共に東京へ行ってほしいとサリナに告げる。彼女の父は財閥の高階グループのオーナーで、松田はサリナの様子を報告するよう父に頼まれた高階家の使用人だった。サリナは松田と共に東京に向かうが、わずかに間に合わず父は息をひきとっていた。父の死に実感を持てないまま高階家へと連れて行かれたサリナは、父の第三秘書の境に「私の妻になる方」と告げられ唇を奪われる。そして、父方の祖母である高階ウンと会うが、人を見下した高圧的な態度に反発したサリナは涼と共に高階家を出て、サリナの高校時代の友人・メイが男と暮らすアパートに逃げ込む。涼から好きだと打ち明けられ、自分の思いが通じたとサリナは喜ぶが、それは涼が自分では気づかないまま義務として告げたものであり、その背景には高階家と松田の家族との因縁があった。このままではいけないと感じたサリナは、高階家との決着をつけるために、涼とともに再び高階家へと向かう。
登場人物
- 藤吉 サリナ (ふじよし さりな)
- 主人公。陶芸家の祖父と2人暮らし。祖父に弟子入りした涼に恋心を抱く。
- 松田 涼 (まつだ りょう)
- サリナの祖父・林太郎の弟子。実際は、高階家の運転手の息子であり使用人。サリナの父・高階英二に頼まれ、サリナの様子を報告するために弟子入りした。
- 森崎 メイ (もりさき めい)
- サリナの友人で同級生。東京での暮らしに憧れ家出し、東京で男とアパートで同居している。高校時代からサリナの祖父の弟子だった松田涼に想いを寄せていた。
- 藤吉 林太郎 (ふじよし りんたろう)
- サリナの祖父で陶芸家。
- 境 正克 (さかい まさかつ)
- 高階英二の第三秘書。実際には高階家の資産を管理している。野心家で、サリナを自分の妻とし、高階家の実権を握ろうとする。
- 高階 英二 (たかしな えいじ)
- サリナの父。涼に依頼して、娘であるサリナの様子を報告させていた。心筋梗塞で危篤となり、サリナと会えないまま息を引き取る。
- 高階 ウン (たかしな うん)
- サリナの祖母で、英二の母。高階家の頂点に君臨し、実権を振るう。
- 橋田 今日子 (はしだ きょうこ)
- 林太郎の作品を扱うギャラリー仁蔵の支配人。境と肉体関係があり、境の野心に協力して、涼をサリナから引き離す。
テレビドラマ
TBS系列「愛の劇場」枠にて2002年9月2日〜11月1日の毎週月曜日〜金曜日13:00〜13:30(JST)に放送された。全45話。
キャスト
スタッフ
主題歌
- 作詞・作曲:shifo/編曲:DJ SOMA/歌:竹添ユカリ
脚注
外部リンク
TBS 愛の劇場 |
前番組 |
番組名 |
次番組 |
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太陽と雪のかけら (2002.9.2 - 2002.11.1)
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花王 愛の劇場 (1969年2月 - 1999年9月) |
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愛の劇場 (1999年10月 - 2009年3月) |
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関連項目 | |
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カテゴリ |