変イ短調(へんイたんちょう)は、西洋音楽における調のひとつで、変イ (A♭) 音を主音とする短調である。調号はフラット7箇所 (B, E, A, D, G, C, F) で、5つある全ての黒鍵が用いられる。
赤マスは一般に臨時記号により表される。
和音は上段:自然音階、中段:和声的音階、下段:旋律的音階上行形で考えたもの。ダイアトニック・コードは狭義で自然音階上に成り立つものを指す。その他のコードネームも実際の楽譜では異名同音的に変えられることがある。表中の+5はaugと、またm6-5はdim7またはdimと一般的に記されることが多い
滅多に書かれない調であるが、異名同音は嬰トでありロマン派諸家の好んだ変イ長調の同名短調として大きな力がある。平行調は転調などで変ハ長調を使うことが考えられるが、基本的にはその異名同音調のロ長調が用いられる。古典派のベートーヴェンも使用しているが、ロマン派音楽の時代にはさらに進みロ長調‐変イ長調の連絡役としての活躍がある。
ヴァイオリンの場合嬰ト短調音階は読譜・演奏しづらいが、変イ短調と読み替えると演奏しやすい。ト音と読むと運指が混乱するが変イ長調と読むと理解しやすく、その同主調にあたるからである。
2台のピアノと管弦楽のための協奏曲 変イ短調 作品88a(ブルッフ)
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ハ - 嬰ハ=変ニ - ニ - 変ホ - ホ - ヘ - 嬰ヘ=変ト - ト - 変イ - イ - 変ロ - ロ=変ハ
ハ - 嬰ハ - ニ - 嬰ニ=変ホ - ホ - ヘ - 嬰ヘ - ト- 嬰ト=変イ - イ - 嬰イ=変ロ - ロ