「君の声に恋してる」(きみのこえにこいしてる)は、2001年6月27日 (2001-06-27)に発売された山下達郎通算35作目のシングル。
「君の声に恋してる」は、NTTコミュニケーションズのCMソングとして制作され、後にベスト・アルバム『RARITIES』とオールタイム・ベスト『OPUS 〜ALL TIME BEST 1975-2012〜』に、それぞれ収録された。山下は、「ヘロン」[注釈 1]同様“フィレス=ナイアガラ”路線で作り始めたが、結果的にコーダの部分などは60年代ニュー・ヨーク的エッセンスに満ちた仕上がりになったという。こういう曲調は海外でも耳にする機会がめっきり減ったが、いつまでもトライし続けたい永遠のサウンドだという。
「SO MUCH IN LOVE」は、アカペラ・アルバム『ON THE STREET CORNER 2』収録曲。オリジナルは1963年 (1963)にフィラデルフィア出身の黒人ヴォーカル・インストゥルメンタル・グループ、ザ・タイムス(The Tymes)の全米No.1ヒットで[注釈 2]、グループのトランペット奏者ジョージ・ウイリアムス(George Williams)がロイ・ストレイジス(Roy Straigis)と共作したもの。アカペラへのリアレンジが容易な曲なので、アカペラだけでも相当数のカヴァーが存在する。山下の場合も、ステージのアンコール前などにコーラスのメンバーと一緒に歌ったりしていたが、1982年に発売されたティモシー・B・シュミット(Timothy B. Schmit)のレコード解説に何故か“山下達郎もびっくりの一人多重コーラス”と書かれていたのに触発されて、一人アカペラとして作品化を思い立ったという[book 1]。CMタイアップにあわせて本作に収録されたが、“New Vocal Remix”としてヴォーカルの再録音とリミックスが行われている。そのため併録のオリジナル・カラオケも“Original Karaoke 2001 Remix”と表記されている。
初回生産限定盤でのリリース。ジャケットにレイアウトされているわたせせいぞうのイラスト構成上、CDトレイが右側開閉仕様になっている。
Let It Be Me (山下達郎&竹内まりや)