全国高等学校野球選手権福岡大会
2021年の決勝が行われた久留米市野球場 |
競技 |
野球 |
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大会形式 |
トーナメント |
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開始年 |
1948年 |
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主催 |
福岡県高等学校野球連盟 朝日新聞社 |
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会場 |
記事を参照 |
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開催期間 |
7月 |
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参加チーム |
135(2024年) |
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前回優勝 |
西日本短大付(2024年) |
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公式サイト |
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福岡県高等学校野球連盟 |
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全国高等学校野球選手権福岡大会(ぜんこくこうとうがっこうやきゅうせんしゅけんふくおかたいかい)は、福岡県で開催されている全国高等学校野球選手権大会(夏の甲子園)の地方大会。
前史
1915年(第1回大会)から九州大会に参加していた福岡県勢だったが、1923年(第9回大会)から1926年(第12回大会)まで不参加となった[1]。これは当時の福岡県知事が他県の学校との試合を禁止したことによる[1]。1925年(第11回大会)から北九州大会と南九州大会に分割されており、福岡県勢は1927年(第13回大会)から北九州大会に参加した。
年度 |
参加県
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九州大会
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1915年(第1回) |
福岡・長崎
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1916年(第2回) |
福岡
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1917年(第3回) |
福岡・長崎・宮崎
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1918年(第4回) |
福岡・長崎
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1919年(第5回) |
福岡・佐賀・長崎
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1920年(第6回) |
福岡・佐賀・長崎・熊本
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1921年(第7回) |
福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・宮崎・鹿児島
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1922年(第8回) |
福岡・佐賀・長崎・熊本・大分・鹿児島・沖縄
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北九州大会
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1927年(第13回) - 1929年(第15回) |
福岡・佐賀・長崎・大分
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1930年(第16回) - 1940年(第26回) |
福岡・佐賀・長崎
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1946年(第28回) - 1947年(第29回)
|
※ 1941年(第27回大会)は地方大会も中止となった。
10回行われ8回参加した九州大会で6回優勝、18回行われ16回参加した北九州大会で11回優勝するなど、福岡県勢の強さが際立っていた。1948年(第30回大会)から単独代表となった。
概要
福岡県は最北端と最南端、および最東端と最西端で100km以上の距離があるため、県内を「北部」(北九州地方・筑豊地方。県立高校の第1 - 3及び4学区の東部と11 - 13学区)と「南部」(福岡地方・筑後地方。同4学区西部と5 - 10学区)とに分け、南北の代表校を決定する。そしてこれらの代表校によって県大会を行い、代表を争うシステムが採られている。
2008年以前は、北部南部とも各8校、計16校が県大会に進出するシステムで、北部南部の大会は4回戦まで、県大会は全校5回戦からとなっていたが、特に昭和末期以降、北部と南部の参加校数の差が拡大した(福岡都市圏を抱える南部の方が多い)ため、北部予選では組み合わせ上3回戦から登場し2勝で県大会に出場できるチームがある一方、南部予選では1回戦から4勝しなければ県大会に出場できないチームもあり、不公平であることが問題とされていた。そのため、北部の県大会出場校は8校と維持したまま、南部の県大会出場校を増やす事で不公平を解消することとなり、2009年の第91回大会から、北8校南11校の計19校が県大会に進出するよう、北部南部大会の組み合わせを配分するシステムとなった[注 1]。北部南部の各大会は3回戦までで、県大会の初戦は4回戦(6チーム)または5回戦(13チーム)からとなった。なお、県大会の組み合わせは、全19校が決定してから再抽選により決定されていた、その際、北部・南部の分けは行われなかったため、県大会初戦の対戦相手が北部代表または南部代表同士となるケースもあった[注 2]。
2013年の第95回大会から、宗像市・福津市・古賀市・糟屋郡の10校が北部に移設され、北部65校、南部70校となった。それを南部北部それぞれAからHの8つのパートに分け、それぞれのパートのトップが県大会進出となっている。また、最初の抽選の段階ですべての組み合わせが決められ、なおかつ県大会の初戦で北部Aパートのトップ対南部Aパートのトップ、というように、北部のAからHパートのトップと南部のAからHパートのトップがそれぞれ対戦する形となっているため、県大会の初戦で北部同士・南部同士が対戦することはなくなった。
2008年の第90回記念大会では132校が予選に参加したが、通常1代表のみの6府県が2代表となり、府県予選が分割されたため、東東京の144校に次ぐ全国2位の出場校数となった。
記念大会の区分け
- 第100回記念大会(2018年)
第100回記念大会(2018年)では九州・沖縄地区の県では初めて2校に増枠となり、北福岡と南福岡に区分けされた[2]。区分けについては以下の通り(2018年時点で高等学校のない市町村、および2018年大会に参加していない高等学校のみの市町村については省略)。
使用球場
現在
北部大会
南部大会
2010年まで県大会は1つの球場で行ってきたが、2011年は久留米(16試合)と小郡(3試合)、2014年は北九州市民球場(7試合)と筑豊(8試合)で開催された。
過去
2018年も福岡ドームで南・北福岡大会の開会式と両大会の開幕戦を行う予定だったが、平成30年7月豪雨の影響を受け中止した[3]。
大会結果
選手権大会成績
がんばれ福岡2020
2020年に開催予定の第102回全国高等学校野球選手権大会が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の流行により、本大会と全国の地方大会が中止となったことに伴い、福岡県内独自の代替大会として「がんばれ福岡2020」を県内4地区に分け参加123チームで開催された。
地区 |
校数 |
優勝校 |
決勝スコア |
準優勝校 |
備考 |
球場
|
福岡 |
40 |
福岡 |
4x - 3 |
福岡大大濠 |
延長11回 |
福岡PayPayドーム
|
北九州 |
32 |
九州国際大付 |
10 - 7 |
真颯館 |
|
北九州市民球場
|
筑後 |
19 |
西日本短大付 |
3 - 1 |
久留米商 |
|
久留米市野球場
|
福岡中央 |
32 |
飯塚 |
11 - 3 |
福岡魁誠 |
|
北九州市民球場
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学校別全国大会出場回数
出場数 |
校名 |
通算成績 |
優勝数
|
10回 |
小倉 |
15勝8敗 |
2回
|
9回 |
九州国際大付 |
6勝9敗 |
|
8回 |
柳川 |
10勝8敗 |
|
小倉工 |
8勝8敗 |
|
6回 |
東筑 |
3勝6敗 |
|
西日本短大付 |
9勝5敗 |
1回
|
4回 |
久留米商 |
9勝4敗 |
|
戸畑 |
3勝4敗 |
|
福岡工 |
2勝4敗 |
|
東福岡 |
1勝4敗 |
|
3回 |
福岡大大濠 |
5勝3敗 |
|
2回 |
福岡第一 |
6勝2敗 |
|
豊国学園 |
2勝2敗 |
|
飯塚商 |
2勝2敗 |
|
福岡工大城東 |
2勝2敗 |
|
飯塚 |
1勝2敗 |
|
明善 |
0勝2敗 |
|
真颯館 |
0勝2敗 |
|
筑陽学園 |
0勝2敗 |
|
1回 |
三池工 |
5勝0敗 |
1回
|
八女 |
1勝1敗 |
|
筑紫台 |
1勝1敗 |
|
九産大九州 |
1勝1敗 |
|
沖学園 |
1勝1敗 |
|
三池 |
0勝1敗 |
|
小倉南 |
0勝1敗 |
|
九産大九産 |
0勝1敗 |
|
田川 |
0勝1敗 |
|
自由ケ丘 |
0勝1敗 |
|
折尾愛真 |
0勝1敗 |
|
中継
- NHK福岡放送局・北九州放送局はテレビとラジオで準決勝以降(2012年まではラジオで4回戦以降(県大会)、2017年まではテレビで準々決勝以降、2019年まではラジオで準々決勝以降)の全試合を中継する[注 3]。
- KBCテレビは、かつては4回戦以降県大会を生中継していたが、後に決勝戦のみに縮小(2021年まで、2012年は生中継は行わずダイジェストでの放送、2022年以降地上波では通常番組を放送、制作は行ったが配信のみで2023年は解説者の登場が無かった)。2009年頃までKBCラジオでも決勝を中継していた。2017年は局のホームページとバーチャル高校野球(朝日新聞社と朝日放送の共同運営)で準々決勝以降、2019年は準決勝以降の試合が配信される。
- 2016年はJ:COM福岡・J:COM北九州で、北九州市民球場で開催される5回戦(ベスト16)8試合をJ:COMチャンネルで中継する[4]。2017年は準々決勝・準決勝も当日の夜に録画放送する[5][注 4]。2018年は開会式と北福岡大会と南福岡大会の準々決勝それぞれ4試合、合計8試合を生中継する[6]。2019年は5回戦・準々決勝を生中継するが、5回戦は北九州市民球場・久留米市野球場が中継対象となり、エリアに準じた球場が生中継、もう一方の球場は録画放送する。2023年はエリア別の中継を行わず、北九州市民球場で行われる4回戦・5回戦と、久留米市野球場で行われる準々決勝を中継[7]。
脚注
注釈
- ^ ただし、この方法でも不公平感が完全に払拭された訳ではなく、北部または南部の各大会で1回戦から登場した高校が県大会で4回戦から登場するケースと、北部または南部の各大会で2回戦から登場した高校が県大会で5回戦から登場するケースでは、2008年以前と同様、県大会を制するまでには2試合分の差が生じていた。
- ^ 2009年は、4回戦3試合の全てと、5回戦が県大会初戦となる学校どうしの対戦5試合のうち2試合が北部同士もしくは南部同士であった。
- ^ 2021年はテレビでは準決勝と決勝をEテレのサブチャンネルで中継し、ラジオでの中継は行わなかった。
- ^ 九州朝日放送の制作、前述の配信されたものと同一。
出典
関連項目
外部リンク
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1910年代 | |
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1920年代 | |
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1930年代 | |
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1940年代 | |
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1950年代 | |
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1960年代 | |
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1970年代 | |
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1980年代 | |
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1990年代 | |
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2000年代 | |
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2010年代 | |
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2020年代 | |
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地方大会 | |
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地方別成績 | |
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楽曲 | |
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関連項目 | |
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1942年から1945年は中断。取り消し線は開催中止。 |