ランディ・ニューマン(Randy Newman、本名:Randall Stuart Newman、1943年11月28日 - )は、アメリカ合衆国のシンガーソングライターである。
経歴
1943年11月28日に、ロサンゼルスで医師の父アーヴィング・ジョージ・ニューマンと、母アデル・フックス・ニューマンの間に生まれた。伯父・叔父のアルフレッド・ニューマン、エミール・ニューマン、ライオネル・ニューマンは映画音楽の大家である。伯父・叔父たちの影響を随所に受けながら、ランディ独自のジョーク・ペーソス・ユーモアの溢れる作品を次々と発表していく。
カリフォルニア大学ロサンゼルス校で音楽を専攻していた頃にソングライターとして活動を始め、ジーン・ピットニー、アーマ・トーマスらに曲を提供し、数々のヒット曲を生んだ。友人のレニー・ワロンカーがワーナー・ブラザース・レコード傘下のリプリーズ・レコードに移ると、ランディも活動の場をリプリーズ・レコードに移し、ハーパース・ビザール、ヴァン・ダイク・パークスといった面々のアルバムに曲を提供した。1968年にはデビュー・アルバム『ランディ・ニューマン』発表。しかし、このアルバムは彼独特の難解な歌詞が災いしたため、売れ行きは芳しくなく、一部の音楽評論家にしか評価されなかった。
ランディの評価を決定づけるものとなった曲は、「ママ・トールド・ミー・ノット・トゥ・カム」(1970年)で、スリー・ドッグ・ナイトがカバーして全米第1位となった。また、彼のヒット曲である「ショート・ピープル」(1977年・全米第2位)は、身長の低い人を差別・侮辱した曲として、全米各地のラジオ局で放送禁止の措置を受けた。
1970年代はオリジナル・アルバム中心に作品を発表していたが、1980年代以降は徐々にサウンドトラックの制作がメインとなっていく。『トイ・ストーリー』などのピクサー作品の多くに楽曲を提供しており、2002年のアカデミー賞では『モンスターズ・インク』のテーマ曲「君がいないと」でアカデミー歌曲賞を受賞した。実に16回目のノミネートにして悲願の受賞で、「非常に長い年月の苦難をサンキュー!」と彼らしいジョークの効いたコメントをした[1]。
2013年に、ロックの殿堂入りを果たした。
2022年、ランディは計画されていた英国および欧州のツアーを首の手術を受けるため、2023年2月以降の日程に延期。しかし、2023年1月になってから術後の回復が想定より長くかかっていることを理由に再度ツアーの延期を発表した。2023年5月現在、術後の経過や新たなツアーの日程は発表されていない[2]。
その他
ディスコグラフィ
アルバム
発表年
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アルバム名
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邦題
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原題
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オリジナル・アルバム
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1968年
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ランディ・ニューマン
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Randy Newman
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1970年
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12ソングス
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12 Songs
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1971年
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ランディ・ニューマン・ライブ
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Randy Newman Live
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1972年
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セイル・アウェイ
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Sail Away
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1974年
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グッド・オールド・ボーイズ
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Good Old Boys
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1977年
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小さな犯罪者
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Little Criminals
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1979年
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ボーン・アゲイン
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Born Again
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1983年
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トラブル・イン・パラダイス
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Trouble in Paradise
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1988年
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ランド・オブ・ドリームス
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Land of Dreams
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1995年
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ファウスト
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Randy Newman's Faust
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1999年
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バッド・ラブ
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Bad Love
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2003年
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ザ・ランディ・ニューマン・ソング・ブック Vol.1
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The Randy Newman Songbook Vol.1
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2008年
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ハープス・アンド・エンジェルス
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Harps and Angels
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2011年
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ザ・ランディ・ニューマン・ソング・ブック Vol.2
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The Randy Newman Songbook Vol. 2
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2017年
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ダーク・マター
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Dark Matter
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編集盤、ベスト・アルバムなど
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1998年
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ギルティ:30イヤーズ・オブ・ランディ・ニューマン
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Guilty: 30 Years of Randy Newman
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2001年
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(日本未発売)
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The Best of Randy Newman
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2002年
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(日本未発売)
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Lonely at the Top: The Best of Randy Newman
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映画音楽
関連項目
参考文献
外部リンク
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1934–1940 | |
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1941–1950 | |
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1951–1960 | |
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1961–1970 | |
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1971–1980 | |
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1981–1990 | |
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1991–2000 | |
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2001–2010 | |
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2011–2020 | |
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2021–現在 | |
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1976–1980 | |
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1981–2000 | |
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2001–2020 | |
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2021–現在 | |
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