モンスターハンターのモンスター一覧(モンスターハンターのモンスターいちらん)は、株式会社カプコンから発売されたオンラインアクションゲーム『モンスターハンターシリーズ』に登場するモンスターの一覧である。
モンスターは詳しく生態分けされている。本項目では公式に分けられているモンスターの種族別で分けた一覧とする。なお、モンスターの説明において、目および科は設定資料集『復刻 ハンター大全[1]』の記述による。また、行動や生態などはシリーズごとに多少の相違がある場合がある。その場合、以下の略称を用いて、相違点を説明する(MHF-GはMHFから大型アップデートで実装されたものであり、MHFと記してあるモンスターはMHF-Gでも登場する)。
この項目では以下の略称を用いる。
モンスターハンターの世界各地に生息する生物で、ハンターの狩りの対象となるものの総称。
草食種などは家畜として飼われ、労働力となる場合もあるが、大半のモンスターは縄張りに侵入してきたハンター達を襲ってくるほか、生態によっては大型の古龍種が街を襲ってくることもある。
飛竜種を始めとして、多くのモンスターには別称が付けられている。
大型モンスターの中には個体差による体長の差があり、特に大型の個体をキングサイズ、比較的大きな個体をビッグサイズ、比較的小型の個体をスモールサイズ、特に小型の個体をミニサイズと呼ぶ。なお、大型モンスターでサイズが最大の個体と最小の個体はハンターノートのモンスターリストに記載される。また、最大のモンスターのサイズがキングサイズの時は最大金冠、ビッグサイズの時は最大銀冠、最小のモンスターのサイズがミニサイズの時は最小金冠、スモールサイズの時は最小銀冠となりモンスターのサイズの横に冠が表示される。
シリーズを経るごとにモンスターの種類も増えていき、通常のモンスターとは違う、亜種や希少種と呼ばれるものも登場する。
また、強大な力を持つ古龍に匹敵、またはそれ以上の力を持つ個体を古龍級生物として取り扱う場合もある。
MHFに存在するHR100以上のクエストや、G級クエストなどでは大型モンスターとの遭遇時に、密林・沼地・砂漠・雪山・森丘・塔・樹海・峡谷・高地・潮島・花畑・白湖ではランクごとにそれぞれのフィールドの専用BGMが流れる仕様になっており、記述と異なる場合がある。
また、この仕様はフォワード.3まではティガレックスなどの専用BGMを持つ大型モンスターにも適用されていた。現在では専用BGMのほうが優先される。
同じくMHP3の乱入クエストも、出現するモンスターに関係なく専用BGMが適用される。
モンスターハンターの世界において、食物連鎖の最下層に位置する生物群である。一部のモンスターは家畜として労働力や食料となるほか、武器防具や家屋の柱、日用品の素材として使われ、ゲーム内世界における人類文明を支えている。フィールド上では、食肉の調達や、加工品の原料となる毛皮や角、小型の骨を採取する目的で狩猟される。
昆虫型の生物。体液は緑色。フィールド上では無限に発生する場合が多く、大型モンスターと闘う際などには、体当たりや麻痺毒によってハンターの行動を妨害してくることがある。雑魚として登場するモンスター以外に、アイテムや食料の中にも甲虫種に含まれる生物がいる。
甲虫種モンスターの多くは殻そのものは武具に利用されるほど頑丈だが、小型甲虫種の場合は体節が脆いため物理的な攻撃で倒すと砕け散ってしまい、素材が入手できなくなる。毒弾や毒属性の武器、毒けむり玉を使って衰弱させ倒すと死骸が残り、素材を剥ぎ取れる。オルタロス以外は、毒以外の攻撃でも、稀に剥ぎ取れる状態で倒せることがある。
疾走時に四足となる種族もいるが、普段は二足歩行で道具を用いる知性を持つ。大型の種類は確認されていない。独自の社会を形成したり、村や街で人類と共生する者もいる。
MH3より、新たにその存在が確認された種族。海や川に生息する脊椎動物の一種。モンスターハンターの世界ではモンスターに含まれる。魚類とあるが、クラゲ型のモンスターも含まれる。どの魚類も攻撃を当てて倒すと逃げてしまうが、弱ると体を傾けながら泳ぐようになる。この時に漁獲モリで仕留めると死骸が残り、剥ぎ取れるようになる。
水中や砂地に生活圏を持つ種族。飛竜では翼にあたる部分が、ヒレ状に変化している。形状は飛竜や鳥竜と似ているが、これは一種の収斂進化であり、遠縁の種とされる。大型モンスターとして登場するものは一様に骨盤と二本の足を持つが、小型のものでは足が退化したものもいる。呼吸は肺で行っている。全体的に泳ぐスピードは速いが、陸上での動きはやや緩慢な傾向にある。これらモンスター以外にも、アイテムとして登場する魚の中に、魚竜目に分類されているものがいる。
『MH3』より、新たにその存在が確認された種族であり、水中・砂中など、魚竜種と同じ環境での生活に適応している[22]。ただし魚竜種に比べると身体構造がより陸棲動物に近い四足歩行であり、ワニのように陸上での活動も可能。泳ぐ際は身体と尾をうねらせて推力を得る。
生態系では上位に位置し、大型のものは巨大な船をも一薙ぎにする圧倒的な力を持つ。 生息域は広く、海水域と淡水域の双方に適応した種が多く、魚竜種のヴォルガノスやガレオスと同様に火山地帯や砂漠に生息している種類もいる。
『MH3』より初めて登場した種族[34]。前脚が腕のままで翼を持たず、後脚での二足歩行での地上生活に適応した獣脚類恐竜型のモンスター。生態系の上位に存在する種族。飛竜種や鳥竜種、牙竜種と同じく竜盤目に分類され、共通の祖先から枝分かれしたものと設定されている。空は飛べないが、その分脚力が発達している。
MHP3より、新たにその存在が確認された種族。体表に鱗を持ち「竜」の系統であるようだが、前肢は翼などの痕跡が一切無い完全な「脚」として特化させており、飛行しない二足歩行の獣竜種とも骨格的に差異が見られる。下位の分類として「四脚亜目」がある。なお、骨格こそ異なるが、竜盤目への分類のように鳥竜・飛竜・獣竜とは共通の祖先から枝分かれしたモンスターである。MHP3以降暫くは下記のジンオウガのみしか確認されていなかったが、MHWにて新種が多数登場している。
MH2より、新たにその存在が確認された種族。甲虫種と同じ節足動物で、甲殻類のような姿をしており、四本の足と一対の爪を持つ。ヤドカリに似た姿の甲殻種は腹部が柔らかいため、他生物の頭骨や貝殻などを背負って防御しており、この防御物は「ヤド」と呼ばれる。ヤドカリ型甲殻種の体液は青灰色をしているが、現実の甲殻類の体液も呼吸色素がヘモシアニンであるため青い色をしている。
ゲーム中には登場しないが、サボテンなどを用いて腹部を守っている種も、未確認生物という扱いで設定されている。
MH4より、新たにその存在が確認された種族で甲虫種や甲殻種と同様、節足動物系の姿をしており、鋏角類のようなモンスター。頭部の口の前の体節に「鋏角」という顎のような器官を持っていることが分類基準の1つにもなっている。「MHWI」まではネルスキュラ1種のみが属していた。なお、ネルスキュラは現実の鋏角類とは異なり、頭部と胸部が明確に分離しており、脚が6本であるなど、むしろ無翅の昆虫に近い特徴が見受けられる。
なお、アクラ・ヴァシムとアクラ・ジェビアのモチーフも鋏角類であるサソリだが、鋏角種認定よりも前から確認されているモンスターであるため甲殻種に分類となっており、今のところ分類変更はなされていない。
MH4より、新たにその存在が確認された種族で、両生類型のモンスター。
MH4より、新たにその存在が確認された種族。名称の蛇竜は「だりゅう」と読む。その名のとおりヘビのような長大な胴体をもつ竜。ただし、ヘビとは異なり小さいながらも明確な四肢を有している。飛竜や鳥竜ら竜盤目のモンスターとは遠縁の種とされている。
MHWより、新たにその存在が確認された種族。総じて大きな翼を持ち脚の握力が強いため、時としてハンターたちの移動の手段に利用される。
分類が困難であり、調査中という設定の種族。