モハーヴェ砂漠(モハーヴェさばく、Mojave Desert)は、アメリカ南西部のカリフォルニア州、ユタ州、ネバダ州、アリゾナ州にまたがる砂漠。
面積は35,000 km2 以上。
テハチャピ山脈、サンガブリエル山脈(英語版)、サンバーナディーノ山脈が西と南の境界になっている。
標高は1,000から2,000 m程度で年間降水量は150 mm以下である。
モハーヴェ砂漠は「モハーヴェ国立保護区(Mojave National Preserve (en) 」とデスヴァレーを含んでいる。
乾燥した場所にもかかわらず、地下水と「カリフォルニア水道橋(California Aqueduct (en)) による灌漑でアルファルファが栽培されている。
他の砂漠同様夏は暑いが、冬は寒く雪が降る場所もある。
干上がった川底を道だと思い込んでドライブを楽しむ人々もいるが、砂地が少なく岩盤が剥き出しのこの砂漠で雨が降れば雨水は地面に吸収されずに水かさが増加して川に集中、10km以上離れた場所の集中豪雨が原因で鉄砲水と化すことも少なくない。1984年、モハーヴェ砂漠とコロラド砂漠一帯のデスヴァレー国立公園、ジョシュア・ツリー国立公園、サンタロサ山脈野生生物保護区、アンザ・ボレゴ砂漠州立公園はユネスコの生物圏保護区に指定された[1]。
モハーヴェ砂漠には多くのゴーストタウンがある。また、航空会社が手放した旅客機が買い手が見つかるまでストア(整備保存)される場所であるモハーヴェ空港があることでも知られている。この空港は、一方で買い手が見つからずこの地で解体されるものも多いことから「旅客機の墓場」とも言われている。また、第二次世界大戦中、大部分の日系人が収容されていた強制収容所の1つであるマンザナール収容所も、この砂漠地帯の中にあった。
映画『バグダッド・カフェ』の舞台としても知られる。映画『世界侵略: ロサンゼルス決戦』の終盤で臨時作戦基地として登場した。またベセスダ・ソフトワークスのゲームソフト『Fallout: New Vegas』の舞台でもある。
モハーヴェ砂漠にある都市はヴィクターヴィル、バーストゥ、パームデール、リッジクレスト、ニードルズ、ラスベガスなど。
Appleが開発・販売しているMacintoshのOS、macOSの2018年バージョンであるmacOS Mojaveの名前の由来にもなっており、標準の壁紙(ダイナミック壁紙)もモハーヴェ砂漠となっている。
脚注
関連項目