ポマーン(Pommern、1912年 - 1935年6月26日)は、イギリスで競走生活を送ったサラブレッドの競走馬、および種牡馬。第一次世界大戦中の代替クラシック開催において、史上11頭目となるイギリスクラシック三冠を達成した。
ソロモン・バーナート・ジョエルの所有するメイデンアールスタッドで生産された競走馬である。第一次世界大戦の最中であった1914年にデビューし、1915年には戦禍を避けてニューマーケット競馬場で開催された代替クラシック競走に出走した。ポマーンはこの年2000ギニーステークス、ニューダービー(代替ダービー)、セプテンバーステークス(代替セントレジャー)の3競走で優勝し、代替競走ではありながらも三冠馬の栄誉を手にした。
1916年に引退し、故郷のメイデンアールスタッドに戻って種牡馬となった。競走成績の評価が高かったポマーンには、当初300ギニーという強気の種付け料が設定されていた。しかし、高額の種付け料に見合う産駒はなかなか現れず、ファラリスなどの同父種牡馬に比べると成功したとは言えない成績であった。代表産駒は1924年生のアダムズアップルで、同馬は1927年の2000ギニーステークスで優勝している。現代競馬にはすでにポマーンの父系は残っていないが、1950年代ごろまではその父系が残っていたようで、1958年にグランドナショナルに優勝したミスターワット(1950年生)はポマーンから4代目にあたる馬であった。
1935年6月26日に死亡。22歳であった。
※当時はグループ制未導入
Crucifix(1840年)
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