『ペンディングトレイン-8時23分、明日 君と』(ペンディングトレイン はちじにじゅうさんぷん あす きみと)は、2023年4月21日から6月23日までTBS系「金曜ドラマ」枠で放送されたテレビドラマ[1][2]。主演は山田裕貴[1]。
偶然同じ電車に乗り合わせた見ず知らずの乗客68名が突如、未来へのワープに巻き込まれ、電波が通じない上、水も食料もない極限下で懸命に生き、元の世界に戻ろうとする姿を描く、金子ありさ脚本による完全オリジナルのヒューマンエンターテインメント[1]。
作中にはつくばエクスプレスの駅舎や車両が実名で登場し、美術スタッフにより、緑山スタジオに1か月かけて5号車のオープンセットが作成され、車内内装部品には首都圏新都市鉄道から提供された実物が使用されている[3][4][5]。
電車通勤をしているプロデューサー宮崎真佐子が「周りを見た時にみんながスマホを触っている。もしこのままこの人たちが違うところに行っちゃったら果たしてどうなるのか」とふと考え、「そもそも電車ってほかの乗客と赤の他人なのに距離感が凄く近い。ほかになかなかないこと」と特異な空間であると捉えドラマ化の着想を得て、電車にサバイバルの要素を掛け合わせ本作が企画された[6]。
2023年3月23日[注 1]、流山おおたかの森駅を8時23分に発車した区間快速秋葉原行きのつくばエクスプレスの車内に緊急地震速報のアラームが突然鳴り響き、5号車に偶然乗り合わせた乗客68名は、閃光とともに急加速した車両ごと荒廃した世界にワープしてしまう。電波が通じず、スマホも使えない、水も食料もない世界で極限に追い込まれた乗客たちは、元の世界に戻ろうと懸命に生き、未知の出来事に立ち向かっていく[7]。
5号車の乗客と同じく、6号車の乗客たちも同じ未来の世界に漂着しており、6号車の乗客が発見した手帳から、自分たちがいるのは2060年の未来の世界であり、元いた2023年の3年後、2026年12月9日にスペースデブリに衝突し地球に墜落した隕石により、人類を含むほとんどの生物が死滅し、文明が崩壊したことを知る。
6号車の乗客との衝突を乗り越え、5号車の乗客たちは時空の歪み「ワームホール」を発見する。2060年に留まると決めた乗客を残し、5号車の乗客たちや移住してきた一部の6号車の乗客は、ワームホールを使い未来の世界から現代に生還を成し遂げるが、彼らが戻った世界は元々いた2023年ではなく、その3年後、隕石の落下により超災害が起こった年とされる2026年5月1日だった。
2060年の未来へワープしたつくばエクスプレスに乗り合わせた人々。
2060年の未来へワープした5号車の乗客たち。
他
2060年の未来へワープした6号車の乗客たち。
『ペンディングトレイン〜終電後トーク〜』のタイトルで、動画配信サービス「Paravi」にて、4月21日の第1話放送終了後から配信中[94]。